990円のワンセグチューナ(LT-DT306)でSDR(Software Defined Radio)
安いワンセグチューナでSDR(ソフトウエアラジオ)ができるという記事を見て、一寸面白そうだったので試してみました。
DVB-T COFDMの復調用のチップとしてRealtekのRTL2832Uを使用したUSBドングルチューナが使えるという話です。
ネットで調べて見るとZOXのDS-DT305やREDSPYCEのLT-DT306が使えそうです。
LT-DT306の方が少し安いようなので、こっちにしました。
秋葉原で990円でした。
【LETIEO USBワンセグチューナー fot PC REDSPYCE LT-DT306SV】
【分解】
ワンセグチューナを使ったSDRの記事は色々あったで、それらを参考にしてやってみましたが、それぞれ環境が違っているので、結構悪戦苦闘してやっと動くようになりました。
当方は、LT-DT306(tuner:FC0013, DVB-T COFDM demodulator:RTL2832U)+HDSDRの組み合わせを使用しました。
躓いたのは、HDSDRで"Options"→""Select Input"と進んでも、選択肢として"USRP"が表示されないことでした。
あちらこちら触っているうちに表示されるようになりましたが、何が原因だったのかよく判りません。VC++のチェックを入れた後で動くようになったのですが、関係があるかどうかはわかりません。
2回のベランダに設置してあるホイップアンテナにつないでみたとこころ、どうにかACARSやATCが受信できました。
コネクタが一寸特殊だったので、手元にある中継コネクタや中継ケーブルを総動員しました。接続ロスはかなり大かもしれません。
なお、LT-DT306には接続ケーブルは付属していません。
FRG-965と聞き比べてみると感度は今ひとつです。なお、遅延は0.1-02秒程度で思ったよりも短かったです。
使用したPCが古いIBMのThinkPad X40(1.4GHz,1GB)だったためか、途中で一時的にフリーズすることがあります。
低いほうの周波数は50MHz程度まで使えるということなので、試してみました。
SSG等という洒落たものは持っていないので、大昔に買ったTRIOのGRID DIP METER DM-6を利用しました。
目盛りを50MHzに合わせて電源を入れると6CW4は10秒位で発振を開始しました。
下の動画はHDSDRでDM-6の周波数の変化を見たものです。
*
真空管式には限りませんが、自励発振回路の場合には電源投入時の周波数変化がかなりあります。
周波数の変化を直接目で見る事ができるのはなかなか面白いです。
一旦周波数が安定した後に周波数が低くなっているのは、6CW4の陽極電圧を下げて出力を下げたためです。また、その後に周波数が高くなっているのは、電圧を上げて出力を上げたためです。最大出力時には、スプリアスかイメージかはわかりませんが、複数本のスペクトルが立っています。
DM-6では内蔵の低周波発振回路を使用して変調をかけることができるのですが、CRとネオン管による弛張発振(鋸波)なので、サイドバンドがかなり広がりますが、この様子も目で見ることができます。
また、発振コイルに手を近づけるとボディエフェクトで発振周波数が下がるのを目で確認することができます。
感度はあまりよくありませんが、1000円程度のデバイスでスペアナもどきとして結構遊べます。
| 固定リンク
「無線」カテゴリの記事
- MRI検査受診時の熱感の原因は?(2021.11.15)
- レーダー用マイクロ波で溶けたのはチョコバーではなくpeanut butter candy barだった?(2021.08.26)
- Intel Drone Light Show Premiumの費用と仕様(2021.07.26)
- 電波法第59条の「傍受」が狭く解釈された判例(2021.07.24)
「SDR」カテゴリの記事
- SDR TouchがHackRF対応になっていました(2019.05.18)
- SDRUNO V1.3で周波数スキャンが可能になりました(2019.03.17)
- ハワイでJJYのモールスを受信(2018.12.22)
- ハワイアン航空はラジオはNGですがGPSはOK(2018.12.01)
- 300φ88tのループアンテナとSDRPlay RSP2でBPC(68.5kHz)を受信(2018.11.16)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント