88ターンループアンテナとSDRPlay RSP2で見た1~30kHzの様子
以前、 意味も分からずにEclipseMob用アンテナの構造を真似て、中点接地型のループアンテナを作ったことがあります。
オリジナルの構造は、二つの100ターンのコイルを直列に接続して200ターンとし、接続中点から接地用のタップを引き出して、3線で受信機と接続するものでした。
200ターンもコイルを巻く元気はないので、そのときは超手抜きで22ターン+22ターンで44ターンとして、中点タップを引き出しました。
後で考えてみると、受信機側の入力段が一寸変わっていて、正負2電源の差動アンプだったので、このような配線が必要だったようです。
44ターンでもある程度は受信できましたが、巻き数を増やしたらもう少し改善されるのではないかと思ってコイルを巻き足してみました。
現在使用しているループアンテナは100円ハンガーの300φのフレームの溝の部分に長さ20mのポリウレタン銅線を繋いで巻いたものですが、20mで約22ターンになります。
したがって、現状は40m分の銅線を巻いていることになります。
ハンガーのフレームの溝の部分には、あまり沢山の銅線は巻けないようなので、今回は40m分の銅線を追加して、全体で88ターンにすることにしました。
作業自体は単純ですが、0.32mmの銅線というのは結構細いので、スプールから繰り出す際に、引っ掛かかったり捻じれそうになるので注意が必要です。
中点タップは不要なので、接地ラインの配線は切断してコイルの両端にフィーダ線を配線しました。
赤が巻き初めで、黄色が巻き終わりです。
フィーダ線自体は3線のままですが、真ん中の線は直流的にはフロート状態です。高周波的には何か影響があるかかもしれませんが、交換が面倒なのでそのまま放置です。
フィーダ経由で88ターンのループアンテナのインダクタンスを測ってみたら、約5.5mHでした。
44ターンでは約1.3mHだったので、かなり大きな値になっています。
とりあえず、使ってみました。
【88ターンループアンテナとSDRPlay RSP2で見た1~30kHzの様子】
10kHz付近に対称的に側波帯信号(?)の周波数が変化する不思議な信号が見えていますが、これは何でしょうか?
この辺の周波数には、結構正体不明の信号(スイッチングレギュレータのスプリアス?)が出没するみたいです。
なお、JJY(40kHz,60kHz)とBPC(68.5kHz)を聞いた感じでは、受信状態が若干改善されたような気がしますが、88ターンと44ターンを短時間で切り換えて受信した訳ではないので、正確なところはよく判りません。
雰囲気的には、信号レベルは上がったけれども、ノイズレベルも上がったという感じです。
【関連内部リンク】
2018年9月21日 (金)
長波用ループアンテナ(300φ44ターン)を作ってみました
http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2018/09/30044-085b.html
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