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2016年1月21日 (木)

SDR Touchで見たVHF-Low新放送「i-dio」の試験電波(ISDB-Tsb)

 インターネットで以下のようなモニター募集の記事を見かけました。

  VHF-Low新放送「i-dio」のWi-Fiチューナを5万名無料モニター
  車載や高音質チャンネル等。'17年に96kHz放送も
  (2016/1/12 14:15)
  http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20160112_738517.html

 ざっと見た範囲では、アナログTVの跡地を使用した「見えるデジタルラジオ」のような感じです。
 車用のチャンネルと音楽用(?)のチャンネルの2チャンネル構成となっているようです。、

 新しいものには(費用が掛からなければ)とりあえず飛びついてみるという性格なので、早速応募しました。
 「5万名のモニター募集」とのことなので、かなり確率は高いような気がしますがどうでしょうか?
  なお、i-dioの公式受信アプリは無事にスマホ(Covia FLEAZ F5 CP-F50aK )にインストールできました。

 以下の資料にはお題目やビジネス絡みのことは色々書いてありますが、使用周波数や放送方式についてはよく判りません。

  i-dio
  http://www.i-dio.jp/

  ニュースリリース
  http://www.i-dio.jp/pdf/news/20160112release.pdf

 関連しそうなリンクをざっと見てみましたが、まだよくわかりません。

 総務省の無線局免許状等情報を見てみたら、東京局の概要は以下のようになっていました。

  無線局免許状等情報
  http://www.tele.soumu.go.jp/musen/SearchServlet?pageID=4&IT=A&DFCD=0003863023&DD=1&styleNumber=01

  (以下抜粋)
  免許人の氏名又は名称  株式会社VIP
  無線局の種別  特定以外の地上基幹放送局   
  免許の年月日  平27.12.7 
  無線局の目的  基幹放送用マルチメディア放送
  識別信号 JOLZ-MM3 
  送信所  東京都港区
  演奏所  東京都千代田区
  電波の型式、周波数及び空中線電力 3M90X7W   105.428571MHz  10kW
  最大実効輻射電力   70kW
 
 これでやっと電波の型式と周波数が判りました。
 周波数が105.428571MHzということは、旧アナログTVの3チャンネル付近です。
 電波の型式のほうは3M90X7Wとなっていますがイメージが湧きません。

 電波の型式については電波法施行規則の「(電波の型式の表示)第四条の二」に書いてあります。

  電波法施行規則第4条の2
  http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S25/S25F30901000014.html

 下位3桁が電波の型式なので、X7Wは以下の意味になります。

  X:主搬送波の変調の型式・・・その他のもの
  7:主搬送波を変調する信号の性質・・・デイジタル信号である二以上のチヤネルのもの 
  W:伝送情報の型式・・・(前略)組合せのもの 

 この内容だけだと、2チャンネル以上のデジタル信号で主搬送波を変調して各種の情報を送信するということ位しか判りません。

 更に調べてみると、以下の資料には割とシステムやハードウエアに近い話が書いてありました。

  ITUジャーナル Vol. 45 No. 1(2015, 1)
  V-Lowマルチメディア放送の開始に向けて
  https://www.ituaj.jp/wp-content/uploads/2015/01/2015_01-09-sl-vlow.pdf

 当方が興味がある部分をピックアップすると以下の通りです。

  使用周波数: 
    99~103.5MHz(東北、東海・北陸、中国・四国)
   103.5~108MHz(北海道、関東・甲信越、近畿、九州・沖縄)
  放送方式:ISDB-Tsb
  送信帯域:4.5MHz(9セグメント)  
  
 かなりイメージが湧いてきました。
 ISDB-Tsbとはどのようなものでしょうか?
  以下のサイトにISDB-Tsb(Integrated Service Digital Broadcasting-Terrestrial for Sound Broadcasting)についての簡単な説明がありました。

  ISDB-TSB
  2006/07/05
  http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060703/242348/

  この記事にはISDB-TSBについて、以下の記載がありました。

  伝送方式 OFDM
  変調方式
   1セグ:16QAM,QPSK
   3セグ:16QAM,QPSK,DQPSK
   1チャンネルの帯域幅
     1セグメント:432kHz
     3セグメント:1296kHz

 ISDB-TsbはARIB STD-B29,STD-B30等に関係しているようなので、以下の資料も見てみました。
  もっと新しい資料があるかも知れませんが未確認です。

  標準規格の概要及び改定の概要
  http://www.arib.or.jp/tyosakenkyu/kikaku_hoso/hoso_std-b029.html

  ARIB STD-B29 2.2版
  地上デジタル音声放送の伝送方式
  TRANSMISSION SYSTEM FOR DIGITAL TERRESTRIAL SOUND BROADCASTING
  http://www.arib.or.jp/english/html/overview/doc/2-STD-B29v2_2.pdf

 ISDB-TSBは「1個又は3個のOFDMセグメントで伝送帯域を構成する地上デジタル音声放送の放送方式」と定義されています。
 文字だけではよく判りませんが、以下の図面で何となくイメージが湧いてきました。

【図2-1 地上デジタル音声放送の階層伝送及び部分受信のイメージ】
Arib_stdb29_21


  標準規格の概要及び改定の概要
  http://www.arib.or.jp/tyosakenkyu/kikaku_hoso/hoso_std-b030.html

  ARIB STD-B30 1.4版
  地上デジタル音声放送用受信装置
  RECEIVER FOR DIGITAL TERRESTRIAL SOUND BROADCASTING
  http://www.arib.or.jp/english/html/overview/doc/2-STD-B30v1_4.pdf

【図 2-2 ブロック図の例】
Arib_stdb30_22


 ISDB-Tsbの概要が大体判ってきたので、次に実際にi-dioの電波を受信してみることにしました。
  受信するといっても電波が出ていなければ話が始まりません。
 調べてみたら既に東京局の試験電波が発射されているようです。

  Lowマルチメディア放送 試験電波のお知らせ
  http://vip.v-low.jp/denpa/

  東京局試験電波発射を開始いたしました
  2015/10/05
  http://vip.v-low.jp/info/denpa_news/38/

 以下の環境で受信してみました。

  アンテナ:2Fベランダの1.5m長ホイップ
   チューナ:DVB-T+DAB+FM(R820T+RTL2832U)
  Androidタブレット:Hyundai T7
   SDRアプリ:SDR Touch(v2.65)
  選局モード:Auto Scan
    走査範囲:102.0~109.0MHz
    選局ステップ:200kHz
   復調モード:AM

  放送帯域は4.5MHzですが、SDR Touchの表示帯域は2MHzなので、周波数を順次切り替えながら受信しました。

【SDR Touchで見た「i-dio」の試験電波のスペクトラム】

【スペクトラム下端】
103mhz

【スペクトラム上端】
107mhz

 SDR TouchではISDB-Tsbは復調できないので、局IDは確認できませんが、以下の点から判断して「i-dio」の試験電波であるように思われます。

 ・スペクトラムの下端が103.5MHz付近で、上端が108MHz付近であること。
 ・スペクトラムのエッジの波形がOFDM特有の断崖絶壁の形状であること。
 ・AMモードで復調した場合、帯域外ではノイズレベルが低いですが、スペクトラムの山の部分でデジタル放送/通信特有の「ザー」というノイズ音が再生されること。

 どうにか試験電波は受信できましたが、内容が判らないので一寸寂しいです。
 モニターの抽選に当たるのを待っていることにします。

【f蛇足】
  どこかのサイトに、ガラパゴス状態の日本のFM放送周波数割り当てを解消する絶好の機会だったのに・・・と書いてありましたが、確かにそうだったかもしれません。
  FMラジオの新規需要が発生したかも・・・
  マレーシアでお縄を頂戴することもないし・・・(日本バンドのFMラジオは違法

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