アナログテスタを買いました
先日、電源装置の調子が悪いので、電源トランスの2次巻線の端子電圧をデジタルテスタで測定すると時々とんでもない値になります。デジタルテスタの場合には、電源ラインにノイズが乗っていると測定値が不安定になることがあるので、手元にあったアナログテスタで測定してみましたが、やっぱりかなり変な値がでます。
アナログテスタは構造が簡単なので、電気的な故障の可能性は少ないと思われますが、念のためコンセントのAC100Vを測定すると165Vと表示されます。DCレンジに切り替えて電池の端子電圧を測定すると、同様に+50%程度の電圧が表示されます。いつのまにか故障しているようです。
表示値が過大になる原因としては、メータのシャント抵抗の断線が考えられるので、中を覗いてみましたがよく分かりませんでした。
現在はテスタが相対的に安くなってもおり、修理に時間をかけるのも勿体ないので新規購入することにしました。
デジタルテスタはいくつか持っていますが、アナログテスタにはアナログテスタ特有の効果(電圧・電流測定に電池不要、ノイズの影響を受けにくい、値の変化を直感的に把握しやすいなど)があるので、手元に1台あると便利です。
安くてあまり小さくなけばいいので、時々行く秋月電子の店頭を覗いてみました。最近はデジタルテスタ全盛でアナログテスタは少数派ですが、丁度要求を満足しそうなものがあったので、買ってきました。
買ったのは、MASTECH Analog Multimeter Model:7007というものです。機能は平均的だと思います。
【MASTECH 7007】
後で調べて分かったのですが、このMASTECH 7007はCQ出版社の雑誌「電子工作のためのテスタ&オシロスコープ活用」の中でも紹介されているのでそれほどマイナーなモデルでもないようです。
早速AC100Vを測定してみるとぴったり100Vでした。
【新(右)旧(左)アナログテスタ】
念のため、手元にあったデジタルテスタを総動員して同時に測定してみました。
【アナログテスタ&デジタルデジタル】
上列左から、GBW-606(故障)、MASTECH 7007(今回購入)、GBW-700A(DC10A測定可能)、Kyoritsu KEW MATE MDEL 2001(DC100A測定可能クランプメータ)、METEX P-09、METEX P-10(10Hz-10MHz,40nF-40μF測定可能)。
デジタルテスタの場合は、測定値が数字で表示されるの全桁が正しいように見えますが、測定精度は仕様次第です。
【参考外部リンク】
アナログマルチメータ 7007
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-00177/
「電子工作のためのテスタ&オシロスコープ活用」CQ出版社(見本)
www.cqpub.co.jp/hanbai/books/18/18981/18981.pdf
| 固定リンク
「無線」カテゴリの記事
- MRI検査受診時の熱感の原因は?(2021.11.15)
- レーダー用マイクロ波で溶けたのはチョコバーではなくpeanut butter candy barだった?(2021.08.26)
- Intel Drone Light Show Premiumの費用と仕様(2021.07.26)
- 電波法第59条の「傍受」が狭く解釈された判例(2021.07.24)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント