潜水艦で台風を抑制?
台風14号が近づいて来ています。
明日(10/30)は出かける予定あるのであまりうれしくないです。
天候を制御できると都合がいいのですが、今のところ雨雲が目的地に達する前にヨウ化銀をロケットで打ち込んで、予め雨を降らしてしまう方法くらいしか聞いたことがありません。(真偽は不明ですが、某国の軍事パレートの際に使用したとか・・・)
旧聞になりますが、潜水艦で台風を抑制する特許の記事を思い出したので、内容を確認してみました。
毎日新聞 2010年9月20日 12時26分(最終更新 9月20日 13時30分)
台風:潜水艦使い海水温度下げて抑制 三重の会社が特許
(キャッシュ) http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:cjn_U6WoqjAJ:mainichi.jp/select/wadai/news/20100920k0000e040021000c.html+%E5%8F%B0%E9%A2%A8+%E6%BD%9C%E6%B0%B4%E8%89%A6+%E7%89%B9%E8%A8%B1&cd=6&hl=ja&ct=clnk&gl=jp
UFO、永久機関、呪文を唱えて天気をよくする方法など、トンデモ系の公開特許は多数ありますが、気候制御関係の発明で登録になったものはあまり無いように思います。
上記新聞記事にある特許(特願2006-21005、特開2006-254903、登録4559978)は、出願時はかなり広い権利を狙ったようですが、審査の段階で複数隻の潜水プラットフォームなどが限定されて登録になっています。
【発明の名称】海面の水温低下装置
【要約】
【課題】 海面の水温を効率良く低下させ、海面の水温の低下によって海面からの水蒸気の蒸発を抑制し、低気圧の発生を防止ないしは勢力を弱める。また、海面水温の上昇を抑制することで赤潮や青潮の発生を防止ないしは軽減する。
【解決手段】 海面の水温を低下させるための装置として、送水用のパイプを海中に設置し、そのパイプ11の吸入口18を目的海面Aの水温よりも低温の冷水帯Lに配置し、またパイプ11の噴出口19を海面下の所要の位置に配置するとともに、吸入口18から冷水を吸引し、噴出口19から噴出させるために、パイプ11にポンプ15を接続し、目的海面Aの領域の海面下に供給し、より高温の暖水と混合させるように構成する。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】(出願時)
【請求項1】
海面の水温を低下させるための装置であって、送水用のパイプを海中に設置し、そのパイプの吸入口を海面の水温よりも低温の冷水帯に配置し、またパイプの噴出口を海面下の所要の位置に配置するとともに、吸入口から冷水を吸引し、噴出口から噴出させるために、パイプにポンプを接続し、海面下の目的領域に供給し、より高温の暖水と混合するようにしたことを特徴とする海面の水温低下装置。
【書類名】特許請求の範囲(登録時)
【請求項1】
海面の水温を低下させることによって低気圧の発生を防止するか、或いは、既に発生している低気圧の勢力を弱めるための装置であって、目的領域の海面又はその近くに配置する移動機能及び潜水機能を有する複数隻の潜水プラットフォームと、目的領域の海中に設置するために上記個々の潜水プラットフォームに設置した複数個の縦の送水用のパイプと、それらのパイプの吸入口を海面の水温よりも低温の冷水帯に配置して吸入口から冷水を吸引し、また、海面下の位置に配置したパイプの噴出口から冷水を噴出させるためにパイプに接続したポンプとを具備し、吸入口から吸引した冷水を海面表層の暖水帯又はそれに近い目的領域の海面に水中供給することで、より高温の暖水と混合するようにしたことを特徴とする海面の水温低下装置。
実際に効果があるのかどうかはよくわかりませんが、明細書には以下のように書いてありました。
「本装置10を20台配置すると毎分480トン、毎時28800tの送水能力があるので、暖水帯Hの深さを10mとすると2880平方メートルの海域を1時間で冷却できることとなり、温度低下については、暖水帯Hの水温を26℃、冷水帯Lの水温を20℃とした場合、暖水、冷水等量として23℃に冷却し得る計算となる。」
もし実際に気候が制御できるようになると、誰にとって都合がいい天気なのかが問題になりそうです。
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