USBドングルチューナ直挿しADSB用グランドプレーンアンテナを作ってみました
先日ブログに書いた「FLEAZ F5によるポータブルAndroid SDRセット」においては、全長23cmの4段テレスコピックアンテナ(MCXコネクタ)を使っていますが、1090MHzのADSB受信用としては一寸感度不足のような感じがします。
移動用のアンテナなので余り大きくできませんが、1090MHzに同調したアンテナであれば少しは利得が稼げるのではないかと思って、グランドプレーンアンテナ(ブラウンアンテナ)を作ってみました。
放射エレメントおよびラジアルの長さは、単純にλ/4にしました。
エレメントは2φの銅線、ラジアルは0.1mm厚の銅板を使用しました。
実際の長さを確認するために、銅の波長短縮率(Velocity Factor)を調べてみました。
下記の資料の数値から計算すると、裸の銅の波長短縮率は約96%のようです。
About Velocity Factor
2010/09/03 mendoradio
https://mendoradio.wordpress.com/2010/09/03/about-velocity-factor/
1090MHzの波長は275.2mmなので、λ/4は68.8mmとなり、これに波長短縮率を掛けると66.0mmとなります。
なお、作業を簡単化するために、同一線上にあるラジアルは2本まとめて132mmとしました。
アンテナをチューナに取り付ける構造が一寸面倒ですが、MCX(P)-SMA(J)変換コネクタと取り付けねじ付きSMA(P)を使用しました。
例によって手抜きで写真のみです。
【MCX(P)-SMA(J)変換コネクタと取り付けねじ付きSMA(P)】
【アンテナパーツ】
【チューナ直挿しADSB用GPアンテナ】
【ADSB用GPアンテナ使用状態】
リビングのテーブルの上で受信しているので、余り受信条件はよくありませんが、どうにか受信できているようです。
普通のホイップアンテナとどの程度差があるのかよく判りませんが、そのうち確認してみたいと思います。
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