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2009年10月 4日 (日)

市販の電波時計でJJYのモールスを聞いてみました

 短波帯のJJYは2001年3月31日で停波してしまったため、現在ではあの「・--- ・--- -・--」を聞くことができません。
 世の中にはJJYを耳で聞きたいという人もおられるようで、専用の受信機も売られているようですが、結構なお値段がします。
 自作されている方もおられるようですが、ゼロから作るのは一寸しんどいです。
 自作記事の中に市販の電波時計から受信信号を取り出してPCで処理して表示するという話があり、出力ポイントの説明がありました。
 使っていた電波時計はOREGON SCIENTIFIC社のもので、丁度手元に同じものがあったので一寸実験してみることにしました。
【裏蓋を外す】
Clock01 【基板を取り外す】
Clock02e 【配線ポイントを確認(赤:受信出力、青:接地)】
Clock03e 【2.5φイヤホンジャックを取り付ける】
Clock04 【邪魔になるボスとリブを削り取る】
Clock05 【配線】
Clock07 【出来あがり】

Clock08  予定では、受信出力の波形と電圧をオシロ(CS-1557)で確認してトーンキーヤ(tone-keyer)を作るつもりだったのですが、オシロを通電状態のままにして夕食を摂っていると、突然自分の部屋から、ジー・・・バチバチという音がします。急いで部屋に戻って見るとオシロのスポットが消えており異臭がします。何十年も使っていなかったのでトランスがレアショート(layer-short)を起こしたか、あるいは、高圧コンデンサが不良になった可能性があります。ケミコンが爆発したときのような臭いのような気もしますが、外観をざっと見た範囲では異常はないように見えます。不思議なことにメインのヒューズは飛んでいません。1000V が印加される高圧コンデンサの金属ケースがかなり熱かったので、一寸怪しいような気もしますが、この手の高圧コンデンサを現時点で買おうとするとかなり高いものになりそうです。ということでオシロの故障の対応は後で考えることにしました。

【故障したオシロ】

Osc

 折角、電波時計から受信信号を取り出すことができるようになったので、受信出力をそのまま録音(2009.10.03 23:45頃)「JJY.MP3」をダウンロード してみました。
JJYは搬送波の断続で情報を送信しているので、そのまま聞いてもコツコツという音がするだけですが、開始から10秒後あたりから、JJY JJYと2回送信されているが判ります。
そのうち、「トツーツーツー トツーツーツー ツートツーツー」を耳で聞けるようにしたいと思います。

 受信確認証(ベリカード)を発行に関しては、電波時計によるものは対象外となっているようなので、今回のように電波時計でJJYのモールスを受信した場合には、どうなるのでしょうね? 一応SINPOコードでの評価はできますが・・・・

注:
・手抜きで、出力ラインの保護回路やバッファは省略しているので、出力をショートすると電波時計の内部回路が壊れるかもしれません。
・出力レベルが低い(出力インピーダンスが高い?)ので、音として聞くためには、LINE入力端子ではなくMIC入力端子に入力する必要があります。
・電波時計は省エネのために受信回路が間欠的に動作しているので、受信の際には、「+」ボタンと「ー」ボタンを同時に押して強制的に受信状態にする必要があります。強制受信状態は2分間持続し、自動的に待機状態に戻ります。
・JJYのモールス符号は、毎時15分、45分の40秒から49秒の間に2回送信されます。

【参考にさせていただいたサイト】
長波標準電波(JG2AS)を受信してパソコンの内部時計を合わせる
http://www.ne.jp/asahi/ham/js1rsv/JG2AS/JG2AS.htm

【その他の関連外部リンク】
長波帯標準電波施設パンフレット
http://www.nict.go.jp/news/pdf-box/LF_0812.pdf
情報通信研究機構 受信報告書の送付について
http://jjy.nict.go.jp/QandA/reference/jushin_houkoku.pdf

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