GPS受信機:離着陸時は使用禁止
以前に書いた内容と一部重複しますが、平成19年8月23日に改正された「航空機の運航の安全に支障を及ぼすおそれのある電子機器等を定める告示」が本日(平成19年10月1日)施行という事で再掲します。
下記の「航空機内における安全阻害行為等に関する有識者懇談会報告書」に記載の電磁干渉の報告事例を見るとかなり恐ろしいです。
携帯電話が原因と推定される障害が全体の6割強というのは納得できますが、パソコンが1割強、携帯オーディオ、ゲーム、ビデオカメラ等が1割弱というのは、想像していたものより高い比率なので一寸驚いています。
***** 以下は外部リンクおよび引用です****
国土交通省
「航空機の運航の安全に支障を及ぼすおそれのある電子機器等を定める告示」の施行について
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha07/12/120928_.html
政府公報オンライン
トップページ > お役立ち記事 > 航空機内における迷惑行為は法律で禁じられています
http://www.gov-online.go.jp/o_article/2007_09/o_article_c.html
からの引用(部分)。
~~~~~~引用開始~~~~~~
平成19年10月以降、航空機内では対戦ゲームが禁止になります
私たちの身近には電磁波を出す製品があふれています。「航空機の運航の安全に支障を及ぼすおそれのある電子機器等を定める告示」が一部改正となり、平成19年10月1日より規制の対象となる電子機器が増えました。その中には、無線対戦などを行うゲーム機(常時使用禁止)、声に反応する電子ペット(離着陸時に使用禁止)などが含まれています。
<搭乗中は常時使用禁止>
■10月1日以降禁止となるもの
・電子ゲーム(無線機能を使うもの)
・ワイヤレスマウス
・アクティブ型ICタグ
・電子機器と無線通信を行う機能をもつもの(無線通信機能付歩数計、無線通信機能付心拍測定計、無線通信機能付腕時計、無線式キーなど)
■以前から禁止されているもの
携帯電話、パソコン同士の無線通信、無線式ヘッドホンなど
<離着陸時は使用禁止>
■10月1日以降禁止となるもの
・充電器(有線式、電池式を問わず)
・GPS受信機
・音声・接触に感応する電子ペット
■以前から禁止されているもの
電子ゲーム(無線機能を使わないもの)、ヘッドホン(有線で電池式)、デジタルオーディオ機器、デジタルカメラ、パソコン(無線機能を使わないもの)、プリンターなど
~~~~~~引用終了~~~~~~
航空機内における安全阻害行為等に関する有識者懇談会報告書
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha07/12/120328/01.pdf
からの引用(部分)。
~~~~~~引用開始~~~~~~
3.1 航空会社からの電磁干渉障害報告に基づく分析
(1)電磁干渉障害報告件数について
電子機器の普及に伴い、報告件数は年々増加している。(平成11年の年間10件から、平成17年は年間48件に増加)
(2)電磁干渉の報告事例について
航空機内での電子機器の使用により航空機の運航の安全に支障を及ぼした可能性があるものとして、以下の事例が報告されている。
携帯電話のスイッチオフと同時にVHF無線機のノイズが消滅
衝突防止装置の回避指示(RA)が発生 (携帯電話使用時)
自動操縦で上昇中、急に25度バンク(傾斜) (携帯電話使用時)
ホールディング中、約400フィート高度逸脱 (携帯電話使用時)
オートパイロットで進入中、コース表示が突然大きくぶれて元に戻らず(携帯電話使用時)
無線機がノイズで交信不能 (携帯電話3台オフ後ノイズ解消)
降下中、送信機が機能不能。受信は良好 (携帯電話使用時)
(3)障害の内容
障害の内容で最も多いのは操縦室モニター画面の表示異常であり、約半数を占める。また、次にハードの不具合(機体バンク(傾斜)、入力不能等)が多く、約3割を占めている。これらは運航への影響が大きく、即座の対処が必要となる場合が多い。
(4)障害発生タイミングについて
当該電子機器の使用と障害発生の因果関係は必ずしも特定できないものの、障害が発生したケースの約9割で、電子機器を使用する者の存在が確認されている。
また、障害発生時に電子機器の使用を控えるようアナウンスした結果、約5割のケースで障害が復旧したとの報告がなされている。
(5)障害の原因となったと推定される主な電子機器について
携帯電話が原因と推定される障害が全体の6割強を占めており、次にパソコンが1割強、以下、携帯オーディオ、ゲーム、ビデオカメラ等が1割弱となっている。
~~~~~~引用終了~~~~~~
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