« adsbSCPOEを羽田空港で使ってみました | トップページ | RTLチューナ付属アンテナをADS-B(1090MHz)用コリニアアンテナに改造してみました »

2013年10月31日 (木)

電波法第59条(秘密の保護)に抵触で厳重注意

 一寸旧聞になりますが、以下の記事を見かけました。

 

  他局のマイク音声傍受し放送、テレビ局厳重注意
  (2013年10月25日20時08分  読売新聞)
  http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20131025-OYT1T00938.htm

 

  九州総合通信局
  http://www.soumu.go.jp/soutsu/kyushu/
  2013年10月25日 鹿児島テレビ放送株式会社の「ゆうテレ」及び「チャンネル8」における問題への対応
  http://www.soumu.go.jp/soutsu/kyushu/press/131025-3-0.html

 

  注意文書
  「ゆうテレ」及び「チャンネル8」における問題への対応について(厳重注意)
  http://www.soumu.go.jp/main_content/000256415.pdf

 

 電波法第59条に「抵触」する行為が認められたので、放送法の趣旨に鑑み「厳重に注意」するということになったようです。
 読売新聞の記事によれば、「ワイヤレスマイクを使って取材した監督の声を、KTSの関連会社の男性ディレクターらが無断で受信。」となっています。
 下記の情報によれば、業務用のワイヤレスマイク(ラジオマイク)はA型の可能性が高いようですが、実際はどうだったのでしょうか?

 

  特定ラジオマイク利用者連盟
  現在使用されているラジオマイクの分類
  http://www.tokuraren.org/about/businessguide/wm_list01.html

 

 聞こえている信号が「特定の相手方に対して行われる無線通信」か否かの判断は、場合によっては難しい場合もあるかもしれません。

 

  第59条はアマチュア無線の無線局免許状に印刷されているので、多分最も知られている電波法の条文だと思いますが、「抵触」と「厳重注意」というのはあまり聞いたことがありません。
【無線局免許状】
Photo

 

 「電波法違反」は良く聞きますが、「抵触」とはどのように違うのかよくわかりません。

 

    最高裁判例
    事件番号 昭和53(あ)1053
    事件名 恐喝、銃砲刀剣類所持等取締法違反、暴力行為等処罰に関する法律違反、傷害、電波法違反 
    http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=51147&hanreiKbn=02

 

 弁護士や特許に関するニュースでは「抵触」という用語を聞くことがありますが、電波法では初めて聞いたような気がします。(単に知らないだけかもしれませんが・・・)
 また、「厳重注意」がよく判りません。ネットで一寸調べてみましたが、やっぱり良く判りません。法律的な効果は発生するのでしょうか? 
 素人的には、A「君 駄目じゃないか!」、B「どうも済みません。これからは気を付けます。」というようなシーンを連想してしまいます。
 
 また、109条(罰則)との関係はどのようになるのでしょうか?

 

【参考外部リンク】
電波法
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S25/S25HO131.html
第一節 通則
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S25/S25HO131.html#1000000000005000000001000000000000000000000000000000000000000000000000000000000
(秘密の保護)
第五十九条  何人も法律に別段の定めがある場合を除くほか、特定の相手方に対して行われる無線通信(電気通信事業法第四条第一項 又は第百六十四条第二項 の通信であるものを除く。第百九条並びに第百九条の二第二項及び第三項において同じ。)を傍受してその存在若しくは内容を漏らし、又はこれを窃用してはならない。
第九章 罰則
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S25/S25HO131.html#1000000000009000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000
第百九条  無線局の取扱中に係る無線通信の秘密を漏らし、又は窃用した者は、一年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
2  無線通信の業務に従事する者がその業務に関し知り得た前項の秘密を漏らし、又は窃用したときは、二年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。

5.通信の秘密、個人情報保護について
5-2 「通信の秘密の保護」に関する法律と「通信の秘密」として保護される範囲について教えてください。
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/d_faq/5Privacy.htm#5-2 「通信の秘密の保護」に関する法律と「通信の秘密」として保護される範囲について教えてください。_

公務員の懲戒処分(免職・停職・減給・戒告・訓告・厳重注意)
http://www.hou-nattoku.com/mame/yougo/yougo61.php

 

厳重注意とは
http://www.tyoukaisyobun.net/24.html

|

« adsbSCPOEを羽田空港で使ってみました | トップページ | RTLチューナ付属アンテナをADS-B(1090MHz)用コリニアアンテナに改造してみました »

ニュース」カテゴリの記事

無線」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 電波法第59条(秘密の保護)に抵触で厳重注意:

« adsbSCPOEを羽田空港で使ってみました | トップページ | RTLチューナ付属アンテナをADS-B(1090MHz)用コリニアアンテナに改造してみました »