48年前の真空管式テープレコーダ(TC-211)でデモテープを再生してみました
一寸旧聞になりますが、以下の記事を見かけました。
ソニー、ポータブルテープレコーダ出荷を'13年1月完了
“カセットデンスケ”登場から約40年。ラジカセは継続
(2012/12/6 18:19)
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20121206_577632.html
磁気テープは業務用ではストリーマとして現役ですが、民生品ではもう出番はないでしょうね。
個人的には、直感的に操作できたので使いやすかったです。
ICレコーダは2台使っていますがどうもなじめません。歳のせいかもしれませんが・・・
当方が最初に使用したテープレコーダ(SONYの呼称では"テープコーダ")は、TC-211でした。
使用真空管/半導体は、6267,6AV6,6AR5,IT-22G等です。
記念品(骨董品?)として保管していたのですが、数年前にジャンク整理の時に故障していれば廃棄しようと思って電源を入れてみると、普通に録音/再生ができました。
さすがに、手が触れる「転つま」(転換つまみ)付近の印刷はかすれていますが、電気的・機械的な故障は一度もありませんでした。
ヘッドのクリーニングはたまにしましたが、その他のメンテナンスとしては、転居時にモータドラム(50Hz/60Hz)を交換した時に軸受けに給油した位です。
ゴムベルトやピンチローラの交換はしていませんが、一寸聞いた感じでは大きなワウフラは感じませんでした。(多分、感じ方には個人差があります。)
昔のセットは設計に余裕があったのでしょうか?
但し、テレコのカバーの内側に接着されていたスポンジ状のリール押さえは、経年劣化でボロボロになっていました。また、電源コードはビニール被覆の弾性が少なくなっており、無理に曲げると折れそうな感じになっていました。
完動品を廃棄するのは忍びないのでそのまま保管していましたが、上記の記事を見て、久し振りに物置から引っ張り出して来て動作させてみました。
【外箱】
【同梱品】
【本体】
【カバー】
【アクセサリ】
【ヘッド部分】
下の動画は同梱されていたデモテープを再生したものですが、前半は別の用途で使うために消してしまいました。
今考えると一寸勿体なかったかもしれません。最初の方に「ソニー坊やの歌」が入ってような気がしますが、記憶違いかもしれません。
デモテープの内容は、民生用テープレコーダの普及初期にふさわしく(?)昔の岩波教育映画の音声版といった雰囲気です。
パラシュートの降下訓練の生録が一寸面白いです。どこか(入間?)で聞いた「降下! 降下! 降下!」を一寸思い出しました。
【デモテープ再生動画】
デモテープの内容は中々面白かったですが、同梱の説明書等も興味深かったです。
「商品のしおり」は製品の総合カタログのようなものですが、家庭用の電気製品だけでなく、トランジスタやエサキダイオードまで価格付きで記載されています。
【取扱説明書(表紙】)
【取扱説明書(各部の名称)】
【取扱説明書(規格)】
【製品のしおり (表紙)】
【製品のしおり(トランジスタ・ダイオード)】
TC-211の価格は21000円となっていますが、現在だと消費者物価は約4倍らしいので約8万円ということになるようです。
一寸高いですが興味がある人なら買えないことはなかったという感じでしょうか?
【参考外部リンク】
SONY
製品情報>ラジオ/CDラジオ・ラジカセ/テープレコーダー> 商品ラインアップ>簡単テープレコーダー
http://www.sony.jp/radio/lineup/category/t-easiness.html
日本銀行
昭和40年の1万円を、今のお金に換算するとどの位になりますか?http://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/history/11100021.htm/ (リンク切れ)
https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/history/j12.htm/
千葉県立現代産業科学館
テープコーダ SONY TC-211
Tapecoder SONY TC-211
http://www.chiba-muse.or.jp/SCIENCE/vm/doc/sub/0130050.html
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コメント
私もこのソニーテープレコダーTC-211青色を持っています。駆動ベルトが緩んでうまく再生できません、なっとか利用できないか教えてください。
投稿: ソニー愛好家 | 2013年10月26日 (土) 20時28分
こんにちは。Kです。
私の場合は、幸いなことに一度も故障をしていないので、部品の交換などはやったことがありません。
申し訳ありませんが、お役に立ちそうな情報はありません。
一般的なドライブベルトの話になりますが、以下のようなサイトがありました。
ウレタンゴム丸紐を使ったテープデッキの修理
http://ameblo.jp/tensyunosasayaki/entry-10953587223.html
カセットデッキの交換用ベルト
http://showa-cassettedeck.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_b435.html
リストア(レストア)等のキーワードで検索してみてはいかがでしょうか?
投稿: K | 2013年10月27日 (日) 22時15分
千葉県立現代産業科学館
テープコーダ SONY TC-211
記事(テープに関する)の引用については産業科学館に許可申請が必要でしょうか?ご教示お願いします。
投稿: 小林順 | 2018年2月11日 (日) 01時53分
小林順さん
Kです。
当ブログではインターネット上の情報を引用する場合は、文化庁のサイトに記載されている「引用」の4条件を満たすようにするか、あるいは、リンクを表示するという方法をとっています。
文化庁
著作物が自由に使える場合
http://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/gaiyo/chosakubutsu_jiyu.html
(以下、上記URLから抜粋引用)
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引用
(第32条)
[1]公正な慣行に合致すること,引用の目的上,正当な範囲内で行われることを条件とし,自分の著作物に他人の著作物を引用して利用することができる。同様の目的であれば,翻訳もできる。(注5)
[2]国等が行政のPRのために発行した資料等は,説明の材料として新聞,雑誌等に転載することができる。ただし,転載を禁ずる旨の表示がされている場合はこの例外規定は適用されない。
(注5)引用における注意事項
他人の著作物を自分の著作物の中に取り込む場合,すなわち引用を行う場合,一般的には,以下の事項に注意しなければなりません。
(1)他人の著作物を引用する必然性があること。
(2)かぎ括弧をつけるなど,自分の著作物と引用部分とが区別されていること。
(3)自分の著作物と引用する著作物との主従関係が明確であること(自分の著作物が主体)。
(4)出所の明示がなされていること。(第48条)
(参照:最判昭和55年3月28日 「パロディー事件」)
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「電子商取引及び情報財取引に関する準則」
平成29年6月 経済産業省
http://www.meti.go.jp/press/2017/06/20170605001/20170605001-1.pdf
(以下、上記URLから抜粋引用)
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Ⅰ章 電子商取引に関する論点
Ⅱ章 インターネット上の情報の掲示・利用等に関する論点 ...................... 130
Ⅱ-2 他人のホームページにリンクを張る場合の法律上の問題点 .................. 140
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リンクであれば無条件でOKという訳ではないようですが、問題が少ないように思われるので、当ブログのTC-211の記事の場合はリンクを使用しました。
お尋ねの記事(テープに関する)の引用についてですが、千葉県立現代産業科学館のサイトには引用・転載についての説明があります。
千葉県立現代産業科学館
https://www.chiba-muse.or.jp/SCIENCE/userguide.html
この説明によれば、事前の連絡が必要なようなので、そのようにされてはいかがでしょうか?
但し、個人情報の提供が必要になるかもしれませんので、判断はご自分でして頂くしかないかもしれません。
当方の場合は、引用に該当するか否か判断ができない場合に、著作権者に連絡して許可をもらったことがあります。
投稿: K | 2018年2月16日 (金) 22時36分