SDRplay用のタブレットとしてTeclast X80 Powerを買いました
先日購入したSDRplay RSP2は、約10MHz帯域を同時にモニタできるので、色々便利です。
現在はSDRplay用のアプリとしてSDRunoをThinkPad X230に入れて使っていますが、X230はノートPCとはいっても、旅行に持って行くには一寸邪魔になります。
タブレットなら小型なので、手元にあるAndroid端末を利用しようと思ったのですが、現時点ではRSP1に対応しているアプリ(ドライバ)はあるようですが、RSP2用のものは未だ無いようです。
SDRplay - Android
http://www.sdrplay.com/android.html
Windowsが動くタブレットとして手元にPloyer momo8W(Windows 10 + Android 5.1)があったのでこれを使ってみることにしました。
以下のサイトからSDRUNO - VERSION 1.13 をダウンロード/インストールしました。
SOFTWARE
http://www.sdrplay.com/downloads/
画面が8インチなので一寸見にくいですが、表示は許容範囲内です。
【SDRplay RSP2+Ployer momo8W(Windows 10)+SDRuno】
ところが、SR(Sampling Rate)を10MHzにすると、受信音が周期的に断続します。
帯域を狭くすると音は正常になりますが、もう少し広い帯域で受信したいです。
受信音が断続する理由としては色々あると思いますが、プロセッサの処理能力の問題かもしれません。
momo8Wのベンチマーク(Antutu/Android)を調べてみると、35000程度のようです。
Ployer MOMO8W ベンチマーク&ハードウェア情報
http://www.lives.okinawa/2015_momo8w_benchmarks/
Android+Windows中華タブレット比較6機種。ベンチマーク、スペック、不具合など
http://socius101.com/post-11495/
この35000という数字がどの程度のものかはよく判りませんが、当時の他のタブレットでは50000とか60000とかもあるようなので、高速とはいえないようです。
素人考えで処理能力が高いWindowsタブレットであればSR 10MHzで再生できるのではないかと妄想して、使えそうな安い機種を探してみました。
Teclast X80 Powerという機種が目にとまりました。
メタルボディ採用、質感が向上したWindows 10タブレット「X80 Power」が発売
8インチ1,920×1,200ドット表示、実売16,980円
AKIBA PC Hotline!編集部
2016年6月27日 00:10
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1007163.html
以下の記事によれば、ベンチマーク(Antutu/Android)は64000程度のようです。
Teclast X80 Power ベンチマークテスト
http://bey.jp/?p=25848#AnTuTu
【実機レビュー#5】8インチWUXGAでメタルボディ『TECLAST X80 Power』レビュー! ベンチマーク編
http://butsuyoku-gadget.com/teclast-x80-power-review5/
数字の意味はよく理解していませんが、単純比較で約2倍です。
グラフィック処理や3D処理は、多分SDRには関係ないだろうし、Antutuのバージョンによって数値が大幅に異なるようなので、どの程度改善されるかは判りませんが、少しは復調特性が改善されるかもしれないということで、購入することにしました。
【TECLAST X80 Power】
【SDRplay RSP2+TECLAST X80 Power(Windows 10)】
(SDRunoとHDSDRをインストール)
【SDRuno待機中】
SDRplay RSP2の消費電流:90mA
【SDRuno受信中】
SDRplay RSP2の消費電流:170mA
SRを10MHzにしてみると、残念ながらやっぱり受信音が周期的に断続します。
全く改善されていないのでは一寸悲しいので、Ployer MOMO8WとTECLAST X80 Powerを比べてみました。
受信周波数はエアバンド(120MHz付近)、復調モードはAM、DECは1です。
SRを2~10MHzで順次切り替えて、音声の断続回数/分をカウントしました。
結果は以下の通りです。
SR(MHz) Ployer MOMO8W TECLAST X80 Power
2 0 0
3 0 0
4 0 0
5 36 0
6 83 49
7 110 94
8 114 125
9 117 135
10 116 138
正常に受信できるSRが4MHzから5MHzになりましたが、対費用効果は低かったです。残念・・・
タブレットが少し薄くなったので、旅行に持っていくのには少し便利になったかもしれません。
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コメント
初めまして、私もRSP2とUNOで放送波を眺め始めたところです。FM放送を10MHzで表示すると音が途切れる現象が出て使っているPC(HP Compaq nx6120 Notebook PC 旧い)のパワー不足かと思っていました。この記事の実験データーを読んで納得しました。こうしたデーターを残すのも結構面倒です。感謝。帯域10MHz表示は、かなりのCPUパワーが必要のようです。最新のPC購入を検討しようと思っています。
投稿: SDR愛好者 | 2017年5月 7日 (日) 12時41分
SDR愛好者さん
はじめまして。
コメントありがとうございます。
確かに結構パワーを必要とするようです。
当方は旅行先で使いたいので、タブレットで動かすことを考えています。
Antutuで60,000という値はそれ程悪くないと思いますが、10MHzを復調するには不足のようです。
以下の記事によれば、世の中には100,000とか170,000とかいうタブレットがあるようですが、結構なお値段がするので、SDRのためだけに投資するのは一寸躊躇します。
Android&iOSタブレット比較2017春:ベンチマーク&海外レビュー評判&仕様紹介【オススメ7~10インチ編】
http://socius101.com/tablet-computer-review-2015-spring/
表示だけであれば、10MHzでもOKなので、しばらくはこれで使ってみる予定です。
投稿: K | 2017年5月 7日 (日) 16時18分
RSP1をPCにて使用しています。
参考まで WIN7(Dynabook 2コア)では、10MHZ帯域は負荷100%と重くて・・・、Win8.1 4コアにしたら問題なく対応できました。
*FM放送帯域で10MHZ動作で確認
投稿: MADS | 2017年7月13日 (木) 20時32分