祝 みちびき(QZSS)サービス開始
数日前からカウントダウンタイマが表示されていましたが、「本日サービス開始です」になりました。
【カウントダウンタイマ】
みちびき(準天頂衛星システム)
http://qzss.go.jp/
衛星の異常動作のためにサービス開始が遅れていましたが、無事にサービスが提供できるようになってなによりです。
下記の記事によれば、衛星の異常動作の原因は衛星上の放電現象だったようです。
準天頂衛星の試験運用の再開について
2018年09月07日
http://qzss.go.jp/overview/information/qzss_180907.html
「放電現象」の詳細がわかりませんが、下記の資料に記載の「放電等が発生しないように」と関係があるのでしょうか?(素人の妄想です)
第8章 準天頂衛星システムの技術実証について
https://ssl.jspacesystems.or.jp/wp-content/uploads/sites/11/2013/03/h22_8.pdf
なお、下記の資料で宇宙用高圧電源は100V(DC)以上を対象にしているのを初めて知りました。
JAXA|宇宙航空研究開発機構
宇宙用高圧電源ガイドライン -
https://ssl.tksc.jaxa.jp/isasse01/kanren/ISAS_SE/HV_guideline_20140205.pdf
そういえば、韓国のKSLV-1(Naro)は、フェアリング固定用の爆発ボルトのプライマへの起動電圧が、コネクタ部分で放電したためフェアリングが分離できず、打ち上げに失敗したことがあったようです。http://japanese.yonhapnews.co.kr/itscience/2010/02/08/0600000000AJP20100208002500882.HTML
http://www.koreatimes.co.kr/www/news/nation/2010/02/133_60524.html
http://www.koreatimes.co.kr/www/tech/2018/10/693_66188.html
いずれにしても、日の丸測地衛星が安定的にu-centerに表示されるようになるのはうれしいような気がします。
なお、中国のBeiDouの一部の衛星は、QZSSと同様にRNSSですが、u-centerを見ていると、その数の多さに圧倒されます。
【u-center 8.28によるQZSSとBeiDouの表示】
記録期間は2018.10.28 00:00~07:00JST、記録間隔は10分です。
結構な密度で天頂付近を飛んでおり、静止衛星も四つ見えているので、準天頂衛星の独自性を出すのが段々難しくなってくるかもしれません。
応募期間は終了していますが、みちびきを利用した実証実験を公募していたようなので、そのうちに、スマホレベルで簡単に高精度測位ができるようになると嬉しいです。
みちびきを利用した実証実験公募
2018年09月14日
http://qzss.go.jp/overview/information/applidemo_180914.html
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