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2015年9月12日 (土)

ヘリ遊覧(横浜スカイクルーズ)付きバスツアーに行ってきました

  新聞広告を見ていたらヘリ遊覧付きのバスツアーというのがありました。
 ヘりコプタによる遊覧飛行を扱っているところはいくつかありますが、ヘリ遊覧付きのバスツアーというのは珍しいかもしれません。
 説明によれば、みなとみらい付近の上空を飛ぶようです。
 ヘリ遊覧は面白そうですが、一般的に結構なお値段がするので一寸敷居が高いです。
 ツアーの内容は以下のようになっています。

 料金 \6,800~(ヘリコプター搭乗料金+バス代+昼食費+添乗員代)
   9:30 東京駅発
  10:30 横浜駅発
  11:15~12:15 昼食
    ~13:00 中華街フリータイム
    13:30~14:30 山手西洋館
  15:00~16:00 横浜赤レンガ倉庫
  16:30~17:30 ヘリコプター体験
  18:00 横浜駅着
  19:00 東京駅着

 このツアーは、横浜市から4,000円の助成を受けているということで、低価格の料金設定になっているようです。
 飛行時間は5分程度ですが、ヘリ遊覧と昼食が付いてこの料金なら結構安いということで参加することにしました。

 今回のツアー参加の主目的はヘリ遊覧だったので、以下は主にこれについての説明です。

  ヘリコプター搭乗体験&横浜人気スポット7景めぐり
  http://www.poke.co.jp/book/calendar.php?eventid=P006753&y=0000&m=00&by=0000&bm=00

  横浜スカイクルーズ
  http://www.skycruise.jp/

 ヘリに乗るのであれば写真や動画を撮りたいので、ヘリの飛行中にデジカメを使用できるかどうか調べてみました。
 現在では通常の旅客機であればデジカメは常時使用可能となっていますが、ヘリコプタはどうなっているのでしょうか?

  国土交通省
  電子機器等を定める告示の見直しの概要
  http://www.mlit.go.jp/common/001050246.pdf

 この資料によれば、航空機区分は以下のようになっています。

       航空機区分                        タイプ タイプ タイプ タイプ
                                  Ⅰ Ⅱ  Ⅲ  Ⅳ
  通信等に必要な電波に対する耐性  有 無  有  無
  微弱な不要電波に対する耐性      有 有  無  無

「区分三(タイプⅢ/Ⅳ)」は「一部のヘリコプター等」となっています。

 区分三の航空機におけるデジタルカメラ(作動時に通信用の電波を発射しない電子機器)の使用の可否は、△となっています。
 △は「上空を飛行中を除き、ドアクローズからドアオープンまで使用禁止」となっています。

 遊覧ヘリの場合はどうなるのでしょうか?
 通常の旅客機の場合は、離陸(上昇)、巡航(水平飛行)、着陸(降下)の区別がしやすいですが、遊覧ヘリの場合には、「上空を飛行中」とはどのような状態に対応するのでしょうか?
 離陸した直後から目的とする遊覧飛行になるので、解釈によっては実質的に常時「上空を飛行中」になるのでしょうか?
 搭乗するヘリが「一部のヘリコプター等」に含まれるかどうか判りませんが、もし含まれるのであれば、デジカメが使用できない可能性があります。
 一方、「一部のヘリコプター等」に含まれないヘリであれば、「区分一」または「区分二」になるので、「○:使用制限無」となります。

 以下のサイトにもう少し詳しい説明がありました。

  定期航空協会
  http://www.teikokyo.gr.jp/topics/list.html
  タイプIII、IVの電子機器の使用制限について
  離着陸時※に使用できないもの
  ※出発時にドアが閉ざされてから離陸上昇が終了する時まで及び着陸のための降下開始後から着陸後の滑走が終了する時まで
  (前略)ビデオカメラ、ビデオプレーヤー、DVDプレーヤー、デジタルカメラ(後略)

  これによれば、区分三(タイプIII、IV)の場合は離着陸時にはデジタルカメラは使用できないことになりそうです。
 離陸上昇が終了する時点、着陸のための降下開始の時点の判断が難しそうです。

 調べても判らないことを悩んでも仕方がないので、搭乗時に確認することにしました。
 カメラは、EX-ZR500とGoProもどきのXiaomi YiCameraを持っていきました。

 遊覧ヘリの離着陸の場所はみなとみらいヘリポートでした。

【みなとみらいヘリポート】
Minatomirai_heliport_1_2

Minatomirai_heliport_2_2


  バスの中から搭乗するヘリコプタが見えます。
 JA9952と書いてあります。

【JA9952】
Ja9952_1_2

Ja9952_2_2

Ja9952_3_2

 後で調べてみたら機材はAerospatiale(Eurocopter/Airbus Helicopters) AS355F2のようです。

  JA9952 航空機登録履歴
  http://flyteam.jp/registration/JA9952

  アエロスパシアル式 AS355F2型
  http://www.t-a-s.co.jp/14_helicopter/03.html

  Eurocopter AS355
  https://en.wikipedia.org/wiki/Eurocopter_AS355

 今回のツアーは2台のバスに分乗しましたが、当方が乗ったバスの参加者は40名程度のようです。

 最初にバスの中で遊覧ヘリ会社の人から搭乗に際しての注意事項の説明がありました。
 撮影に関しては以下のような説明がありました。
 路面に黄色いラインが引いてあって、このラインよりヘリ側での撮影は禁止(ロータの風圧にあおられて危険)だけれども、機内での撮影は自由とのことでした。
 どうやら撮影は問題ないようです。

 デジカメが自由に利用できるということは、区分一または区分二ということになると思われるので、少なくとも「玄関結合評価」で航空機の耐性が確認されたということでしょうね。

  携帯型電子機器から発射される電波に対する航空機の耐性確認要領
  http://www.mlit.go.jp/common/001050265.pdf

 AS355F2の最大乗客数は5名ということで、参加者は4名のグループと5名のグループに分けられました。
 場合によっては、一緒に来た人と泣き別れになる可能性があるようですが、今回のツアーではそのようなこともなくで、綺麗に9グループに分かれました。
 グループごとに順番に待合室(事務所?)で説明を受けて搭乗することになります。
 当方は最後の9番目のグループになったので、結構待ち時間が長くなりそうです。
 バスの中で待っていてもよいのですが、折角ヘリコプタの離着陸を近くから見ることができるということで、待ち時間にEX-ZR500で動画を撮ってみました。

【AS355F2着陸(スローモーション)】

【AS355F2 乗客交代】

 スキッドが地面に着いてから離れるまで70秒程度なので、かなり慌ただしいです。
 離着陸時はロータの風が結構強くて体がふらつきます。
 撮影で結構時間がつぶれたので、あまり待たされたという感じはしませんでした。

 やっと自分達のグループの順番になって、待合室に呼ばれました。
 ここでは、自分の体重を書いた用紙を受け付けに提出し、金属探知機による保安検査を受け、救命ベルトを装着してもらいました。
 救命ベルトは海上を飛ぶからということでしょうか?

【救命ベルト】
Life_belt_helicopter

 
 搭乗時は、係員が持ってくる一寸小さめのステップを使って左側のドアから乗り込むことになります。
 運が良ければ見晴らしが良いコパイ席に座れます。

 エンジンとロータの音が少しうるさいですが、揺れることもなく快適でした。
 昔のヘリ空撮の映像は、結構画面がバタバタと震えているものが多かったので、何となく揺れるというイメージがありましたが結構快適です。揺れは風の強さに依存するかもしれませんが・・・
 普通の旅客機と違って窓の厚みは殆どなく、ほぼ眼の真下に海が見えるので、空を飛んでいるという感じが味わえます。
  左手にXiaomi YiCameraを持ち、右手にEX-ZR500を持って撮影したので、一寸苦労しました。
  連結プレート(ツインプレート)などという洒落たものは持っていないし・・・

 画角が広いXiaomi YiCameraの方が機内の様子が判りやすいかもしれません。
 なお、樽型歪を補正するためにLens RectificationをONにしているので、デフォルトの画角(155度)より若干狭くなっています。
 EX-ZR500は最広角側で撮影しました。

【機内の様子(Xiaomi YiCameraの動画から切り出し)】
Sky_cruise_yokohama_cabin


【横浜スカイクルーズ(Xiaomi YiCamera)】

【横浜スカイクルーズ(EX-ZR500)】

 両方の動画を同期させて再生すると画角の違いが判りやすいです。

 安いXiaomi YiCameraのほうが綺麗に見えるのはイメージセンサの違い?画像処理の違い?

【余談】(これから乗る人は読まないほうがいいかも・・・)
 遊覧ヘリ絡みということで・・・
 40年位前にホノルルで遊覧へりに乗ったことがあります。
 ヘリポートで出発を待っていると、日系人(日本人?)と思われるお爺さんが話しかけてきました。
 ヘリポートといっても駐車場とたいして変わらないので、外部の人が簡単に入ってこれます。
 話の内容は殆ど忘れましたが「遊覧ヘリはよく落ちるのですよ。」と言ったのを覚えています。
 どんなつもりだったのかよく判りませんが、老人の暇つぶし(嫌がらせ?)だったのでしょうか?

 今回の遊覧ヘリで昔の話を思い出したので、本当なの?ということで一寸調べてみました。

 以下のウエブサイトに、"Hawaii sightseeing helicopter tours have a history of crashes, injuries, and deaths"という一寸ショッキングなキャッチコピー(?)が書いてありました。

  Trecker & Fritz Attorneys at Law Was the Hawaii Aviation Accident That Changed Your Life Caused by Negligence?
  http://www.treckerfritzlaw.com/practice_areas/hawaii-plane-accident-lawyers-honolulu-helicopter-crash-attorneys.cfm

 航空機事故専門(?)の法律事務所/弁護士(Experienced Aviation Accident Attorneys)のようなので、営業用にかなりバイアスされているのかもしれませんが・・・
 別のところには、以下のように書いてあったので、遊覧ヘリ自体が危険と言っている訳ではないようです。

  5/15/2013
  The Top 3 Causes of Hawaii Tour Helicopter Accidents
  While tour helicopters are generally safe, there are accidents every year that cause serious injury, and even death. Contact our attorneys to learn more.

 航空機と弁護士が絡んだ以下のジョークを思い出しました。

  Pilot Jokes
  http://www.jokes4us.com/peoplejokes/pilotjokes.html

  Engine Trouble
  An 747 was having engine trouble, and the pilot instructed the cabin crew to have the passengers take their seats and get prepared for an emergency landing.
  A couple minutes later, the pilot asked the flight attendants if everyone was buckled in and ready.
  "All set back here, Captain," came the reply, "except the lawyers are still going around passing out business cards."
  
   非常事態でも営業努力・・・

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