液体金属アンテナ
昨日の「液体金属」ネタの続きです。
液体金属で共振器を構成することができるならば、アンテナも構成できるのではないかと思って調べてみたら、既に存在していました。、
GIGAZINE
2015年05月21日
4G・Wi-Fi・GPSなどのあらゆる信号を受信できる「液体金属アンテナ」とは?
http://gigazine.net/news/20150521-liquid-metal-antenna/
A reconfigurable liquid metal antenna driven by electrochemically controlled capillarity
J. Appl. Phys. 117, 194901 (2015)
M. Wang1, C. Trlica, M. R. Khan, M. D. Dickey and J. J. Adams
http://scitation.aip.org/content/aip/journal/jap/117/19/10.1063/1.4919605
IEEE Spectrum
Tunable Liquid Metal Antennas for Tuning in to Anything
By Alexander Hellemans
Posted 19 May 2015
http://spectrum.ieee.org/tech-talk/consumer-electronics/portable-devices/a-tunable-liquid-metal-antenna-increases-the-frequency-range-of-communication-devices--
(λ/2についてツッコミのコメントが・・・)
キャピラリ内の液体金属(輻射エレメント)の長さを変えるためには、ポンプで液体金属の流入量を変更するのが一番単純な方法のように思えますが、この記事にも書いてあるようにサイズ的な問題があります。
この「液体金属アンテナ」は電圧でエレメントの長さを変えることができるのが特徴のようです。
化学関係はよく分かりませんが、電圧の極性で表面張力を制御しているようです。
以下の動画を見ると。電圧によって液体金属の挙動が制御されているのが分かります。
Shape Reconfigurable Liquid Metal
この技術を使えば、オールウェーブ(死語?)対応のステルスシートができるかも・・・(妄想です)
導電性の流体を使ったアンテナとしては、三菱の海水アンテナがありますが、狙っているところが少し違うようです。
三菱電機ニュースリリース
2016年1月27日
大規模構造物が不要で移動も可能なアンテナを実現
海水の水柱で電波を送受信可能な海水アンテナ「シーエアリアル」を開発
http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2016/0127.html
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