« GPS Logger m-241cを買いました | トップページ | 「東京国際航空宇宙産業展 2009」に行ってきました »

2009年11月 4日 (水)

羽田空港の「エリア限定型ワンセグ」実験を見てきました

 エリア限定型放送には一寸興味があったのですが、実態がよく判りませんでした。
 羽田空港で、「エリア限定型ワンセグおよびマルチメディア放送技術」実証実験があるということで、個人的興味で見て見ました。
 デモブースには、ワンセグ実験専用のPSPが用意されていました。
【デモブース】01demos

【羽田ワンセグ実験専用PSP】02psps

【羽田マルチ3】03haneda_multi3

【動画】

 通常のワンセグ受信機では、1チャンネル分の帯域(6MHz幅)に含まれる13セグメントの中の1セグメントしか使用していないけれども、マルチメディアサービスは四つのコンテンツを送信するために13セグメントの中の4セグメントを使用しているので、専用のレシーバが必要ということでした。
 PSPの上下ボタンを操作することにより、コンテンツが順次切り替わるようになっていました。
 通常のワンセグ受信機でも一つのコンテンツは受信できるということなので、自前のAU W33SAで受信して見ました。
 放送チャンネルはCH32ですが、W33SAの場合には、直接チャンネルを指定することができないので非常に不便です。サーチして放送波を検出する必要がありますが、サーチの速度が非常に遅いです。UHFバンドであるCH13からCH62の50チャンネル分を全部サーチするのに約2分30秒掛かります。1チャンネルあたりで計算すると3秒なのですが、今回はCH32でUHFバンドの中央よりは下側なので時間は短くなりますが、それでもUHFはチャンネル数が多いので結構時間がかかります。なお、W33SAは日本初の古いワンセグ対応端末(2005発売)なので、現在のワンセグではもっと速くになっているのかもしれません。
【W33SAにセットされたチャンネルリスト】04ch_lists

【W33SAによる受信状態】05w33sas

 アンテナの設置場所を尋ねると6Fということだったので見てきました。
【2Fのマーケットプレイスから6Fを見上げたところ】066fs

【アンテナ設置状態】07ant_longs

【アンテナを横から見たところ】08ant_sides

【アンテナを真下から見たところ】09ant_ups

 アンテナの外見は平面アンテナですが、中の構造はよく判りません。通常の平面アンテナの場合には、平面に直交する方向に指向性がありますが、その場合には指向性が天井を向いていることになるので一寸変です。天井で反射させている? あるいは、八木アンテナあるいは平面に平行な方向に指向性を持たせたスロットアンテナを単に薄い箱で覆っているだけ? この場合には、指向性がデモブースの方向を向くの理屈は合うのですが・・・。

 次にサービスエリアをW33SAで確認して見ました。資料によるとサービスエリアは以下のようになっています。
   羽田空港 第1旅客ターミナル 南ウイング2階出発ロビー、
   マーケットプレイス(2階~6階)、2階出発ゲート9番10番付近

 マーケットプレイスでは問題なく受信できましたが、サービスエリアではない北ウィングの方に曲がると直ぐに受信不能となりました。曲がり角と5番のクロックタワーの中間でNGです。直進性がかなりきついようです。
 次に、南ウィングの方に曲がってみました。資料によると南ウィング2Fの出発ロビーはクロックタワーの1番から4番付近がサービスエリアとなっており、出発ロビーの南端の休憩所でも問題なく受信できました。
【出発ロビー南端での受信状態(1)】10s_wing_ends

【出発ロビー南端での受信状態(2)】11s_wing_end2s

 南ウィングのアンテナもどこかに設置されていると思われますが場所を聞くのを忘れました。
 出力(空中線電力)も聞くのを忘れたので、総務省の無線局免許情報検索(http://www.tele.soumu.go.jp/menkyo/SearchServlet?pageID=0)で調べてみました。
 以下の3局が状況から判断してそれらしいように思われますが保証はありません。
 検索結果:
http://www.info.tele.soumu.go.jp/menkyo/SearchServlet?IT=A&HZ=3&OX=EX+&NA=%93%FA%96%7B%8B%F3%8D%60%83%72%83%8B%83%66%83%93%83%4F%8A%94%8E%AE%89%EF%8E%D0&HC=13&MK=EXP&OW=EX+0&DC=10&pageID=2&SC=1&SK=1
 これによれば、免許条件は以下のようになっています。

  無線局の種別: 実験試験局
  免許の年月日: 平21.9.1 
  免許の有効期間 平22.3.31まで 
  無線局の目的: 実験試験用
  通信事項: 電波伝搬試験に関する事項
  電波の型式: 5M70X7W
  周波数: 587.142875 MH
  空中線電力:   1mW(2局)、 10 mW(1局)

 A1(CW),A3(AM),F3(FM)でアマチュア無線局の免許状をもらった世代なので、電波型式が5M70X7Wといわれてもピンときません。
 電波法施行規則 第四条の二 (電波の型式の表示)(http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxselect.cgi?IDX_OPT=1&H_NAME=%93%64%94%67%96%40%8e%7b%8d%73%8b%4b%91%a5&H_NAME_YOMI=%82%a0&H_NO_GENGO=H&H_NO_YEAR=&H_NO_TYPE=2&H_NO_NO=&H_FILE_NAME=S25F30901000014&H_RYAKU=1&H_CTG=1&H_YOMI_GUN=1&H_CTG_GUN=1
によれば以下のようになっています。なお、占有帯域幅については、「総務省 電波利用 電子申請・届出システム」の FAQ(http://www.denpa.soumu.go.jp/public/faq/appl.html#01_10)を参考にしました。

   5M70:占有帯域幅 → 5.70MHz
   X:主搬送波の変調の型式 → その他
   7:主搬送波を変調する信号の性質 → デイジタル信号である二以上のチヤネルのもの 
   W:伝送情報の型式 → 組み合わせのもの

 この説明を見てもあまりイメージが沸きませんが、「5.70MHz」と「デジタル信号」からデジタルテレビに関係しそうだということがなんとなく想像できます。
 また、周波数が587.142875 MHzということは、UHFのCH32の周波数帯域である 584~590MHzに含まれており、資料に記載のチャンネルと一致しているので、これらの局の可能性が高いように思われます。
 ついでに、送信機についても調べてみました。この記事(http://job.rikunabi.com/2011/company/blog/detail/r918200048/18/)によれば、信号発生器として「3548A 1Seg Station」(http://www.eiden-gp.co.jp/products-html/3548a_ja.html)が使用されているようです。(3局とも同じかどうかは判りません)

 今回の実証実験では、マルチメディアサービスに関しては、実験用特殊受信端末機のみで受信可能となっており、通常のワンセグ受信機では四つのコンテンツ(四つのセグメント)の中の一つしか受信できません。素人考えですが、ワンセグ2サービス(NHK教育の方ではなくTOKYO MXの方)のような技術を使用してコンテンツに枝番を付与すれば、普通のワンセグ携帯で受信できそうな気もするのですが、技術的(法律的?)な問題があるのかもしれません。

【関連外部リンク】
日本空港ビルデング株式会社 2009 年10 月7 日
羽田空港での「エリア限定型ワンセグおよびマルチメディア放送技術」
実証実験のお知らせ
http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/company/files/news_release/091007.pdf

羽田経済新聞 (2009年10月19日)
羽田空港で「エリア限定型ワンセグ」実験-総務省「ユビキタス特区」事業で
http://haneda.keizai.biz/headline/412/

羽田空港第1旅客ターミナル
2F/出発ロビー南ウイング・ゲートラウンジ(南)
http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/map/terminal1/2nd_floor_detail_1.html
2F/出発ロビーゲートラウンジ(中央)・マーケットプレイス
http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/map/terminal1/2nd_floor_detail_2.html

複数サービスとは
http://www.sony.jp/oneseg-radio/howto/

ワンセグ2サービス
http://www.ja.wikipedia.org/wiki/ワンセグ2サービス

ワンセグ2サービスの対応機種と操作方法
http://www.mxtv.co.jp/jyushin/taiou.html

ITpro [2009/04/07]
「ワンセグ2」という名称の内容の異なるサービスが共存する不思議
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090406/327860/

|

« GPS Logger m-241cを買いました | トップページ | 「東京国際航空宇宙産業展 2009」に行ってきました »

無線」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/117933/46676504

この記事へのトラックバック一覧です: 羽田空港の「エリア限定型ワンセグ」実験を見てきました:

« GPS Logger m-241cを買いました | トップページ | 「東京国際航空宇宙産業展 2009」に行ってきました »