TRIOのオシロスコープ(CS-1557)を応急修理しました
昨日(10/4)の続きです。
電波時計の受信出力の波形を調べるために、久しぶりにオシロの電源を入れたところ、異音と異臭が発生してスポットが消えました。
オシロの領収書をみてみると昭和49年(1974)となっていました。35年前に購入したものなので寿命かもしれません。ちなみに当時の購入価格は77000円でした。結構高かったです。
簡単に修理できそうにもないので、オシロをあきらめてデジタルテスタで一寸調べてみましたが、値の変化が信号によるものなのか、ノイズによるものか区別がつきません。また、アナログテスタは入力インピーダンスが低いためか電圧が出てきません。
仕方がないので、昔購入したA/Dコンバータ(ADC-40)とPICO SCOPEの組み合わせで測定しようとしたのですが、対応OSがDOS, Win 3.1, Win 95ということで、PCを再インストールする元気もないのであきらめました。
結局、覚悟を決めてオシロを修理できないかどうか検討することにしました。
とりあえずケースを外して中を覗いて見ました。さすがにつくりがレトロな感じです。
【裏側全体】 【裏側後部1】
【裏側後部2】
ここまでの目視検査では原因がよく判りませんでしたが、補強フレームの裏側に故障の原因と思われる部品が見つかりました。
【焼けた抵抗器】 【拡大写真】
焼けたのは、高圧コンデンサの端子と接地との間に接続された抵抗器のようです。抵抗皮膜が殆ど焼けており、カラーコードの1桁目の1(茶)だけ判別可能です。
取扱説明書の回路図を見ると、焼けたのは、高圧整流回路のコールドエンドと接地間に接続された150kΩ1/2Wの抵抗器と思われます。(赤丸で囲んだ部分)
【回路図】 高圧整流回路は、トランスの2次側のAC1000Vを倍電圧整流するもので、単純計算ではDC2800V出力となります。最近の電源電圧とは桁外れなので、要注意(感電、絶縁破壊)です。
故障の直接の原因は判りましたが、抵抗器を交換してOKという訳にはいきません。抵抗器が焼けたということは、何らかの原因でどこかに大電流が流れた可能性があるので、源流の故障を確認する必要があります。
故障の原因は、高圧回路の周辺にあるように思われたので、再度目視で確認しました。
【電源トランス】 【高圧整流回路基板(感電防止用の透明カバー付)】
【CRTソケット】
ざっと見た感じでは、破損、破裂、焼損、トラッキング等は見当たりません。
一寸安直ではありますが、新しい抵抗器を接続して様子を見ることにしました。ジャンク箱を探してみると300kΩ(サイズは元の抵抗器より少し大きめ。1W?)があったので、焼けた抵抗器に蓑虫クリップでパラに接続しました。
【パラに接続した300kΩ】 定格容量が大きくなったので、最悪の場合、抵抗器が焼ける前に他の部品にダメージが生じる可能性がありますが、あまり悩んでも仕方がないので、とりあえず電源をいれました。
幸いなことにスポットが表示されました。
【フォーカスずれのスポット】 高圧系は一応大丈夫なようです。しかし、抵抗値の値がもとの2倍になったので出力が低下したようでスポットがボケた状態になっています。前回は電源を入れてから30分くらいで焼け切れたので、1時間くらい放置しましたが今のところOKのようです。
手元に焼損した抵抗器と同じものがないので、しばらくはケースを外した状態で様子を見ながらこのまま使う予定です。そのうち抵抗器を買って来て交換します。
なお、スポットがボケた状態で電波時計の受信出力の波形を測定したところ、無信号時に+1.2V、信号入力時に約0Vとなっていました。
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コメント
CS-1557、私も20年ぶりに電源を入れました。1時間ほどして、おかしな臭いが、そして煙が・・・。同じ抵抗が焼けてしまいました。この記事のおかげで、すぐに損傷個所がわかりました。ありがとうございます。
ところで、オイルコンデンサC126 が、やたらと熱くなっていました。発熱の原因は、リーク電流でしょうか。C126a,bのリークは、R115の負荷になりますね。INTENSITYやFOCUS VRの効きも鈍かったですが、C126a,b,eのリーク抵抗で電位が決定されている為かと考えております。いずれにせよ、0.5uF 1500V ・・・、代替物を用意するのは大変そうです。
投稿: | 2011年9月 3日 (土) 01時43分
Kです。
コメントありがとうございます。
同じ抵抗が焼けたそうで了解です。
私の場合はその後の経過を見ていたら、大体の原因の見当がついてきました。
抵抗を交換してしばらく使っていたところ、あるとき、電源を入れた直後にパチッという音がしました。
音がした瞬間はオシロの画面は見ていなかったのですが、その後の動作は正常でした。
一番最初に故障が発生したときは、別の部屋にいたので、ジー・・バリバリという異音を聞いて部屋に戻って見ると、すでに異音は停止しており、画面が真っ暗な状態でした。
このときは遠くから音を聞いたので、音の正体が判らなかったのですが、今回のパチッという音は、((訂正:接触によるスパークまたは絶縁破壊による空中放電→焼損中の抵抗の端子間・抵抗皮膜の放電)による音であるように思われます。
この音の原因を確認するため、カバーを外して電源スイッチを何十回かオンオフしましたが、症状は再現しませんでした。
数日後に電源をオン(数百回目?)にすると、パチッと音がしてケースの中で何かが光ったようです。その後に電源スイッチを何十回かオンオフしましたが、やはり症状は再現しませんでした。
さらに数日後、放電音の発生箇所を特定するために、ケースの内部を注視しながら、電源スイッチを2秒に1回位の割合でオンオフを繰り返していたら、数分後に放電音と光が確認できました。(削除:どうもCRTのソケット付近で音と光が発生しているようです。)
(削除:原因として考えられるのは、CRTソケットの端子間の放電とCRTソケットの端子とケース間の放電ですが、)その後でオンオフを繰り返しても症状は発生しませんでした。
なんとなく、CRTソケットの端子とケース間の放電である可能性が高いような気がしたので、応急処置として、CRTソケットの端子とケースの間隔が広がるように、CRTソケットの端子を少し折り曲げました。(追加:結局これは間違いで、焼損抵抗が原因でした)
その後数ヶ月経過しましたが、放電は発生していないので、取り合えず対症療法的な解決はできたようです。
しかしながら、一番最初の放電が発生した理由が判らないので、一寸気持ちが悪いです。(削除:もしかしたら、ほこりやごみで耐圧が低下したのかもしれません。)(追加:ご指摘のように高圧コンデンサが怪しいかもしれません。)
なお、このブログの1日前の以下の記事に書いてありますが、高圧コンデンサが熱かったので私もこれを疑いましたが、交換が大変そうなので、コンデンサの交換はあきらめて、焼けた抵抗の交換だけでお茶を濁しています。
2009年10月 4日 (日)
市販の電波時計でJJYのモールスを聞いてみました
http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2009/10/jjy-812d.html
投稿: K | 2011年9月 3日 (土) 21時51分
仮称1557です。
ありがとうございます。一つ前の記事には気づきませんでした。オイルコンデンサの件も酷似です。一方で放電音は感じませんでした。前回報告は端折ったのですが、より詳細は以下の通りです。まず、電源を入れて気づいたのは、INTENSITYが絞れない事、FOCUS調整にメリハリが無い事です。1時間程使用していると、輝度が下がり始め、トランスのワニスが焦げるような臭いが強くなったので、電源OFFしました。10分ほど冷やして電源再投入、10秒して煙が空気孔から噴出しました(オシロは立てていました)。当該抵抗の辺りです。慌てて電源OFFしたので、まだトレースは出ていました。ここでケースを外しました。この時点で最初の電源OFFから15分は経過していたでしょうか、それでもオイルコンデンサは50℃はありそうで、電源トランスに負けず熱くなっていました。抵抗外装は焦げているものの、オープンには至っていません。十分に冷えた後、恐る恐る電源を入れてみましたが、短時間なら使用可能なようです。輝度は復帰していましたが、INTENSITYとFOCUSのVRに対する鈍感さは相変わらずです。
オイルコンのリークによる自己発熱、温度上昇に伴うリーク電流増加の悪循環、それが当該抵抗の焼損を招いたというのが、現時点での私の推理です。リーク電流ごときで抵抗が焼損・・・、しかし、発熱量の比を勘定してみると、非現実的でもありません。
メタライズド・ポリプロピレンで代替してみようと探した
http://jp.rs-online.com/web/p/plastic-film/6351427/
http://parts.digikey.com/jp/1/526608-cap-47uf-1600vdc-poly-film-axl-940c16p47k-f.html
のですが、安くは無い上、固定が面倒そうです(シリコーンシーラントでごまかすにしても)。おっしゃるように、現状のまま、だましだまし使う手でしょうか。オイルコンの場合、温度の気配りを忘れなければ破裂は無いでしょうか。ケミコンだと前触れ無く急に来ますから、ビビッテいます。昔、送信機の電源部をテスト中、古いブロックケミコンが目の前で突然炸裂、電解液と絶縁紙が散乱、後片付けが大変でした。実は電源OFF直後だったのですが、ケミコンの場合はそのようなエネルギ密度を持っているのですね。
取り敢えず目的の測定は終えたので、気長に行きます。情報、助かりました。
投稿: | 2011年9月 4日 (日) 19時53分
詳細な情報をありがとうございます。
輝度・焦点VRの挙動不審も当方と同じです。
故障の原因は同じかもしれませんね。
もし、コンデンサを交換してうまくいったら、教えて頂ければ幸いです。
なお、小生も昔ケミコンの中身を噴出させたことがあります。防爆弁のおかげで爆発はしませんでした。当時の終段管は2B33(807の親戚)でした。
投稿: K | 2011年9月 5日 (月) 22時30分
hello
Can you help. The device (CS-1557) diagram and instructions on I need. Only than you found it.
Can you send me?
I write from Hungary, I did not learn the language.
laci.kicsim @ gmail.com
投稿: | 2011年12月13日 (火) 07時26分
Hi!
This is K (blog owner).
It is not easy to copy whole diagram.
Embedded diagram image on this page is maximum size that can be scanned.
Please let me know the portion where you need.
If possible, I will add the diagram on this page.
Nem könnyen példány teljes diagramhoz.
投稿: K | 2011年12月13日 (火) 23時29分
Hi
Now I have such a device is a small problem with the screen. A bright dot appears on the left side of the screen. I'm afraid I will burn out the screen. I thought looking for a description of it, but I could not find .. I searched everywhere, but unfortunately I could not find on the net to download user manual and wiring diagram. Only the CS-1554 / 1559 / 1577 models found. Thank you for helping intention. I check the machine and I'll explain the problem, see if you can help.
Thank you very much.
Laci
投稿: Laci | 2011年12月16日 (金) 16時13分
Hi! This is K.
Thank you for explaining the symptom of the machine.
It seems that the problem is caused from horizontal scanning circuit (sweep circuit, time-base circuit).
Let me confirm following points.
(1) Does the spot move when adjusting vertical or horizontal position knob ?
(2) Does the spot start scan when adjusting trigger level knob ?
(3) Is there any change of the spot when switching sweep-time knob ? My machine does not scan at the particular sweep-time. Maybe, contamination or malfunction of the rotary switch in my case.
投稿: K | 2011年12月17日 (土) 00時46分
Hi
Thank you for dealing with my problem. I hope I understand the translation.
A few days later will have the chance to investigate the device. I will fix the contacts of the switches.
The bright dot on the left side of the line early. So, always at the beginning of the line started.
I'll make a picture, but I do not know that you could see.
Laci
投稿: Laci | 2011年12月19日 (月) 07時35分
I have added an entire circuit diagram of CS-1557.
Image is clickable and you can see the detail
Lower portion of the diagram shows a sawtooth-wave generating circuit and a beam deflecting circuit.
Bright spot (beam spot) would not move if these circuits do not work properly.
K
投稿: K | 2011年12月31日 (土) 14時03分
i have many kenwood and trio service manual and instruction books,pls sent your e-mail address and paypal id.
adrian
投稿: Heriady | 2015年3月 7日 (土) 20時29分
初めまして。本稿参考に見ました。型の違うTriso cs-1830 の V-sig.掃引せず、を修理していますが、回路図もなにもなく(後処理会社でも本機の資料は一切保持無し、)困難苦労、入力初段、2段あたりで信号の増幅、伝達ができていないようです。CRT へ入力のパワー TR またはその前段のドライバーTR に信号を入れると、CRT に V の掃引波形がなんとか出ます。これから今入手出来た cs-1557 の回路図を参考に順を追って再挑戦しますが、何かこれという経験意見、参考意見有りましたら教えてください。よろしくお願いいたします。
投稿: tg-kose | 2015年7月24日 (金) 11時59分
コメント有難うございます。
高圧系と信号出力系は生きているようなので、かなり希望はあるのではないでしょうか?
以下のようなサイトがありました。
CS-1830 Service Manual
http://www.manualscenter.com/manuals/kenwood/cs1830-service-manual.html#.VbRxzLkw_wo
$4.99のようですが信頼できるかどうかは不明です。
信号がどこまで来ているか調べる簡単な方法として、クリスタル(セラミック)イヤホンを使う方法があります。
信号入力端子に適当な可聴周波数の信号(シングルトーンやMPプレーヤ出力)を供給した状態で、入力側から出力側に向けて各増幅段の増幅素子の入力端子と出力端子の信号をチェックします。
具体的には、クリスタルイヤホンの一方のリード線に蓑虫クリップを取り付けてアースに接続し、他方のリード線に適当な直流カット用のコンデンサ(0.01~0.1μF程度)を介してテスタのプローブを接続し、入力側から出力側に向けてプローブでチェックポイントを触っていきます。音が聞こえなくなった部分の直前が故障の可能性が高いです。
なお、マグネチックイヤホンやダイナミックイヤホンは、インピーダンスが低いので十分が出力が得られず、また、万一直流カット用のコンデンサが不良の場合には電源ショートの可能性があるので使えませんので念のため。なお、真空管部分は避けたほうが安全です。
お役に立つかどうか判りませんが、ご参考まで。
投稿: K | 2015年7月26日 (日) 15時18分
Trio oscillo CS-1830 の垂直掃引せずで、何も測定できないオッシロでしたが、回路図他資料は一切なし、テスターによる観測ではなかなか見つからなかったのですが、プリント版をよーく見ると、この表面がかなり空気に触れるなどで腐食(黒っぽく)なっていました。ディッピングで当初は腐食汚れのない表面に半田付が乗って、問題なく通電していたのでしょうが、長年のこの部分の酸化などで、接触不良のようでした(天ぷらとも言いますね、の状態でした。)。虫眼鏡で観察して、怪しい半田部分(ほとんどすべての部分でしたが)を再度半田付け、要確認です。なんとこれで70%修復しました。V掃引しています。ただし、トリガーがうまくかからないらしく、測定波が流れる等やや不安定な状態です。今後接触、接点部を持つパーツの清掃などしてみるつもりでいます。実用にはなりました。引き続きチェックします。
投稿: tg-kose | 2016年1月25日 (月) 11時30分
Kさんへ、時間たちすぎですが、
回答ありがとうございました。
老兵77歳の私は、大昔、トランジスタラヂオの修理からこの世界に入りました。アナログであればほとんどのものは、テスター一丁で直す自信があります。もちろん、貴兄のいわんとするもの、シグナルトレーサー、シグナルインジェクターは約55年も前のものですが、メーカー制を働く状態で持っています。今回も使いました。あちこちの天ぷら状態では、信号とレースも困難でしたが、前のコメント通り、再生何とか70%までこぎつけたというわけです。ありがとうございました。
投稿: tg-kose | 2016年1月25日 (月) 11時41分
tg-koseさん
Kです。
コメントを有難うございます。
大先輩とは知らずに大変失礼致しました。
当方は10歳程年下の若輩者です。
子供のころに並3ラジオの6ZP1のグリッドキャップ(プレートでなくてよかった・・・)に指で触ると「ブー」という音が出るのに興味を持ってこの世界に入りました。
CS-1557の修理は完全に諦めた訳ではありませんが、高圧コンデンサの入手/交換がネックです。
先日秋葉原の計測器ランドを覗いていたら、Leaderの2CHアナログオシロが9000円でした。
購入後の保証はないけれども、基本的な動作は確認済とのことなので一寸食指が動きました。
もっと若ければ購入したかもしれませんが、持って帰るのは重いし、今後何回使用する機会があるか判らないし、現在ジャンクを処分中なのでこれ以上増やしたくないし、ということで諦めました。
なお、CS-1557の故障の後に、やっぱりオシロが欲しいということで安い(1万円台)デジタルオシロを買ったのですが、画素があらい、操作性が悪いということで、殆ど使っていません。
一番問題だったのは、不要輻射がひどいことで、電波時計のJJY(40kHz)検波出力を測定しようとしたのですが、オシロのスイッチを入れたとたんにノイズでJJYの信号がつぶされてしまいました。
現在使用しているのは、タブレット型のデジタルオシロ(DSO Nano v3)です。
結構使えるのですが、ボタンの機能を切り換えて使用するので、やっぱり操作性があまりよくありません。
オシロの使用頻度は低いので、いまのところこれで我慢しています。
投稿: K | 2016年1月27日 (水) 22時27分
ご苦労様です。
当方の型番はKENWOOD CS-5135です。久し振りに使ってみようと電源をいれたところ、入力レベル切り替えスイッチは接触不良、輝度調整は最高輝度で絞れずということになっていました。使わない時は何年も電源を入れることもないのでこれが良くないのかもしれませんね。
よく回路図がありましたね。購入したときの説明書には回路図はついておりません。
FOCUSがINTENSITY VRの位置によって影響を受けるとともに、観測波形に余計な信号が載りますので高圧回路の抵抗とともにコンデンサも調べねばなりません。C126はabcdeとなっていますが、これらは5本一体型となっているのでしょうか。それとも一本一本別々でしょうか。
型番は違いますが、この辺の構成は余り違いはなかろうと考えております。
投稿: urapapa88 | 2016年11月27日 (日) 16時24分
urapapa88さん こんばんは
お尋ねのコンデンサですが、5本一体型です。
コンデンサの側面には以下のような文字が印刷されていました。
C P
OB-11G1W36P
0.5μF X5
1500WVDC
Nichicon Ltd
310N
以下の記事が参考になるかもしれません。
2012年11月23日 (金)
TRIOのオシロスコープCS-1557の高圧コンデンサ
http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2012/11/triocs-1557-b8e.html
ときどきジャンク屋で探していますが、同一のものを見つけるのは難しいようです。
コンデンサが見つかれば修理できそうな気がして未だ廃棄してませんが、希望はあまり無いかもしれません。
なお、CS-1557の場合は、回路図は最初から取説についていました。
投稿: K | 2016年11月30日 (水) 21時14分
CS-1557、問題のオイルコンデンサをフィルムコンデンサで全置換しました。取り外し後、C126 bセクション容量不安定、他セクション絶縁抵抗 常温で100MΩ強、50℃で2MΩを検知しましたが、全交換しなくとも、不具合を解消できる見込みはあります。と申しますのも、私の個体では、R117:2.2 MΩ がオープンに、R70:1MΩ が3MΩ 化しており、それらの修理と共に正常復帰しました。コンデンサ発熱の発端は C126 bセクション耐電圧超えと目され、元凶は R117のオープンと思われます。C126 b 熱暴走の終着点では、C126 b 両端電圧は急減少、C126 a の電圧負担が急増、両者を貫くリーク電流が激増しそうです。これは R115焼損の原因と成りえます。INTENSITY調整不能によるCRTビーム電流過大も寄与しています。トランス過熱には前記リーク電流に加えてC126c、C126dの高温下リーク電流も加担します。それにしても高圧系の 1W 高抵抗は脆弱です。
--- 大変ご無沙汰いたしました。2011年9月3日、 2011年9月4日 に投稿しました仮称1557です。年末までRSオンラインが配送料無料と知り「メタライズドポリプロピレンコンデンサ: 1.5kV、1μF、190円、購入単位6個」
を入手、念願の修理を行いました。4日前に詳細報告を投稿するもスパム云々エラー発生、2日前に短縮版を投稿するも同様、本日はRSのURLを消して再投稿してみます。
投稿: 仮称1557 | 2018年12月12日 (水) 17時22分
仮称1557さん
お久しぶりです。
貴重な情報をありがとうございます。
実はCS1557は年末の大掃除で処分しようと思っていました。
教えて頂いた情報を参考にさせて頂いて最後のトライをしてみたいと思います。
古希を過ぎると、半田付けがつらくなってきますが・・・
どこまで分解すればコンデンサが取り外せるようになるのか、教えていただければ幸いです。
投稿: K | 2018年12月13日 (木) 21時50分
仮称1557です。処分寸前との旨、修理情報は吉か凶か微妙ですね。コンデンサ交換は、CRTや他の線を外さずに一応可能でしたが、単調には行きません。私はまだ60代ですが、それでも腰が重かったです。最終的に筐体底面側からニッパでオイルコンの端子を切断したのですが、奥の端子にアクセスする為に、搭載板金を傾ける必要があります。その為には板金を筐体前方にスライドさせ、ほぞ組を外す必要があり、予めオイルコン固定ネジの一つと筐体底部桟のケーブル束線をほどく必要があります。横渡しの底部板金も少しずらさないと邪魔です。
メタライズドポリプロピレンコンデンサ: 1.5kV、1μF、単価 190円、購入単位6個
RS の ・・・/p/polypropylene-film-capacitors/1744365/
は自動車規格であり、UL94V-0 難燃規格記載が無いとか、中国設計だとか不安はありますが、安価で小さいです。5つ並べ、アルミ板でつくった下駄にシリコーンシーラントで接着、ブロック化配線
( ~__~ のような配線になります)
後、筐体側面より斜めに差し入れ、切断したオイルコン端子ごと半田付け、そして筐体に接着しました。なお、私は端子高さをオイルコンに合わせましたが無用でした。配線長には余裕があります。寧ろ低いほうが半田ごてがアクセスし易いです。
いずれにせよコンデンサ交換は面倒です。もしR117の断線による耐圧超えが主原因なら、コンデンサは無交換で、だましだまし使えるかもしれません。フォーカス調整不能症状の一因は、R117 であり得ます。またINTENSITY調整不能症状の一因は、R70 であり得ます。R117:2.2 MΩはブロックケミコンのGND端子とオイルコン端子間に位置しており、それが正常ならば、端子間約 1.6 MΩ、また R70:1MΩは側面基板後方、ピン端子番号エッチング文字35の近くに搭載されており、正常ならば、端子間約 0.85 MΩになります。(ただしそれぞれINTENSITY-VR 左いっぱい位置、また過渡電流収束後です。) 高電圧が低下(加速電圧が低下)すると、偏向感度が上がります。過偏向の解消も正常復帰の良い目安になると思います。
投稿: 仮称1557 | 2018年12月15日 (土) 12時22分
仮称1557さん
Kです。
詳細な説明をありがとうございました。
修理しにくい様に見えましたが、やっぱりかなり手間がかかるようですね。
それにしても、このコンデンサをよく見つけることができましたね。
この耐圧と容量で190円というのは夢のような価格ですので、クリスマスプレゼントだと思って、とりあえず発注したいと思います。
常時通電しないし、動作中はオシロの前にいるので万一の場合も多分対応できるでしょう。
当方の場合は、とりあえず動けば良いということで元のコンデンサの端子の部分で切断してリード線を引き出して、代替のコンデンサを外付けするつもりです。
一寸危ないですが、他の人は近づかないので、多分大丈夫と思います(本人の感電は自己責任!)。
CS1557が故障してから、安いLCDオシロを2台買ったのですが、リアルタイムの測定ができないので使いにくかったです。蛍光体の発光が見やすいと思うのは歳のせいかもしれませんが・・・
できれば、冬休みにでも作業してみたいと思っています。
投稿: K | 2018年12月15日 (土) 22時18分