分解能が0.1pFの中華LCRメータ(DM4070)を買いました
高周波で遊んでいると数百pFオーダーの容量を測定したいことが時々あるのですが、当方のような無銭家が買えるようなLCRメータでは測定は難しいです。
先日電気屋を覗いていたら分解能0.1pFというLCRメータが置いてありました。
メーカーは、中華PADでおなじみの中国深センにあるようです。
値段を聞いたら5900円ということだったので、買う気になりましたが、やっぱり品質が一寸心配です。
中華PADの場合は表示と中身が違うことが日常茶飯事のようなので・・・
お店の人に本当に大丈夫ときいたら、同一モデルではないけれども同じメーカーのファミリーモデルが動かせるということで実際にpFオーダーのコンデンサを測ってもらいました。
見ている限りではちゃんと動作しているよいうです。
ということで、もう1台LCRメータがあっても無駄にはならないだろうということで買ってきました。
【VICHY DM4070】
買ったのは、VICHY DM4070 というモデルです。
後でウェブで調べてみたらいろいろな測定器を製造しているメーカーのようです。
深?市?希特科技有限公司
http://www.szvichy.com.cn/
手持式LCR??DM4070 VICHY?希?器
http://www.szvichy.com.cn/athena/offerdetail/sale/cl028-1033828-118475935.html
とりあえず手持ちのバリコンの容量を調べて見ました。比較のために以前買ったELC-100で同様に測定しました。
【バリコン】
測定したバリコンは、ロータ4枚、ステータ3枚の比較的小容量のものと思われますが仕様は不明です。なお、ロータの直径は約3cm、プレート間ギャップは約1mmです。
測定結果は以下の通りです。
【DM4070 Cmax】
Cmax Cmin Cmax/Cmin (pF)
DM4070 28.9 5.6 5.2
ELC-100 43 19 2.3
測定結果から判断するとDM4070のほうが正確であるように思えますが、桁数が多く表示されているから正しいとは限りません。
アナログ測定器はとんでもない値を表示することは少ないですが、デジタル測定器はノイズやリップルに注意しないとあり得ない測定結果を表示することがあります。
測定の基本は較正(周波数でないから校正?)ですが、基準となる高精度のコンデンサなどは手元にありません。
ジャンク箱をひっくり返してみたら、「50PF ±10%」と印刷されたコンデンサが出てきました。
多分50年位前に買ったような気がするので経年変化が大きいかもしれませんが、容量を直接数字で書いてあった方が絵的にわかり易いだろうということで、このコンデンサを使いました。
測定結果は以下の通りです。
「50PF ±10%」が信用できるとすれば、とり得る値は45~55pFなので、DM4070の方が正確なようです。
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