Hyundai T7が再起動ループに陥ったのでファームウエアを書き換えました
SDR受信用のタブレットとしては、主にHyundai T7を使っています。
充電端子とUSB端子が独立しており、SDRを常時受信状態にしておけるので便利です。
先日、一寸調子が悪かったので再起動をかけたところ、再起動を無限に繰り返す症状が発生しました。
いわゆる「再起動ループ」に嵌ったようです。
電源ボタンの長押し、リセットスイッチ、複数ボタンの同時押しなど色々やってみましたが、電源を切ることができません。
ACアダプタの充電コードを接続している状態では、何時間でも再起動ループが続きます。
このままだと手の出しようがないので、充電コードを抜いて完全に放電するまで待つことにしました。
完全放電後に充電するために再度充電コードを接続してみると、本来は充電ランプが赤(充電中:写真右)になるはずなのに緑(充電完了:写真左)になっています。
【充電開始直後の充電ランプ】
右は初代T7(スピーカ修理済、USB端子脱落)、左は2代目T7(スピーカ故障中、今回再起動ループ)です。
しばらく充電して、Vol-Downを押しながら電源をONしてみましたが、症状は変わりませんでした。
ネットで調べてみると、バッテリの劣化が再起動ループの原因になることがあるようです。
対策としては、バッテリ交換の例が多いようですが、ファームウエア書き換えで解決したという例もあるようです。
現時点では、①バッテリ交換、②ファームウエア書き換えが候補ですが、どちらも結構敷居が高そうです。
①の場合は新しいバッテリをどこから入手すればよいか? 簡単にバッテリを交換できるのか? という問題があります。
Hyundai T7のバッテリの仕様を調べて見ると、3.7V/3300mAhのLi-polymerのようです。
現代T7
http://baike.baidu.com/view/10181119.htm
少し容量は少ないですが、単品で購入することも不可能ではないようです。
3000mAh Battery for HYUNDAI T7 White(S-WMC-1702W)
http://www.amazon.in/3000mAh-Battery-HYUNDAI-White-S-WMC-1702W/dp/B014RUE2GQ
別の手として初代のHyundai T7のバッテリを流用することが考えられます。
USB端子が脱落してSDR用チューナを接続することができなくなったので、現在はほぼ放置状態ですが、2代目よりはバッテリの劣化は少ないような感じがします。
2代目は365日24時間連続通電で使用していましたが、初代はUSB端子脱落後は殆ど充電していないので、積算通電時間は初代の方が短いかもしれません。
次の問題は、簡単にバッテリを交換できるのかということです。
バッテリが単品で売られているということは、交換が可能ということだと思いますが、難易度が判りません。
ネットでHyundai T7のバッテリを交換した例を調べてみましたが、よく判りませんでした。
②の場合は、ファームウエアをどこから入手するかということと、簡単にインストールできるのかということが問題です。
別のメーカーのタブレットですが、昔は中国のサイトからファームウエアと一緒に専用のツールをダウンロードして、結構面倒な作業をした記憶があります。
①は手先の器用さが必要ですが、②は必要な情報を得ることができれば、基本的にキーボードとマウスで処理できそうです。
結局、なんとなく②ファームウエア書き換えの方が楽そうだったので、こちらを選択しました。
まず、ファームウエアを探す必要がありますが、本家(中国)にはアクセスできないようだし、発売から時間が経過しているので、関係しそうなネット情報もリンクが切れているものが多いです。
色々調べてみると、参考になりそうな情報がありました。
SlateDroid.com → Cortex A9 → Exynos 4412 Quad Core CPU Devices→ Hyundai T7 (S)
[Firmware-Pre-Rooted] Hyundai T7 Android 4.2.2
Started by epok04 , Jun 09 2013 09:51 AM
http://www.slatedroid.com/topic/77265-firmware-pre-rooted-hyundai-t7-android-422/
この種のデータは危険がつきものですが、基本的にはスタンドアロンでSDR専用に利用するタブレットが対象なので、万一の場合でも被害は大きくならないであろうということで、ダウンロード&インストールしてみました。
ダウンロードしたのは以下のファイルです。
File Name : HYUNDAI_T7_ Android_4.2.2(20130607)_prerooted_by_epok04.zip
Date : 09/06/2013
Size : 241.12 MB
インストールの手順は非常に簡単でした。
PCはThinkPad X230(windows 7)を使用しました。
(1)ファームウエアのzipファイルをPCにダウンロード。
(2)zipファイルを展開。
【展開後のファイル】
(3)展開後のファイルをマイクロSDにコピー。
(4)Hyundai T7の電源を切った状態にする。
電源ボタンでオフできない場合は、リセットスイッチを10秒以上押し続ける。
リセットスイッチの先端はかなり細いので、細いピン(先端を伸ばしたゼムピン等)の先端をリセット孔から挿入し、ピンの角度を少しづつ変えながら、注意深くスイッチの先端を探して押す必要があります。
【赤印がリセット孔】
(5)マイクロSDをHyundai T7のメモリスロットに挿入。
(6)Vol-Downボタンを押しながら電源ボタンを押す。
(7)アップグレード処理が開始され、何か文字が表示されるので、しばらく待つ。
【Exynos4 upgrade Android 4.2 V0.1】
(7)処理が終わると電源が切れる(画面が暗くなる)ので、今度は普通に電源を入れる。
あっけない位簡単にAndroid 4.2.2(ルート化済み)になりました。
【タブレット情報】
GPSも普通に使えました。
電源ボタンも正常に機能します。
ネット情報では、このファームウエアはあまり良くないという話もありますが、とりあえずこれでやっと再起動ループから抜け出すことができたので、これで良しとします。
但し、かなりバッテリが劣化しているようで、充電の表示が100%でも、充電コードを抜くと20分程度で動作が停止します。
【100%】
【1%】
100%の初期状態で「0%まで:17分」というのは一寸変ですが、ある意味では正確といえるのかもしれません。
【充電中】
充電する場合も、充電コードを挿すとすぐに充電完了の緑ランプが点灯し、数分で99%になります。
移動で使う可能性は少ないので、とりあえずこのままで使ってみます。
バッテリが交換できればいいのですが、Li-polymerのようなので、下手に手を出さないほうが安全かもしれません。
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