SDR用にCovia FLEAZ F5を買いました
海外旅行の際には、SDR(Software Defined Radio)アプリ(SDR Touch, RF Analyzer等)を入れたAndroidタブレット(DVB-Tチューナを接続)を持って行くことが多いです。
24MHz~約1GHzの範囲でAM,WFM,NFM,USB,LSBが受信できるので、かなり多岐にわたって通信/放送を楽しめます。
(巡航中の機内での使用が許されていれば)ADS-Bアプリを使用して、個人レベルで搭乗機の位置を表示することもできます。
現在は、SDR用のAndroidタブレットとしてHyundai T7を使用していますが、7インチなので一寸大きいです。
また、Androidタブレットとは別に現地連絡用のスマホも持っていくので、色々と荷物が増えます。
ということで、SDRアプリが動き、かつ、通話/データ通信も可能な5インチ程度のスマホがあれば、旅行時の荷物が減るであろうということで、候補の端末を探してみました。
SDR Touchのサイトによれば、このアプリを動かすためには、端末に以下の仕様が必要なようです。
・Android 3.1 以上
・USB OTG(ホスト機能)サポート
なお、上記二つの条件を満足していても、ルート化が要求される場合があります。
SDR Touchのサイトを見ると、対応のスマホがいくつか挙げられています。
SDR Touch
http://sdrtouch.com/
Examples of compatible Android tablets and phones
日本で電話が使えて、容易に入手できて、安くて、という条件を満たす端末は見当たりません。
SDRアプリを動かすためには、最低限ホスト機能(OTG)が必要なので、とりあえずホスト機能対応のスマホを探してみました。
丁度都合が良い下記のサイトがありました。
USBホスト機能対応のandroidスマートフォン
2015/6/23
http://yuyu.miau2.net/usb-host-smartphone/
対応機種のリストがあったので、この中から探すことにしました。
現在使用しているSIMはIIJの標準サイズ音声付SIMなので、対象機種はかなり制限されます。
カットしてマイクロにするという手もありますが、IIJでは禁止となっています。
料金・仕様
https://www.iijmio.jp/hdd/miofone/spec.jsp
手数料2000円でサイズ変更も可能のようですが、SIMを共用するパソコン用の3Gドングルやモバイルルータは標準サイズなので、現状の標準サイズSIM対応のものに限定しました。
結局条件に合うのはCovia FLEAZ F5位しかありません。
ネットで評判を調べてみると、販売直後はトラブルが多かったようでですが、現在ではかなり落ち着いてきたようです。
amazonの最近のカスタマーレビューを見ると、ばらつきはありますが「まあまあ」、「価格相応」という感じで、極端に悪いという訳ではないようです。
ネット情報では、Covia FLEAZ F5はUSBホスト対応機種ということになっていますが、メーカーサイトの仕様を見ると「USBクライアント microUSB 端子×1」となっています。
Covia
SIMフリースマートフォン「FLEAZF5 CP-F50aK」 -
http://www.covia.net/product-cpf50ak.html
USBクライアントということは、外からスマホ内のメモリ等を見ることができるということだと思いますが、ホスト機能については記載がありません。
元々の目的がSDRアプリを動かすことなので、ホスト機能がないと始まりません。
心配になってさらに調べてみると、メーカーのツィッタにそれらしい説明がありました。
twilog
http://twilog.org/covia_net
2014年11月13日(木)
covia networks@covia_net
@xo_answer
CP-F03a, FLEAZ F5, FLEAZ F4sはOTG対応しており、USBホストとなり、マウスやUSBメモリなどがお使いいただけます。給電は自動で行われますので、メニューでの設定は不要です。
posted at 18:04:24
これを見る限りでは、ホスト機能がありそうです。
Android 4.4でホスト機能有りなので、SDR Touchを動かすための基本的な条件は満たしていますが、これで動作するという保証はありません。
今までも、インストールの際にルート化が要求されて挫折したことがあります。
人柱になってくれる人を待つという手もありますが、この機種は割とマイナーのようだし、これにSDRアプリを入れるような人は多分いないであろうということで、試しに買ったみることにしました。
万一SDRアプリが動かなくても、5インチのスマホとして(多分)使えるでしょう。
ついでに、保護フィルムと透明ケースも買うことにしました。
【保護フィルムと透明ケース】
とりあえず基本的な点を確認しました。
【技適】
[T] AD140104003
[R] 003-140162
次に、Wi-FiとSIMを設定しました。
特に問題なく接続できました。
IIJの音声付SIM(標準サイズ)はスロット1に挿すだけで、自動的にIIJに設定されました。
SIMスロットが二つあるので、スロット2にREADY SIMを挿してみました。電話番号は認識されました。
【ファームウエア】
確認したところ最新バージョン(20141009)のようです。
肝心のSDR Touchですが、ルート化を要求されることもなく、無事にインストールできました。
チューナドングルを接続してSDR Touchを立ち上げてみると、無事に動作しました。
【SDR Touch】
左はスマホ用IODESU(上)とSDR用Hyundai T7(下)で、右はスマホ/SDR兼用のCovia FLEAZ F5です。
これで荷物が少し少なくなります。
ついでに、ADSB Receiverをインストールしてみたら、これも無事に動きました。
【ADSB Receiver】
ADSB ReceiverはHyundai T7では動かなかったので、これはラッキーでした。
ADSB Receiverの実験のためだけに買ったNexus 7が無駄に・・・
2Fベランダのエアコン室外機の上に置いた針金細工のコリニア・アンテナでも結構受信できます。
【自作コリニア・アンテナ】
これで、旅行の際には、この1台のCovia FLEAZ F5で、巡航中の機内でGPSのログ取りや、ADS-Bアプリによる搭乗機の位置表示ができ、滞在先では、音声電話やインターネットやロケフリの利用が可能になるはずです。
次の海外旅行のときに試してみたいと思います。
【余談】
チューナドングルとスマホを接続するためにはOTGケーブルが必要ですが、最近は100円ショップで入手できるので便利です。
今回は「マイクロUSB変換ケーブル タブレット・スマホ用」というのを買いました。
パッケージの裏に対応機種のQRコードがあったので、読み取ってみたら結構沢山ありますが、3大キャリアの端末なので、価格的には結構高いです。
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