« CF-W4用CF-VZSU40代替バッテリを買いましたが・・・ | トップページ | TMYの地デジ/BS/CSチューナTSTB-R50がバージョンアップできました »

2015年4月24日 (金)

ドローン(drone)の名前の由来は蜂の羽音?

 最近ドローンが世間を騒がせているようです。

  AV Watch
  DJI japan、同社ドローンの飛行禁止区域に「総理官邸」と「皇居周辺」を追加
  (2015/4/23 14:21)
    http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20150423_699240.html?ref=twrank&utm_contents=social-top-text&utm_campaign=twrank&utm_source=www.watch.impress.co.jp&utm_medium=content-text

  朝日新聞デジタル
  ドローン、国会周辺の「飛行禁止」法提言 自民・二階氏
  2015年4月24日11時48分
  http://www.asahi.com/articles/ASH4S3HCGH4SUTFK003.html?iref=comtop_list_pol_n01

  新聞(朝日新聞2015年4月23日朝刊第1面13版)に以下のようなドローンの説明があるのですが、一寸違和感があります。

  「複数のプロペラで飛行する小型無人機」

 最近はやりのマルチコプター型を想定したような説明になっています。
 "drone"で画像検索すると、マルチコプター型のものが沢山表示されますが、Predatorも表示されます。
 なお、検索結果のランキングは使用PCの検索履歴の影響を受ける可能性があるので、使用PCによって検索結果が異なるかもしれません。

 下記の記事によれば、Predatorは単発のプロペラ機のようなので、上記の定義には当てはまりません。

  How the Predator UAV Works
  http://science.howstuffworks.com/predator1.htm

 また、上記新聞記事には以下のような説明もあります。

  「飛ぶ音が蜂に似ていることなどから、ミツバチの雄を意味する「drone」と名付けられた。」

  「など」という表現が微妙ですが・・・
 ネット上ではこの種の書き込みが散見されますが、信頼できるソース(一次情報)を見たことがありません。
 電動モータ駆動のマルチコプターなら蜂の羽音ということもあるかもしれませんが、レシプロエンジンの時代からドローンという用語は使用されているので、この説は「本当なの?」という感じがします。

 「御足」はありませんが、好奇心だけはたっぷりあるので、一寸調べてみました。

 とりあえず、Wikiを見てみましたが、名前の由来についての説明はないようです。
 (2015.04.24現在。引用文献の内容は未確認。)

  無人航空機 - Wikipedia
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%A1%E4%BA%BA%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F

  Unmanned aerial vehicle - Wikipedia, the free encyclopedia
  http://en.wikipedia.org/wiki/Unmanned_aerial_vehicle

  辞書で調べてみました。

  An Encyclopadia Britannica Company
  Merriam-Webster
  drone
  http://www.merriam-webster.com/dictionary/drone

 個人のコメント欄に関係ありそうなことが書いてありますが、ソースは不明です。

 さらに調べてみると少し関係がありそうな情報がありました。

  Online Etymology Dictionary
  drone
  http://www.etymonline.com/index.php?term=drone

 Meaning "pilotless aircraft" is from 1946. と書いてあります。
 ソースは、 Popular Science," November, 1946 のようです。
 当方は疑り深い人間なので、「本当なの?」ということで元記事を確認してみました。
  昔であれば個人レベルではほとんど不可能であった古い雑誌の閲覧も簡単にできてしまいます。
 便利な世の中になったものです。
 
  Google Books
  Popular Science," November, 1946
  http://books.google.co.jp/books?id=_CADAAAAMBAJ&printsec=frontcover&hl=ja#v=onepage&q&f=false

Popular_science__november__1946_a


 中身を読み始めたのですが、割とボリュームがあるので結構時間がかかりました。
 後でテキスト検索が可能であることに気が付きましたが、後の祭りです。
 スキャン画像なのでテキスト検索はできないという先入観がありました。思い込みは怖いです。
 また、広告が面白くて寄り道が多くなりました。.22口径(5.5mm)のエアライフルは一寸珍しいかも・・・。

 本題のドローンですが、122-124ページに目的の記事がありました。

  How to Fly a Drone ..................122

Popular_science__november__1946_b


 相当に大掛かりな装置です。
 B-17の爆音(多分)から蜂の羽音を連想するのは一寸難しいような気がします。

  ここまでの情報で、1946年の時点でdroneという用語が無人機の意味で使用されていたことは確認できましたが、"from 1946" が正しいという証拠はありません。
  肝心の名前の由来も不明です。
 なお、目次は最後のほうにありました。

Popular_science__november__1946_c

 さらに調べてみると、以下のような資料がありました。

  de Havilland Tiger Moth - Wikipedia, the free encyclopedia
  http://en.wikipedia.org/wiki/De_Havilland_Tiger_Moth

 ここには、droneの名前の由来に関係ありそうなことが書いてあります。

  以下、上記URLから抜粋引用
-----------------------------------------------------
  A radio-controlled gunnery target version of Tiger Moth appeared in 1935 called the DH.82 Queen Bee; it used a wooden fuselage based on that of the DH.60 Gipsy Moth (with appropriate structural changes related to cabane strut placement) with the wings of the Tiger Moth II.[7] There were nearly 300 in service at the start of the Second World War. It is believed the name "Drone" derived from "Queen Bee". These aircraft retained a normal front cockpit for test-flying or ferry flights, but had a radio-control system in the rear cockpit that operated the controls using pneumatically driven servos. Four-hundred were built by de Havilland at Hatfield, and a further 70 by Scottish Aviation.[8]
-----------------------------------------------------

  "It is believed"ということで、明確なソースは示されていませんが、今まで見た説明の中では、一番それらしい説明であるような気がします。
 引用文献[7],[8}も見てみましたが、由来に関連する記述はありませんでした。

 なお、Target droneのWikiにも同じようなことが書いてありましたが、二つの独立したソースとは言えないかもしれません。

  Target drone - Wikipedia, the free encyclopedia
  http://en.wikipedia.org/wiki/Target_drone
  One of the earliest drones was the British DH.82 Queen Bee, operational from 1935. Its name led to the present term "drone".
 

 結局、droneの名前の由来についての信頼できる情報を見つけることができませんでしたが、「羽音」説よりも"Queen Bee"説の方が信憑性が高いような感じがします。(個人的な意見です)

【2015.04.25追記】
 下記の資料も"DH 82B Queen Bee"説です。

    Wall Street Journal
  Word on the Street 
  The Flight of 'Drone' From Bees to Planes
  By Ben Zimmer
  July 26, 2013 7:36 p.m. ET
  How the Word 'Drone' Moved From Bees to Planes - WSJ
  http://www.wsj.com/articles/SB10001424127887324110404578625803736954968

  以下、上記URLから抜粋引用
-----------------------------------------------------
Bees also played a key role in the use of "drone" for early radio-controlled aircraft, but for other reasons. The military historian Steven Zaloga, author of the 2008 book "Unmanned Aerial Vehicles," explained the source of the term in a recent letter to Defense News.

In 1935, U.S. Adm. William H. Standley saw a British demonstration of the Royal Navy's new remote-control aircraft for target practice, the DH 82B Queen Bee. Back stateside, Standley charged Commander Delmer Fahrney with developing something similar for the Navy. "Fahrney adopted the name 'drone' to refer to these aircraft in homage to the Queen Bee," Mr. Zaloga wrote. The term fit, as a drone could only function when controlled by an operator on the ground or in a "mother" plane.
-----------------------------------------------------

 この記事によれば、DH 82B Queen Beeへのオマージュで'drone' と呼ばれたようです。
 この記事自体は一次資料ではありませんが、Wall Street Journalの記事であること、Defense Newsで名前の由来を説明した、
"Unmanned Aerial Vehicles" (2008)の著者であるSteven Zaloga氏が軍事歴史家であることを考えると信憑性は高いように思われます。

  Steven Zaloga - Wikipedia, the free encyclopedia
  http://en.wikipedia.org/wiki/Steven_Zaloga

|

« CF-W4用CF-VZSU40代替バッテリを買いましたが・・・ | トップページ | TMYの地デジ/BS/CSチューナTSTB-R50がバージョンアップできました »

ニュース」カテゴリの記事

航空機」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/117933/61488676

この記事へのトラックバック一覧です: ドローン(drone)の名前の由来は蜂の羽音?:

« CF-W4用CF-VZSU40代替バッテリを買いましたが・・・ | トップページ | TMYの地デジ/BS/CSチューナTSTB-R50がバージョンアップできました »