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2016年3月18日 (金)

i-dio用Wi-Fiチューナの根本が細いテレスコピックアンテナ

  i-dio用のWi-Fiチューナ(TUVL01)のアンテナは、一寸変わった格好をしています。
 基本構造は、異径のパイプを摺動可能に連結した所謂テレスコピックアンテナですが、普通のテレスコピックアンテナは根本(下)が太くて先端(上)が細いのに対して、このアンテナは径の大小が逆になっています。
 どこかで見たような気がすると思って調べてみたら、nottvモニタ用SH-06Dのアンテナも元細先太でした。

【SH-06Dのアンテナ】
Sh06d_ant

 
 基本的な構造は似ていますが、モニタ用SH-06Dは返却してしまったので、最基部の細いエレメントが可撓性だったかどうかは分かりません。

 一寸面白い構造なので、簡単に調べてみました。
 「i-dio アンテナ 根本 細い」でGoogle検索してみました。

  以下のi-dioのtwitterに元細アンテナの理由が書いてありました。
  
  i-dio PR
  https://twitter.com/idioPR/status/706790925712756736

 一番細いところは柔軟性のある金属でできているので折れないとのことです。

 アンテナの根本は回動可能な状態で本体に取り付けられていますが、回動可能な方向には制限があります。
 アンテナのエレメントが全部剛体であると、アンテナの回動可能方向とは直角方向から外力が加わったときに、根本側のアンテナエレメントが破損する可能性がありますが、最基部のエレメントが弾性を有していれば自分自身が変形して応力を吸収することができます。

【回動可能な方向(枢軸回り)に曲がるのは当たり前ですが・・・】
Idio_wifi_tunertuvl01_antenna_1


【回動不可能な方向にも曲がります】(★自己責任)
Idio_wifi_tunertuvl01_antenna_2


  このチューナは、無償譲渡ではなくて無償貸与となっているので、原状回復の義務があるかもしれません。

  i-dio Wi-Fiチューナーモニター応募規約
  http://www.i-dio.jp/wifi/
上記URLから抜粋引用
--------------------------------------------
  5.禁止事項
  ・本チューナーは、当社より応募者へ、本キャンペーンのために無償で貸与するものとなります。本チューナーの譲渡・転売はできません。万が一転売の事実が発覚した場合には、当社は速やかに本チューナーの返却を求めることができるものとします。
--------------------------------------------

 一寸面白い構造なので、何か技術的な資料がないか簡単に調べてみました。
 最初にアンテナの種類の名称を確認しました。
 「テレスコピックアンテナ」という用語は時々耳にしますが、適切な用語かどうかはよく判りません。
 とりあえずGoogleでのヒット状態を調べてみました。
 約57,000件 ヒットしたので、ある程度慣用されていると考えてよいようです。
 念のため「telescopic antenna」で検索すると約26,100,000件ヒットしました。
 圧倒的にこちらの方が件数が多いです。

 あまり一般的でない技術的な情報をGoogle検索で調べるのは効率が良くないので、J-PlatPatを使ってみました。

  J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)
  https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/all/top/BTmTopPage

 特許検索の場合は、特許分類とキーワードを併用することが多いので、取り合えずパテントマップガイダンスのキーワード検索で「テレスコピックアンテナ」に関係がありそうな特許分類を調べてみました。

  パテントマップガイダンス(PMGS)
  https://www5.j-platpat.inpit.go.jp/pms/tokujitsu/pmgs/PMGS_GM201_Top.action

   特許分類には色々ありますが、ここではFタームを使ってみました。
 「キーワード検索」の画面で「Fタームリスト」にチェックを入れて「テレスコピックアンテナ」を検索してみるとヒットしません。
 「テレスコピック*アンテナ」でもヒットしません。

 この画面の検索では「テレスコピックアンテナ」や「テレスコピック」AND「アンテナ」は、キーワーとして不適切なようです。
 次に、上位概念の「アンテナ」で検索してみました。
 今度は78件ヒットしましたがノイズがかなり多い感じです。
 次に、少し観点を変えて、「テレスコープ*アンテナ」で検索してみました。
 今度は1件ヒットしました。

   Fターム  説明
  ・5J046 アンテナの細部

 「5J046」の部分をクリックするとテーマコード「5J046」のFタームリストが表示されます。

 このリストをよく見ると「JA00 」の欄に「テレスコープ状アンテナの細部」と書いてあります。
 やっと目的のFターム「5J046JA00」に辿り着きました。
 分類的には「テレスコピックアンテナ」ではなくて「テレスコープ状アンテナ」ということのようです。
 なお、実施例がテレスコピックアンテナでも「5J046JA00」の分類が付与されているとは限らないので要注意です。

 念のために「5J046」に含まれる他の分類も調べてみました。
「AB06」の「・ユニポールアンテナ(ロッドアンテナ)」も関係ありそうです。

 網羅的に調査する訳ではなく、素人無銭家の個人的好奇心で一寸調べてみるだけなので、とりあえずこの二つのFタームを使ってみました。

          5J046           アンテナの細部(デジタル通信)
          5J046AB00       アンテナの種類
          5J046AB06       ・ユニポールアンテナ(ロッドアンテナ)
          5J046JA00       テレスコープ状アンテナの細部

 Fタームが分かったのでやっと検索に取り掛かれます。

 なお、CPCとUSCでは以下のようになっているようです。

  CPC     H01Q1/10    Telescopic elements
  USC      343/883      Telescoping
              343/901      Telescoping

 検索方法には色々あると思いますが、ここでは「特許・実用新案テキスト検索」を利用しました。

  特許・実用新案テキスト検索
  https://www7.j-platpat.inpit.go.jp/tkk/tokujitsu/tkkt/TKKT_GM201_Top.action

 以下の論理式で検索すると「ヒット件数 39件」となりました。(2016/03/18現在)

[柔軟/AC+可撓/AC+弾性/AC]*[下部/AC+根本/AC+基端/AC]*[エレメント/AC]*[5J046AB06/FT+5J046JA00/FT]

 公報をざっと見てみると、課題や構造が似たものがありました。

【上位概念では似てる?】
Telescopic_antenna
   この図の場合は枢軸13a部分で曲がってもいいような気がしますが、枢軸はきつく締められているのかも・・・

 可撓性を有する線状の下部エレメントは前提であって、応力除去後の歪残留防止のためのクリアランスが特徴のようです。
 改良発明のようなので、どこかに基本的な出願があるのかもしれませんが、一寸調べた範囲では判りませんでした。

 なお、権利の侵害や有効性の判断については公的資格を有する専門家に相談するのが安全かもしれません。

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