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2013年2月10日 (日)

JAL B787のGPS/PC利用環境

 先日のシンガポール旅行は、幸か不幸か往復(NRT-SIN-HND)ともB787でした。

【JL719 B787 NRT-SIN 】
Jl719_b787_nrtsin

【JL036 B787 SIN-HND】
Jl036_b787_sinhnd

 出発直前になって色々なトラブルの報道が相次いだので、運行がどうなるのか一寸心配でしたが、通常通りの運行でした。

  羽田/成田-シンガポール線へのボーイング787機材の投入について
  2013年1月11日
  http://www.jal.co.jp/info/inter/120925.html

 帰国は大雪の次の日でしたが、特に着陸に支障はなかったようです。
 しかし、リムジンバスが運休ということで電車を4本乗り継いで帰りました。
 疲れました。羽田から宅急便で送った荷物も配達に丁度24時間かかりました。
 なお、B787は次の日から運行が一時中止となってしまいました。

  読売新聞
  全日空と日航、787型機の運航取りやめ
  2013年1月16日(水)11時37分配信 
  http://news.nifty.com/cs/domestic/societydetail/yomiuri-20130116-00547/1.htm

 B787は新鋭機ということで色々遊べそうです。
 以下の記事はANAのB787に関するものですが、いくつか興味を引くものがあります。

    週刊アスキー
    2012年03月17日18時00
    ANAの最新機『ボーイング787』はスマホ使いのための航空機だ
    http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/080/80433/

 上記記事によれば、ANA B787には以下の機能があるようです。
  ・シートにUSBポート装備。
 ・USBポートで充電可能。
 ・USBポートでUSBメモリ内のファイル(bmp、gif、jpeg、jpg、mp3、pdf、png。動画は非対応)再生可能。
 ・シートにiPod(iPhone,iPad)用Mini-DINコネクタ(?)装備。

   写真のコネクタにGriffinの文字が見えたので調べてみたところ以下のような製品がありましたがこれでしょうか?(単なる想像です)
  Mini-DINには非常に多くのバリエーションがあるようです。

   Griffin eXport In-Flight Video Cable for iPod and iPhone
   http://store.apple.com/us/product/TX890VC/A/griffin-export-in-flight-video-cable-for-ipod-and-iphone

   DIN Connectors
   http://www.stockcable.com/MiniDinConnectors.html

 また、以下の記事によれば機内で無線LANが使えるかもしれません。
 
  Searchina
  【経済ニュース】 2011/09/30(金) 17:35
  夢の次世代機ボーイング787 wi―fi装備で仕事も可能に
  http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0930&f=business_0930_196.shtml

 実際に機内で電子機器を使用する前に、念のために使用条件を確認するためにJALのサイトを覗いてみました。

  国際線>空港・チェックイン>お手荷物について
  電子機器類の使用に関するご注意
  http://www.jal.co.jp/inter/service/bag/

以下、上記URLから抜粋引用
***********************************************
航空機運航の安全に支障を及ぼす恐れのあるものとして、国土交通省が告示で定めた電子機器は以下のとおりです。
使用が制限される電子機器は、飛行機のドアが閉まり、客室乗務員からの案内がありましたら電源をお切りください。
違反した場合は、50万円以下の罰金が科せられることがあります(航空法施行規則第164条の15)。
また、おあずけになる手荷物のなかに電子機器を入れる場合には、あらかじめ電源をお切りください。

2012年7月1日改正

ドア開放中のみ使用できる機器
以下のうち、作動時に電波を発信する状態にあるもの
携帯電話、PHS、トランシーバー、無線操縦玩具、ワイヤレスヘッドホン、ワイヤレスイヤホン、ワイヤレスマイク、電池内蔵ICタグ、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末、電子ゲーム機、ワイヤレスのPC周辺機器、無線通信機能付歩数計、無線通信機能付心拍測定計、無線通信機能付腕時計、無線式キー

ドア開放中、飛行中(*)に使用できる機器
上記機器のうち作動時に電波を発信しない状態にあるもの、テレビ、ラジオ、ポケットベル、GPS受信機、ビデオカメラ、ビデオプレーヤー、DVDプレーヤー、デジタルカメラ、デジタルオーディオ機器、有線かつ電池式ヘッドホン、有線かつ電池式イヤホン、ワードプロセッサー、電子手帳、電子辞書、プリンター、充電器、愛玩用おもちゃ“電子ペット”(音声または接触に感応してスピーカーおよびモーターが作動するものに限る。)

(*) 離陸後のシートベルトサイン消灯後または、電子機器使用制限解除のアナウンスから、着陸前の電子機器使用禁止のアナウンスまで

※パーソナルコンピューター・携帯情報端末・電子ゲーム機は、機内無線LANサービスを提供している航空機のシステムに接続する場合、飛行中でもご利用いただけます。
***********************************************

  これによれば、作動時に電波を発信しない状態にある「パーソナルコンピュータ」、「携帯情報端末」と「GPS受信機」は、OKのようです。
 使用が制限される電子機器は、航空会社によって異なる場合があるので、事前に確認した方がいいかもしれません。たとえば、アメリカン航空、ユナイテッド航空では、サイトの説明ではGPSの使用が常時禁止されています。
  

  以下、実際の利用状況
(1)電源関係
 モニタの横にUSBポートが設置されており、小型の電子機器の充電が可能です。
 今回は、GPSの実験用にUZONE F5豪華版を持ってきたのですが、前日に終夜充電したにも拘わらず、かなり放電した状態だったので、この中華パッドを充電しました。
 USBポートで充電できるという事前情報があったので、なんでも充電できるようにヤマタノオロチ型USBケーブルを持って行きましたが、実際に使用していると結構怪しいです。

【USBポートからF5豪華版を充電中】
B787_charging_uzone_f5_deluxe_via_u

 画面の下方に写っているのがF5豪華版です。画面は"Battery Graph"によるバッテリの充電状態です。
 グラフの右半分が機内での充電状況です。
 右肩上がりの部分はタブレットが完全電源OFFの状態、平らになってういる部分は電源ONでアプリを起動している状態です。

(2)Audio/Video関係
 ANAのB787の紹介記事では、USBメモリ内のMP3を再生可能ということだったので、話のネタ用にMP3ファイルを入れたJAL USBメモリ(JAL メモリージェット)をJALのUSBポートに挿して、ANAのイヤホンで音楽を聴くというシナリオを考えていたのですが、残念ながら実現しませんでした。

【JAL USBメモリとANAイヤホン】
Jal_usb_memory_and_ana_earphone

 理由は二つありますです。
 ①JAL 787-8の場合には、USBポートは充電専用であって、AV信号やデータの伝送は行なわれないようです。
  USBポートが充電専用というのは勿体ないので、将来は他の機能もユーザに開放されるとうれしいです。
 ②イヤホンジャックが、2穴タイプなので一般的なステレオミニプラグイヤホンが使用できません。昔の空気伝送管方式のイヤホンの伝統を受け継いでいる?あるいは意図せぬ備品の紛失を考慮している?
 一般的なイヤホンを使用するためには、2口プラグ→ステレオミニプラグ変換のコネクタが必要になりそうです。
【変換プラグ】(ジャンクで入手)
Two_plug_one_jack_conversion_connec

 AV関係の他の機能としては、ビデオ信号入力用のRCAピンジャックが設けられています。対応方式はNTSCのみで、音声出力は自前の端末を使用します。
【RCAピンジャック】
B787_rca_jack_nd_usb_port_2
B787

 ANAの場合は一寸特殊なコネクタを必要とするので、実質的にApple製品専用になると思われますが、JALの方は汎用性がありそうです。
 とは言っても、実際問題としてNTSCのコンポジット信号を出力可能な携帯端末はあまり見かけないし、RCAジャック対応ケーブルを持ち歩くことはあまりないように思われます。しかし、ポータブルDVDプレーヤ等の場合はコンポジット出力対応のことが多いので、お気に入りの映画のDVDを機内のモニタで見るのには便利かもしれません。
 
(3)Wi-Fi関係
  JALでは便によってはSKY Wi-Fiサービスが利用可能であるようなので、一寸期待していたのですが、下記のサイトや機内誌の説明によれば、残念ながらシンガポール便には未だ導入されていなようです。全便で利用できるようになると嬉しいのですが(低コストで)・・。

  JAL SKY Wi-Fiサービス
  http://www.jal.co.jp/inflight/inter/sky_wifi/

  JAL プレスリリース
  2012年06月25日
  国際線機内インターネット接続サービス 「JAL SKY Wi-Fi」開始
  http://press.jal.co.jp/ja/release/201206/002170.html

【機内誌広告】
Jal_sky_wifis

(4)GPS関係
 巡航中のGPS使用が認められている航空会社を利用する場合には、GPSで座標データを取得して地図上に表示すると実際の航路が分かってなかなか面白いです。
 下記の記事は、以前SQ011(NRT-SIN)の飛行経路 をGarmin eTrex Legendで記録して地図上に表示したときのものです。

  2009年12月23日 (水)
  「ルートラボ」で国際線の飛行経路を表示してみました
  http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2009/12/post-92e0.html

 JALでは巡航中はGPSが使用できるようなので、GPS内蔵の中華パッドUZONE F5豪華版を持ち込みました。
 なお、今まで機内でF5豪華版を使用したことがなかったので、過去に機内で何回か測位したことがあるHolux M241c(Bluetoothなし)を比較用に一緒に持って行きました。
 行きは中央側の座席でしたが、帰りは窓際だったので電子機器使用制限解除のアナウンス後にさっそく試してみました。
 最初にF5豪華版を窓に近づけて10分位様子を見ましたが信号バーが一本も表示されず全く入感がありません。電源を入れ直すと測位可能になることがあるので、2~3回試してみましたがやっぱり受信できません。
 F5豪華版のGPSの感度の問題かと思ってM241cでも同様に試してみましたが、やっぱり入感がありません。
 今までの経験では、あまり感度が良くないと思われる旧世代Garmin eTrex Legendでも窓の近くに10分程度置いていれば大体測位できたので、何か別の原因があるのかもしれません。
 今までの機材では受信できてB787では受信できないということになると、B787特有の構造が関係ありそうです。
 一番関係しそうなのは窓の構造ですが、B787で採用されたPPG/GENTEX共同開発の調光窓(スマートウィンドウ、 dimmable aircraft windows)が怪しそうです。
B787_dimmable_aircraft_windows

  GENTEX
  Aircraft Windows
  http://www.gentex.com/aerospace/aircraft-windows

 上記サイトの説明によれば、特徴は"Electrochromic Panel"にあるようです。
 以下上記URLから抜粋引用
*********************************
Electrochromic technology uses electricity to change the color and light transmission of a transparent medium containing materials that are capable of generating color. This medium is typically sandwiched between two thin transparent layers that have transparent conductive coatings on the side that comes into contact with the medium. In this case, it is an electronic gel medium sandwiched between two thin panels.
*********************************

  上の説明の中の"transparent conductive coatings"が一寸気になります。conductiveということは導電性ということになりますが、電気を通すということは、逆に電波を通さないという可能性もあります。
 上の記事では"transparent conductive coatings"の実態がよく判らないので、USPTOでGENTEX社の特許を調べてみました。
 以下の特許が関係ありそうですが、適当に調べたので全くの見当違いかもしれません。

以下、http://patft.uspto.gov/netacgi/nph-Parser?Sect1=PTO1&Sect2=HITOFF&d=PALL&p=1&u=%2Fnetahtml%2FPTO%2Fsrchnum.htm&r=1&f=G&l=50&s1=7990603.PN.&OS=PN/7990603&RS=PN/7990603 から抜粋引用
*********************************
United States Patent  7,990,603
Ash ,   et al.  August 2, 2011 
--------------------------------------------------------------------------------
Variable transmission window system
Assignee: Gentex Corporation (Zeeland, MI)

What is claimed is:
1. A variable transmittance window comprising:
an electrochromic device coupled to control circuitry for varying the transmittance of the electrochromic device, said electrochromic device comprising:
first and second substrates arranged in a parallel, spaced-apart relation to form a chamber between inner surfaces of said substrates; a transparent electrode coating provided on each of said inner surfaces of said substrates;
first and second layers of silver epoxy respectively deposited on inner surfaces of said first and second transparent electrode coatings of said substrates at a perimeter of said substrates; and
an electrochromic medium disposed between said transparent electrode coatings.

"In the present embodiment, transparent highly electrically conductive layers 36 and 38 comprise indium-tin oxide (ITO) preferably at a thickness of at least two full waves. "
*********************************

  透明電極としてはLCD等でお馴染みのITOが使用されている可能性があります。
 ITOの電磁波シールド効果はどの位あるのかと思って調べてみると、電磁波遮蔽部材として使用されているようです。
 以下の資料によれば、目標として「電磁波遮蔽性能として90%カット(電界成分)」と書いてあります。

  KONICA TECHNICAL REPORT VOL14.(2001)
  透明導電膜の反射防止膜への応用
  http://www.konicaminolta.jp/about/research/technology_report/2001/pdf/14.pdf

 B787の窓でITOが使用されているのか、また、ITOが使用されていると仮定して電磁波遮蔽性能がどの程度のものか、周波数依存性はどうなっているか等分かりませんが、直感的にはGPS信号を受信するのはかなり困難なようです。

 次にB787に乗ったときには、GPSは諦めて映画を楽しむことにします。

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