« HAARPが受信できるかも??? | トップページ | flightradar24で見た今朝の東京都庁上空 »

2017年2月24日 (金)

Google翻訳によるHAARPの起源

  HAARPの送信実験(2017/2/19~2/23 UTC)は無事に終わったようです。

    https://twitter.com/ctfallen
    "Instrument tear down complete. One last HAARP coffee and cake stop before heading home!"

  今年の夏にも実験が行われる可能性があるようです。
 今回は送信時刻の関係で対応できませんでしたが、次回はロングワイヤでも張って受信に挑戦してみたいです。

  
 趣味で無線をやっていると、短波帯で数MW(メガワット)の送信は一寸気になります。
 HAARPの名前は時々耳にしますが、本来の目的をよく知らなかったので、素人無銭家の好奇心で少し調べてみました。

  Scientific American
  Alaskan Skies - Deliberately and Picturesquely
  This week powerful radio waves will disturb the ionosphere to probe satellite disruptions and create strange glows
  By Mark Harris on February 22, 2017
  https://www.scientificamerican.com/article/human-activity-will-heat-alaskan-skies-deliberately-and-picturesquely/

 翻訳精度が上がったと言われるGoogle翻訳を使って翻訳してみました。
 ついでに、他の翻訳サイトも試してみました。
 (翻訳文は見やすいように手動で改行)

---------------------------------------------
【原文】(上記Scientific Americanから抜粋引用)
  "In fact the only thing the military was interested in controlling was the hot plasma, says Bill Bristow of the University of Alaska Fairbanks, who is HAARP’s chief scientist. The plasma can distort or delay satellite transmissions and GPS signals. The armed services wanted to know whether those perturbations could be manipulated from the ground to eliminate such problems, and perhaps enable new communications and radar technologies. So they built HAARP, the world’s most powerful ionosphere heater.
"
---------------------------------------------
【Google翻訳】
 HAARPのチーフ・サイエンティストであるアラスカ大学フェアバンクスのビル・ブリストー氏は、実際に軍隊がコントロールすることに興味があったのは熱い血漿だけだったと語っています。
 プラズマは、衛星の送信信号およびGPS信号を歪ませるかまたは遅延させる可能性がある。
 武装勢力は、こうした摂動が地面から操作されてそのような問題が解消されるかどうかを知り、新しい通信やレーダー技術を可能にすることを望んでいた。
 そこで彼らは世界で最も強力な電離層ヒーターHAARPを製作しました。
---------------------------------------------
【Infoseek翻訳】
 実際、軍隊がコントロールすることに興味を持っていた唯一の物質は熱いプラズマであったと、アラスカ・フェアバンクス大学のビル・ブリストウは言います。そして、その人はHAARPの主要な科学者です。
 プラズマは衛星通信をゆがめることができるか、遅らせることができます、そして、GPSは合図します。
 軍隊は、それらの混乱がそのような問題を除く根拠から操作されることができたかどうかについてわかっていることを望んで、おそらく新しい通信とレーダー技術をイネーブルします。
 それで、彼らはHAARP(世界で最も強力な電離層ヒーター)を造りました。
---------------------------------------------
【Bing翻訳】
 実際に軍隊の制御に興味を持っていた唯一のものは高温のプラズマ HAARP の主な科学者は、アラスカ大学フェアバンクス校のビル ・ ブリストウは言います。
 プラズマは、歪曲したり、衛星通信と GPS 信号を遅延できます。
 武装したサービスは、このような問題を排除し、おそらく新しい通信やレーダー技術を実現するために地面からそれらの摂動を操ることができるかどうかを知りたいと思った。
 だから彼らは、HAARP の世界の最も強力な電離層ヒーターを建てた。
---------------------------------------------
【eXcite翻訳】
実のところ、軍隊がコントロールに興味があった唯一の物は、熱いプラズマであったは言う。 アラスカ・フェアバンクス大学のビルブリストー それはHAARPのチーフ・サイエンティストである。
プラズマは衛星トランスミッションとGPSシグナルをゆがめるか、または遅らすかもしれない。
武装したサービスは、そのような問題を取り除き、たぶん新しい通信とレーダーテクノロジーを可能にするために、それらの動揺がグラウンドから処理できるかどうかを知りたかった。
それらがHAARPを築いたので 世界の最も強力なイオン圏ヒーター 。
---------------------------------------------

 Google翻訳が一番よさそうです。

 電離層による衛星信号の揺らぎ(劣化、遅延等)を能動的(active)に改善可能であるかどうかを確認するのが目的だったようです。
 GPSは時間精度が命なので、遅延の揺らぎが問題になるのは理解できます。

  電子航法研究所
  電離層遅延のGPSに対する影響
  http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwjnsdfes6fSAhUFT7wKHUtjAWkQFggcMAA&url=http%3A%2F%2Fwww.enri.go.jp%2F~sakai%2Fpub%2Fgps_iono.ppt&usg=AFQjCNHwDXdsjeL7wmRCruhZKaZ5Wz8jxQ&sig2=T1MpjOkKjfRbPcmDksp0EQ

 上記ENRIの資料には。電離層遅延の補正方法がいくつか説明されていますが、いずれも受信後の信号に対して補正を行うものです。受動的(passive)な補正ということになるのでしょうか?

 これに対してHAARP(High Frequency Active Auroral Research Program)は、外部から電磁波を電離層に照射してエネルギを供給する(加熱する)ことにより、積極的/能動的(active)に電離層に影響を与えて電離層遅延自体を制御することを考えていたようです。

 上記Scientific Americanの記事の最後に以下のように書いてありました。

 "Despite the rumors, Bristow says, HAARP has never been able to control the weather.

【蛇足】
 HAARPは「高周波活性オーロラ調査プログラム」と訳されることが多いようですが、一寸気になります。
 「活性」とは何でしょうか?
 「活性水素」とか「活性酸素」を連想してしまいます。
 「能動」の方が中身をよく表しているかも・・・

  日本物理学会誌
   Vol. 42 (1987)  No. 10  P 873-880
  宇宙における能動実験 : SEPACの成果を中心として
    Active Experiments in Space : Principal Results from SEPAC
  https://www.jstage.jst.go.jp/article/butsuri1946/42/10/42_10_873/_article/-char/ja/
  「スペースシャトルから, 大出力電子ビーム及び高密度プラズマを放射する実験」

|

« HAARPが受信できるかも??? | トップページ | flightradar24で見た今朝の東京都庁上空 »

無線」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Google翻訳によるHAARPの起源:

« HAARPが受信できるかも??? | トップページ | flightradar24で見た今朝の東京都庁上空 »