2021年7月26日 (月)

Intel Drone Light Show Premiumの費用と仕様

 先日の東京オリンピック2020の開会式では、個人的にはドローンを使ったディスプレイに興味を惹かれました。
 この種のディスプレイは、以前からイベント等で行われていますが、精度と密度が改善されたような感じがします。

 下記の資料には、"a fleet of 1,824 Intel Premium drones"と書いてあります。

  IOC
  Spectacular Intel Drone Light Show helps bring Tokyo 2020 to life
  24 Jul 2021
  https://olympics.com/ioc/news/spectacular-intel-drone-light-show-helps-bring-tokyo-2020-to-life-1

  インテル® Shooting Star™ システム
  https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/technology-innovation/shooting-star-system.html


 費用はどの程度なのかと思って調べてみたら、価格表がありました。

  INTEL® DRONE LIGHT SHOWS START AT $99K USD
  https://inteldronelightshows.com/

  インテル® ドローン・ライト・ショー
  価格パッケージ
  https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/technology-innovation/aerial-technology-light-show.html

 「ドローン 500 機の最低価格は 299,000 ドルから」とのことです。
  1,824機だとかなり高くなりそう・・・

 図面を見ると、CLASSIC DRONEに比べてPREMIUM DRONEはかなり改善されているような感じです。

 PREMIUM DRONEの仕様は以下のようになっていました。

  Intel Drone Light Show Premium
  Fact Sheet
  https://inteldronelightshows.com/wp-content/uploads/sites/3/2021/01/Intel-Drone-Light-Show-Premium-Fact-Sheet-23112020.pdf

 "Navigation Technology RTK GNSS"となっているのでセンチメートルレベルの測位(位置制御)が可能ですね。

  さまざまな測位方式とその精度
  https://www.magellan.jp/fundamental/104

 当方は、趣味でRTKの実験をしていますが、近所に適当な「善意の基準局」がないので苦労しています。


 通信は、"2.45 GHz ISM (world-wide availability)"となっているので、ドローンの操縦・画像伝送等で最も広く使用されている周波数が使われています。

  ドローンで使用されている主な無線通信システム
  https://www.mlit.go.jp/common/001154535.pdf


 1,824機のドローンを異なった周波数で個別に制御するのは困難と思われますが、どのように制御しているのでしょうか? 搬送波の周波数多重&ベースバンドの周波数多重?
 時分割多重では、時間がかかって制御が遅れそうな気がするし・・・
 最も簡単には、予めドローンに飛行データを転送しておくことですが、これでは予期しない外乱への迅速な対応が困難かもしれません。
 説明によれば、一人のパイロットで全機を制御できるようなので、基準の1機を制御して基準位置を他のドローンにブロードキャストすればどうにかなる? (単なる想像です)


 具体的な制御の方法がよく判りませんが、参考になりそうな資料がありました。(Intelではありません)
  
  Verge Aero – Drone Light Shows Made Easy
  https://verge.aero/

  Everything You Ever Wanted to Know about Drone Light Shows
  https://verge.aero/everything-about-drone-light-shows/

 なんとなくイメージが湧いてきましたが、コンピュータ制御だから簡単にできるというものではなく、やっぱり手間がかかりそうです。


 ドローン・ライト・ショー関係の資料を調べていたら下記の記事を見かけました。
 基本特許が存在するという話のようです。

  ドローンライトショーの基本特許の意外な権利者
  7/25(日) 12:41
  https://news.yahoo.co.jp/byline/kuriharakiyoshi/20210725-00249715

 該当特許としてUS8,862,285が挙げられています。

Google Patent
US8862285B2
Aerial display system with floating pixels
Assigned to DISNEY ENTERPRISES, INC.
https://patents.google.com/patent/US8862285B2

Us8862285front-page

 

 

USPTO
https://patft.uspto.gov/netacgi/nph-Parser?Sect1=PTO1&Sect2=HITOFF&d=PALL&p=1&u=%2Fnetahtml%2FPTO%2Fsrchnum.htm&r=1&f=G&l=50&s1=8862285.PN.&OS=PN/8862285&RS=PN/8862285

Global Dossier
https://globaldossier.uspto.gov/#/result/patent/US/8862285/1

Applicant Arguments/Remarks Made in an Amendment 07/03/2014
https://globaldossier.uspto.gov/svc/doccontent/US/201313769007.A/14-2-US%20%201376900707P1%20/2/PDF


 全17クレームで、claim 1(system), claim 10(method),claims 15(apparatus)が独立クレームになっています。
 claim 15は照明系に関するものであり少し狭いので、広そうなclaim 1, 10 に着目してみました。


1. A system for providing an aerial display, comprising:
 a plurality of UAVs each including a propulsion device and a display payload; and
 a ground station system with a processor executing a fleet manager module and with memory storing a different flight plan and a set of display controls for each of the UAVs,
 wherein, during a display time period, the UAVs concurrently execute the flight plans through operation of the propulsion devices and operate the display payloads based on the display controls.

10. A flight control method, comprising:
 at a plurality of multicopters, receiving a flight plan unique to each of the multicopters;
 concurrently operating the multicopters to execute the flight plans within an air space; and
 during the operating of the multicopters, controlling a display payload supported by each of the multicopters to generate a visual display in the air space.

 ざっと見た感じでは結構広そうですが、先行資料と審査過程を検討しないと真の広さは判りません。
 そのうち明細書を読んでみたいと思います。

【参考外部リンク】
ドローン3182機でギネス記録達成!?世界のドローンライトショーまとめ
https://viva-drone.com/drone-3182/

Biggest drone display ever! - Guinness World Records

 

 

Shenzhen DAMODA Drone Show

DAMODAの展示例ですが、花火には負ける?
国家レベルのイベントなので、お金のかけ方が桁違い!

 

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2021年7月24日 (土)

電波法第59条の「傍受」が狭く解釈された判例

 この暑さの中を都心まで出かける元気がなかったので、東京オリンピック2020のブルーインパルス展示飛行を見ることはできませんでした。
 仕方がないので、YouTubeで動画を探していたら交信音入りの動画が公開されていました。
 電波法第59条はどうなのでしょうか?
 自分の無線局免許状にも注記があるので一寸気になります。

【(01)無線局免許状の注記(抜粋)】
01_20210724204801


 電波法
 https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=325AC0000000131

(秘密の保護)
第五十九条 何人も法律に別段の定めがある場合を除くほか、特定の相手方に対して行われる無線通信(電気通信事業法第四条第一項又は第百六十四条第三項の通信であるものを除く。第百九条並びに第百九条の二第二項及び第三項において同じ。)を傍受してその存在若しくは内容を漏らし、又はこれを窃用してはならない。

第百九条 無線局の取扱中に係る無線通信の秘密を漏らし、又は窃用した者は、一年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

 ネット上には色々な情報が書かれていますが、この種の判断は微妙なことが多いので、公的資格を有する人のコメントを参照した方が安全です。
 官公庁の判断であっても裁判でひっくり返されることがあります。
 弁護士さんの意見を探していたら、以下の記事を見かけました。有料記事ですが部分的に「回答 1 件 無線は違法ですね。」と表示されました。

  弁護士ドットコム>インターネット
  航空無線こ動画公開は違法?
  2020/07/03 — 弁護士から回答有。航空無線こ動画公開は違法? 動画共有サービスなどで、傍受した航空  無線のATC(航空交通管制)を公開することは違法でしょうか。
  回答 1 件 無線は違法ですね。
  https://www.google.com/search?q=%E8%88%AA%E7%A9%BA%E7%84%A1%E7%B7%9A+%E5%85%AC%E9%96%8B+%E9%81%95%E6%B3%95+%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%A3%AB&oq=%E8%88%AA%E7%A9%BA%E7%84%A1%E7%B7%9A%E3%80%80%E5%85%AC%E9%96%8B%E3%80%80%E9%81%95%E6%B3%95%E3%80%80%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%A3%AB&aqs=chrome..69i57j69i61.530j0j4&sourceid=chrome&ie=UTF-8

 条文を普通に文言通りに解釈すると、航空無線の動画公開はアウトのように思われますが、文言の解釈次第ではセーフになることもあるのでしょうか?


 下記の東京高裁昭五二年(う)第四一六号は、電波法第百九条第一項に関するものですが、普通の感覚では単なる「傍受」と思われる行為が「秘密漏洩」と判断された例です。

【(02)】判例タイムズ No.361 (抜粋)】
02no361
判例タイムズ 361号 (1978年07月15日発売)
https://www.hanta.co.jp/books/5396/


 内容を超簡単化すると以下の通りです。(厳密さに欠けています)
・A,B,C,Dの4人が、特定の相手方に対して行われる無線通信を同時に聞いた(聴取した)。
・A,Bは、受信機の購入、使用等への関与が大きいので、傍受者と判断された。
・C,Dは、受信機の購入に同行したが、デザイン等について口を出しただけであり主体的でないため、傍受者ではないと判断された。
・その結果、傍受者であるA,Bは、傍受した通信の内容を、傍受者でないC,Dに漏らしたと判断された。(A,Bに対して「傍受」and「漏らし」が成立)

 同じ内容を聞いた場合でも、聞いた人間の属性によって「傍受」であるか否かが判断されるというのは、趣味レベルで無線を受信している当方にとっては、一寸意外な論理展開でした。

 昔の判例であり、また、最終的な判断がどのようになったのかは確認していませんが、このような判断が行われることがあるというのは興味深かったです。判例タイムズでも「興味ある事例」となっていました。

 航空無線の動画公開について、現時点の判断について少し調べてみましたが、どうも明確な判断は出されていないようです。
 個人的には限りなく黒に近いグレーのような気がしますが、最後は裁判にならないと判らないかもしれません。

 航空無線ではありませんが、AIS(Automatic Identification System)情報の取扱いに関する記事がありました。

  平成 27 年 7 月 31 日
  AIS 情報の受信及び利用等の取扱いが明確化されました
  https://www.meti.go.jp/policy/jigyou_saisei/kyousouryoku_kyouka/shinjigyo-kaitakuseidosuishin/press/150731_press.pdf
「関係省庁で検討が行われた結果、サービスの提供先である海運会社等に所属しない他の船舶のAIS情報を提供する場合であっても、当該情報が既に船舶局間で共有されているものであることから、同法第 59 条の「存在若しくは内容を漏らす」に該当せず、また発信者又は受信者である海運会社等に対し当該AIS情報を提供することは「窃用」にも該当しないと考えられることから、同条の規定に抵触しない旨の回答が行われました。」

 内容をざっと見た範囲では、AISの場合は、もともと白に近かったグレーが完全に白になったということのようです。

 日本では、「傍受」の範囲内であればOKのようですが、国によっては、エアバンドを受信しただけで逮捕された例もあるようです。

  News24.com
  Court finds planespotter guilty
  2011-08-06 07:54
  https://www.news24.com/SouthAfrica/News/Court-finds-planespotter-guilty-20110805
(以下、上記URLから抜粋引用)
---------------------------------
Johannesburg - The Boksburg Magistrate's Court on Friday found planespotter *** guilty of illegally possessing a radio receiver and using it to listen to air traffic communications, the editor of the SA Flyer magazine said.
---------------------------------

 一寸調べて見た範囲では、英国系法体制を採用している国では、一般の放送以外で受信できるのは、気象情報程度ということがあるようです。
 南アの例は特殊なケースかもしれませんが、場合によってはこのような事もあり得るようです。

 また、マレーシアでは、日本バンドのFMラジオやVHFのエアバンド受信機は持ち込み禁止なので要注意です。

  DHL
  Prohibitions and Restrictions of Imports by MY Customs
  https://www.logistics.dhl/content/dam/dhl/local/cn/dhl-ecommerce/documents/pdf/cn-ecommerce-onboarding-import-my-restriction-en.pdf
(以下、上記URLから抜粋引用)
---------------------------------
The following goods are absolutely prohibited from importation:
・Broadcast receivers capable of receiving radio communication within the ranges (68 - 87) MHz and (108- 174) MHz
---------------------------------


 いずれにしても、裁判では普通の用語に対して、一般的な解釈とは異なる予想もしないような解釈がされることがあるので、明らかに白でない限りは手を出さない方が安全かもしれません。(「明らかに白」かどうかを判断するのが難しいですが・・・)

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2021年7月18日 (日)

Amazon EchoのウェイクワードにZiggyが追加されていました

 日本アカウントと米国アカウントのAmazon Echo Show 5を2台並べて使っているのですが、同じウェイクワードだと都合が悪いので、日本版をAlexa、米国版をComputerにしています。

【(01)日本版(左)と米国版(右)のAmazon Echo Show 5】
01amazon-echo-show-5_20210718023701

 最初はあまり問題無く使えていたのですが、最近Alexaの応答が悪くなりました。
 Computerは普通の会話のレベルで話せは応答しますが、Alexaはかなり大声を出さないと反応しません。
 Alexaはスピーカの横に配置しているので、スピーカからの音の回り込みが原因かと思いましたが、音量をゼロにしても状況は変わりません。
 もしかして、ウェイクワードを変更すれば改善されるのではないかと思って、日本版をComputer、米国版をAlexaにしたら、不思議なことに両方とも普通の大きさの声で反応するようになりました。
 とりあえず問題が解決したので一安心です。

 米国版のウェイクワードを変更するときにリストを見てみると、見慣れない"Ziggy"があります。

【(02)ウェイクワード・リスト_1】
02_1

【(03)ウェイクワード・リスト_2】
03_2

 
  以下の記事では、「You can select from “Alexa,” “Amazon,” “Echo,” and “Computer.”」となっています。

  How to change your wake word
  https://www.amazon.com/b?ie=UTF8&node=21341305011


 Ziggyだと、どのような反応になるのかと思って設定しようとしたのですが、"YES"のボタンを押しても設定できませんでした。
 現時点では、表示されているだけ?
 そのうち機能が実装されるのであれば、選択肢が増えるかもしれません。
 "Zi"の発音を認識してくれるかどうか一寸心配ですが・・・

 

【参考外部リンク】
CNET
We tested all 4 Amazon Echo wake words. Here's what we learned about Alexa
March 25, 2020
https://www.cnet.com/home/smart-home/we-tested-all-4-amazon-echo-wake-words-heres-what-we-learned-about-alexa/

 

【2021.07.21追記】
 今日、"Ziggy"の設定を試してみたら、普通に設定できました。
Wake-word-ziggy_1

Wake-word-ziggy_2


 "Ziggy"と呼びかけたら、反応してくれました。
 18日の時点では、5~6回試しましたが、設定は保存されませんでした。
 通常は数秒で設定が反映されるようですが、今回は新規ウェイクワードだったので時間を応した?

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2021年7月13日 (火)

Amazonの睡眠モニタは60GHz帯の3次元レーダー?

 ネットニュースで以下の記事を見かけました。

  engadget
  新Echo Showもレーダーを使った睡眠計測機能を搭載か
  GoogleのNest Hubを追従
  2021年07月12日
  https://japanese.engadget.com/amazon-sleep-tracking-radar-040043844.html

  CNET
  アマゾン、レーダーによる睡眠モニタリングでFCCの認可を取得
  2021年07月13日
  https://japan.cnet.com/article/35173778/

  Bloomberg
  Amazon.com Wants to Monitor You in Your Sleep, for Your Benefit
  2021年7月10日 8:04 JST
  https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-07-09/amazon-com-wants-to-monitor-you-in-your-sleep-for-your-benefit

  FCC
  Request by Amazon.com Services LLC for Waiver of 47 CFR § 15.255(c)(3)
  ET Docket No. 21-289
  https://ecfsapi.fcc.gov/file/070974410095/DA-21-813A1.pdf

  The Register
  Amazon will know when its business, privacy practices keep you up at night – it has an FCC-approved sleep radar
  https://www.theregister.com/2021/07/13/amazon_fcc_sleep_radar/


 詳細は良く判りませんが、60GHz帯の3次元レーダーを使用して睡眠状態をモニタするようです。
 仕様の詳細は不明ですが、下記の資料によれば、既存の60GHz帯の3次元レーダーの分解能は結構高いようです。

  socionext
  60GHz 電波式測距センサー 3D検知モデル SC1220AT2
  https://www.socionext.com/jp/products/assp/radar-sensor/SC1220/
  (望ましい検知範囲:正面方向距離 ~0.5m(*1)、分解能 1cm(*2)[ハンドジェスチャの場合])

  60GHzレーダーセンサー⽤ 評価キット
  https://www.socionext.com/jp/download/catalog/AD04-00141-1.pdf

  マイナビニュース
  60GHzレーダーで車内を見通すことを目指すInfineon
  2020/01/29 07:00
  https://news.mynavi.jp/article/20200129-962635/

  exciteニュース
  無線信号で寝相をモニターするシステム「BodyCompass」をMITが開発、病人ケアに
  2020年9月14日
  https://www.excite.co.jp/news/article/Techable_137461/

  BodyCompass: Monitoring Sleep Posture with Wireless Signals
  https://people.csail.mit.edu/scyue/projects/bodycompass/bodycompass.pdf
  "We use a standard FMCW radio similar to the one used in past work [2, 40, 49, 51]. The radio sweeps the frequencies from 5.4 GHz to 7.2 GHz and transmits at sub-milliwatt power in accordance with the FCC regulations."
  (6GHz帯を使用しており、また3Dレーダーでもないようです。)

 


 寝相の悪さも一目瞭然?

 


 無断で実装されることは無いと思いますが、旅客機の各シートにソフト的に機能を殺した乗客監視用のカメラが実装されているという例もあるようなので・・・

  CNET
  Airplane seat cameras could be your new spy in the sky
  February 19, 2019 3:06 AM
  https://www.cnet.com/news/airplane-seat-cameras-could-be-your-new-spy-in-the-sky/

  Forbes
  Feb 19, 2019, 11:46pm
  Singapore Airlines Under Fire For 'Surveillance Cameras' In Inflight Entertainment Screens
  https://www.forbes.com/sites/zakdoffman/2019/02/19/singapore-airlines-under-fire-for-surveillance-cameras-in-inflight-entertainment-screens/#47f208a91650

  CNN travel
  Can airplane seat cameras spy on passengers?
  Updated 3rd March 2019
  https://edition.cnn.com/travel/article/airplane-seat-camera-intl/index.html

 

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2021年7月 9日 (金)

dump1090(modeac追加)で見た今朝の高高度データ(114,500ft)

 SDRplayのdump1090のデフォルトのコマンドでは、ADS-BのMode-Sのデータしか表示されませんが、"--modeac"を追加すると、SSR Mode-A/Cのデータが表示できるようになります。

  SSRモードSシステムの概要 及び運用状況
  https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/policyreports/joho_tsusin/koukuu_musen/pdf/070614_1_s2.pdf
  SSRモードA/Cの概要(p7)

【(01)dump1090(modeac追加版)表示例】
01dump1090modeac

 


 モードの表示パターンは以下のようなものがあるようです。

  S
  S a
  S ac
  S   c
  A
    a

   大文字のSは、ADS-BのSモードということで、何となく理解できます。
 大文字のAも、応答データが識別コードだけなので、SSRのモードAということで理屈は合います。
 小文字のaは、モードAを意味するのかと思いましたが、識別コードだけではなく、高度情報(76900ft)も含まれているので、単純にモードAという訳ではないようです。データ的にはモードCに近い?
 なお、今までのところ、大文字のCが表示されたのを見たことがありません。

 dump1090の説明を見てみましたが、意味がよく分かりませんでした。

  SDRplay
  ADS-B (dump1090) User Guide
  https://www.sdrplay.com/docs/SDRplay_ADS-B_User_Guide.pdf


 今朝、dump1090の表示データを眺めていたら、高度が114,500ftの航空機(?)がありました。

【(02)高度114,500ft(Hex:~0021222)】
02114500fthex0021222

114500ft

 

  量産型機では、最大運用高度は43,000ft程度であるようなので、普通の航空機ではないと思われます。

  最大運用高度
  https://www.honda.co.jp/jet/know/01/

 高高度というとU-2を連想しますが、約70,000ftなので、それよりかなり高いです。

  Earth From The U-2 Cockpit At 70,000 Feet!
  Oct 12, 2012
  https://www.youtube.com/watch?v=m0-icS-XOFU

  気象観測用の気球は30km(98,000ft)まで上昇するようなので、可能性はありそうですが、ラジオゾンデがSSRのトランスポンダを搭載してるかどうかが良くわかりません。

  気象観測用気球
  https://www.totex.info/hinmoku_kikyu.html

 受信時刻が09:39JST(00:39GMT)なので、タイミング的には気象観測用気球の可能性が高いような気もしますが・・・

 24時間ワッチしている訳ではありませんが、今までの経験では、100,000ft以上というのは非常に珍しいという訳ではなくて、結構頻繁に受信できます。
 ただし、通常のADS-Bのように連続送信という訳ではなくて、画面を数分程度眺めていると、数秒間だけ表示されるという感じです。間欠送信?

 ダンプリストをテキストデータで保存できれば、送信状態が簡単にチェックできるのですが、残念ながらスキルがありません。
 ADS-B (dump1090) User Guideにテキスト保存のコマンドが追加されるのを待つことにします。

 

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