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2011年6月13日 (月)

中古の低周波発振器(LAG-120A)を買いました

 最近、135kHz, 60kHz, 40kHzなどの低い周波数で遊ぶことがあるのですが、LFの任意の周波数の正弦波を発生させるのが結構面倒です。
 低周波発振回路のキット(アナログ、デジタル)も発売されているようですが、この歳で細かい半田付けをするのは一寸つらいです。また、手動で連続的に周波数を変化させるのが難しそうです。
 中古の低周波発振器を購入するのが手っ取り早そうなので、ネットで調べてみると、秋葉原の総武線沿いに中古の測定器専門店がありました。
 オンラインでも購入できるようですが、広告に掲載されていない在庫が置いてある可能性があるし、現物を直接見て持って帰るというのが性に合っているので、直接店舗に行ってきました。低周波発振器は何台か置いてありましたが、一番安いリーダーのLAG-120Aを買ってきました。価格は9450円でした。オークションではもっと安いものを見かけますが、どうもオークションは性に合いません。

ネットで調べて見ると仕様は以下のようになっていました。
Audio Generator LAG-120A
http://www.radiomuseum.org/r/leader_audio_generator_lag_120a.html
Output: sine 3 Vrms, square 3 Vpp;
9 Hz to 1 MHz ±0.5 dB (5 ranges);
impedance 600 Ω,
attenuator 0 to -50 dB.

 店の話によれば、校正(電波法関連で使用するときは「較正」?)していないが、基本的な動作は確認しているということでした。
 待つ時間があるなら、店頭で動作を確認できるとのことでしたが、多分問題ないだと思ってそのまま持って帰りました。
 家で電源を入れてオシロで確認して見ると、全バンドで8Vpp程度で発振しているし、矩形波も出ていました。
 周波数の可変範囲を実測して見ると、9.42Hz~1.298MHzとなっていました。

 ダイヤルの目盛と実際の発振周波数の関係を周波数カウンタMETEX P-10(10Hz~10MHz調べて見ました。

レンジ  x10   x100  x1k  x10k  x100k
目盛
1.0   10.17 100.3 1.000 10.04 100.4
5.0   48.88 496.4 4.974 50.13 508.4
10.0   99.6  1.013 10.16 103.4 1.048

  上下に少しずれているようですが、最大5%程度なので、趣味で使う分には支障がありません。
 1kHzがぴったり合っていますが、ダイヤルを1に合わせるときにカウンタの数値が目に入ったので、無意識にゼロになるように操作した可能性があります。念のため、カウンタの数値を見ないでダイヤルを1に合わせた後に、カウント値を見ると1.000になっていました。

 念のため、METEX P-10の精度を調べて見ました。
 測定のためには基準となる信頼できる周波数発振源が必要ですが、手元にはそのような洒落たものはありません。 
 そこで、中波放送のTBS(954kHz)にLAG-120Aの出力でビートをかけて、ゼロビート法で周波数を確認してみました。

  ラジオのイヤホンで聞きながら、ビート音が低くなるようにダイヤルを非常にゆっくりと回転させて、短波のフェーデイングのような、数秒間の周期で強弱が変化するような状態にすれば、一応周波数差は1Hz以下になったと考えられます。
 ゼロビートが取れた状態の周波数はMETEX P-10が0.953MHz、鶴留電子のTC-530Dが954.00kHzとなっていました。

Calib1_2

Calib2
 LAG-120Aの目盛は約920kHzとなっていたので、この領域では目盛よりも高い周波数で発振しているようです。
 なお、計数桁と表示桁が同じ周波数カウンタを使用して、入力信号と非同期で測定する場合は、ゲート位相の関係で原理的に最下位桁に±1カウントの誤差があります。

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