携帯の先祖はカーボンマイクで直接高周波変調
下記の記事を見て面白そうだったので「TYK無線電話機」とはどんなものか一寸調べてみました。
朝日新聞デジタル
日本で誕生 ケータイのご先祖、開発100周年
http://www.asahi.com/national/update/0222/TKY201202220112.html
実用無線電話発明100周年記念局のサイトが立ち上がっていました。
8J100TYK Official Website
http://www.ab.auone-net.jp/~tyk100/Index.htm
このサイトに「TYK無線電話機」の説明があるのですが、いまから考えると結構危ないような気がします。
上記サイトの記事にこんな部分がありました。
「発生された高周波は、直接、カーボンマイクを流れて変調が掛けられる。このマイクは、放電回路の近くにあり、使用時には通話者の鼻先に放電したとの一説も伝えられている。」
http://www.ab.auone-net.jp/~tyk100/About_TYK/About_TYK_RadioTelephone.htm
本来の意味での「くわばら、くわばら」(落雷防止のおまじない)ですね。
下記の資料に回路図があるのですが、右上の"MICROPHONE","REPEATING COIL","AERIAL","TELEPHONE RELAY","EARTH"と書いてある簡単な回路が送信機と思われます。
国立科学博物館 産業技術史資料情報センター
国立科学博物館技術の系統化調査報告 Vol.6 2006 March
移動通信端末・携帯電話技術発展の系統化調査
図3.2「TYK式無線電話回路図」p253(17/67)
http://sts.kahaku.go.jp/diversity/document/system/pdf/024.pdf
基本的な原理は、大昔に子供用の雑誌(「初歩のラジオ」?「子供の科学」?)で紹介されていたブザーにLC共振回路を接続した火花送信機と同様と思われます。
火花放電で100Wオーダーの出力というのは、すごいような恐ろしいような・・・
スペクトラム拡散も裸足で逃げ出すような超広帯域信号(ホワイトノイズ?)からLC共振で搬送波を取り出すことになるのですが、低周波数精度・大不要輻射ということで現在では免許は下りないでしょうね。
記念局は、2月25-26日、NICT本部(小金井市)で運用とのことなので、久しぶりに無線機に火を入れてみる気になりました。
一応局免は生きていますが、今年再免許の期限なので忘れないようにしなくては・・・。
なお、常置場所での運用は2012年7月29日までやっているようです。
*****************************************************
開設期間2011年9月2日(金) ~ 2012年 7月29日 (日)常置場所 : 神奈川県厚木市(JCC#1113)
運用場所 : 神奈川県西部を中心に、各地。ゆかりのある場所への遠征も検討中。
運用周波数帯 : 1.9MHz ~ 2400MHz
運用モード : AM、SSB、FM、CW、RTTY(”電話”に拘らず運用します。)
****************************************************
http://www.ab.auone-net.jp/~tyk100/About_Station/About_Station.htm
【参考外部リンク】
科学・技術史コレクション
http://homepage2.nifty.com/nakagen29/index.htm
07・・・続・日本無線史の落穂拾い的考察
http://homepage2.nifty.com/nakagen29/07.htm
「TYK式無線電話機」
【2012.03.04追記】
昔の600-P形電話機のカーボンマイクです。
そのうち高周波直接変調の実験でもしてみます。
さすがに火花送信機は近所迷惑なので、低周波発信器で1MHz程度の搬送波を使う予定です。
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コメント
カーボンマイク、懐かしいですね。
昔は電話機の送話器のユニットを使った製品が結構あって、警察車両用無線のマイクに006Pをぶら下げてSSBで運用したら音質が良いって褒められました。マイク自体が結構な電圧出すのでマイクアンプ(6U8・1/2?)を深くドライブ出来たんでしょうね。
まあ、これをアンテナ出力に繋ぐ勇気はないですね。
昔、学校にあった電磁誘導の火花発生コイルに電線繋いで実験したら周囲のラジオが全部聞こえなくなって怒られました。
投稿: いまじんがーぐる | 2012年3月 4日 (日) 11時36分
コメント有難うございます。
カーボンマイクの写真を追加しました。
昔、3A5の超再生トランシーバで電話機のカーボンマイクとレシーバを利用したのを思い出します
確かにカーボンマイクは感度が良かったですね。
カーボンマイクとレシーバと電池を直列に接続して、マイクとレシーバを近づけると増幅素子もないのにハウリングを起こしていました。
投稿: K | 2012年3月 4日 (日) 15時06分