ソニーも磁界共鳴型無線給電システムの分野に参入するようです
SONY JAPAN プレスリリース 2009年10月02日
磁界共鳴型を使った高効率な「ワイヤレス給電システム」を開発
~60Wの電力を伝送し、50cm離れた電子機器を駆動~
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200910/09-119/
各社がやっているようですが、ソニーのプレスリリースを見ると、基本的な部分は下記のMITのWitricityに似ているように思われます。
WiTricity Corporation
http://www.witricity.com/
WO2008118178 (A1) WIRELESS ENERGY TRANSFER
http://v3.espacenet.com/publicationDetails/biblio?adjacent=true&KC=A1&date=20081002&NR=2008118178A1&DB=EPODOC&locale=en_EP&CC=WO&FT=D
ソニーのはレピータデバイスが独自ということのようですが、詳細は不明です。
MITの場合は、空芯高Q自己共振型コイルがミソだったように思われました。
60Wの電力を電子機器に送電・受電デバイス間約80%の効率で給電ということなので、最低でも出力75Wの送信機が必要となりそうです。
使用周波数は不明ですが、MIT等はHF帯を使用しているので、この可能性が高いように思われますが、個人的には標準電波の周波数の近傍とアマチュアバンドの近傍は外してほしいところです。
しかしながら、最近ば「アマチュア無線って必要なのか」という声もあるご時勢なので、ワイヤレス化の流れに抗するのは難しいかもしれません。
MIT: Witricity 6.4MHz, 10 MHz
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/magazine/6705313.stm
http://qpsychics.com/articles/Wireless%20Power%20Transfer%20via%20Strongly%20Coupled%20Magnetic%20Resonances.pdf
Intel:WREL(Wireless Resonant Energy Link)10 MHz
http://seattle.intel-research.net/projects.php
Qualcomm: eZONE 13.56MHz (ISM:Industry-Science-Medical帯)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090219/325089/
【関連内部リンク】
WiTricityが「世界を変える7つの技術」の一つに選ばれていました
http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2009/05/witricity-ab46.html
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