『光明星1号』とされる衛星の写真
『光明星2号』は失敗に終わったようですが、日本語に自動翻訳された韓国サイトの記事を見ていたら、『光明星1号』とされる人工衛星のモデルの写真がありました。信憑性は不明ですが、他の人のHPに掲載されていた朝鮮革命博物館見学時の写真の衛星と似ていました(アンテナの方向が違うようでしたが・・・)。
「北ロケット弾を発射後 、 ... 'グァンミェオンセオン2号'の追跡可能だろうか?」(Googleによる自動翻訳)
「北ロケット発射以後…'光明星2号'追跡可能だろうか?」( OCN翻訳サービスによる自動翻訳)
[元サイト]
北 로켓 발사 이후…'광명성2호' 추적 가능할까?
http://www.hellodd.com/Kr/DD_News/Article_View.asp?Mark=27110
写真のキャプションは次のようになっています。
「平壌の朝鮮革命博物館に展示された'グァンミェオンセオン1号'のモデル。まだ成功したかどうかがベールに積もっている。」(Googleによる自動翻訳)
「平壌(ピョンヤン)朝鮮革命博物館に展示された'光明星1号'模型。まだ成功の可否がベールに積まれている。」(OCN翻訳サービスによる自動翻訳)
光明星1号からの電波については、 http://ja.wikipedia.org/wiki/北朝鮮によるミサイル発射実験_(1998年)では以下のような記載になっています。
「北朝鮮側の主張によれば、人工衛星は地球の周回軌道に乗り、金日成と金正日を賞賛する音楽の旋律をモールス信号で発している」
しかしながら、音楽の旋律をモールス信号で発するというのは意味不明です。AFSKで可聴周波数を変化させて音階をつけているとも思えないし・・・。
この点については、以下のサイトの説明を見て納得できました。
http://www1.korea-np.co.jp/dprk/gms-1/eisei980928.htm
*****引用開始*****
検証-朝鮮民主主義人民共和国の人工衛星打ち上げ
「光明星1号」はメロディーを流し、「チュチェ朝鮮」という27メガヘルツのモールス符号電波を発信した。
*****引用終了*****
メロディーを音声信号として送信し、文字をモールスで送信するのであれば、話としては納得できます。
中国最初の人工衛星「東方紅1号」が打ち上げられたときにも、『東方紅』のメロディーが放送されたようです。Sounds From Spaceに20.009 MHzで受信された『東方紅』("The East is Red")のMP3ファイルがあります。
「光明星1号」については、結局受信は確認できなかったようです。
朝鮮新報によれば、『光明星2号』の使用周波数は470MHzとなっていますが、日本の場合には、UHFテレビの13チャンネル(物理チャンネル)の下端側と重複します。NHK教育(論理チャンネルは2)に多く割り当てられているようです。東京メトロポリタンテレビジョンTOKYO MX 14チャンネル(アナログ放送)は、映像周波数 477.25MHz、音声周波数 481.75MHzです。
なお、Sounds From Spaceによれば、昔のソ連、中国の衛星では、18~20MHzを使用することが多かったようです。
参考外部リンク:
テレビ周波数チャンネル
http://ja.wikipedia.org/wiki/テレビ周波数チャンネル
主な地上デジタルテレビ放送局
http://www.nhk.or.jp/res/tvres5/h50300.htm
物理チャンネルと周波数の換算表
http://www.geocities.jp/bokunimowakaru/misc-ch.html
Sounds From Space
http://www.svengrahn.pp.se/sounds/sounds.htm
NORAD and USNORTHCOM monitor North Korean launch
http://www.norad.mil/News/2009/040509.html
北朝鮮人工衛星打上げ報道について(平成10年9月5日 科学技術庁)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/10/09/980906.htm
【2009.4.6追記】
先ほど、21時からのNHKニュースでJARLが470MHzを中心にしてワッチしている映像が流れていましたが、Two-Line Elementなどは判っているのでしょうかね?
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