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2019年1月25日 (金)

NEXUSと思われるCWビーコンをホイップで受信

 1月18日(JST)にイプシロンロケット4号機で打ち上げられた複数の衛星の中のいくつかは、アマチュア無線の周波数を使用しているようです。
  JAXA
  イプシロンロケット4号機による革新的衛星技術実証1号機の打上げ結果について
  平成31年1月18日
  http://www.jaxa.jp/press/2019/01/20190118_epsilon4_j.html
  革新的衛星技術実証1号機 PRESS KIT
  http://fanfun.jaxa.jp/countdown/kakushin-epsilon4/pdf/kakushin01_press_kit_web.pdf
 衛星のビーコンには一寸興味があるので、たまにJAMSATの500円八木アンテナを使って受信しています。
  しかしながら、当方は寒さが苦手なので、真冬の夜にベランダに出てアンテナを振り回すのは一寸躊躇します。
 アンテナの方向を決め打ちで固定して、同軸ケーブルをリビングの窓ガラスの隙間から引き込むことも考えられますが、騒音(CW)や隙間風で家族の顰蹙を買いそうです。
  JAMSATのサイトを見ていたら、NEXUSのCWがバーチカルGPでも受信できたようです。
    JAMSAT
    打ち上げ後のNEXUSの状況
  投稿日時: 2019年1月18日
    https://www.jamsat.or.jp/?p=845
 GPは無指向性なので、エアコンの室外機の上に置いた144/430MHz用のホイップでも受信できるかもしれません。
 ホイップアンテナの同軸ケーブルは、エアコンのダクト経由で自分の部屋に引き込んでいるので、騒音と寒さの問題が解決した状態で受信できます。
 ということで、遅まきながらNEXUSのビーコンを受信してみることにしました。
 最初に、NEXUSの周波数を調べました。
  初期運用の概要
  http://sat.aero.cst.nihon-u.ac.jp/nexus/2_ini.html
  ダウンリンクの周波数は、437.075MHzのようです。
 次に、CelestrakのSATCATでNEXUSのTLEを確認しました。
  Satellite Catalog (SATCAT)
  https://www.celestrak.com/satcat/search.php
 NAMEの欄に、"NEXUS"を入力して、Submitのボタンを押すと、NEXUSに関する情報が表示されます。
 次に、右端のTLEをクリックすると最新のTLEが表示されます。
(8:29 2019/01/21取得)
NEXUS                  
1 43937U 19003F   19020.46406403  .00000728  00000-0  33560-4 0  9996
2 43937  97.3013  82.6803 0023400 232.1149 254.2757 15.23185385   361
 今回の受信では上記のTLEを使用しましたが、最近のTLEでは、通算周回数が1000を超えているようです。
(20:21 2019/01/25取得)
NEXUS                  
1 43937U 19003F   19025.25003319  .00002108  00000-0  91448-4 0  9990
2 43937  97.2974  87.3300 0023848 220.2001 213.1254 15.23198692  1093
 これでNEXUSの軌道情報がわかりましたが、実際に何時何処を飛んでいるのかわかりません。
 TLEから軌道を計算して表示するソフトは、Calsat32を使いました。
 最近購入した中古のX250(Windows10, 64bit, Pro.)にインストールしましたが、特に問題はありませんでした。
 受信を試した1月22日は、20:30頃に割と仰角が高いパスを通過するようなので、慌てて受信の準備をしました。
  受信結果は以下の通りです。
【動画】
 受信条件は以下の通りです。
  日時:2019.01.22  20:35JST
    場所:神奈川
  アンテナ:144/430MHz用ホイップ
  受信機:SDRPlay RSP2
    受信用PC:ThinkPad X230(Windows 7)
    受信ソフト:SDRuno
    衛星衛星パス表示用PC:ThinkPad X250(Windows 10)
    パス表示ソフト:CALSAT32
 衛星接近時のドップラシフトの量がよく判らなかったので、430.075MHzで待ち受け受信しました。
 計算では、+5kHz~+10kHz程度になっていることが多いのですが、手動受信なので周波数が高い方で信号を探しているうちに、天頂を通りすぎてしまっていることがあります。
 受信スペクトラムを見ていると、断続信号が周波数を下げながら近づいてきますが、受信モードはCWなのでトーンは聞こえません。
 直ぐに、モールスのトーンが聞こえてきましたが、ピッチの変化が大きいです。
 数秒で聞こえなくなりました。
 SDRPlayの受信周波数をマウスのホイールで変化させながら、追い掛けましたが、マウスでドップラーシフトを補正するのは初めてだったので、なかなかうまくいきませんでした。
 信号の受信レベルは割と高かったのですが、ドップラーシフトの補正がうまくできすにIDを確認することはできませんでした。
 受信周波数とパスと受信時刻から判断して、NEXUSのビーコンと考えてよいように思われます。
  SDRPlayでもドップラ補正が可能であるようなので、一寸勉強してみます。(古希過ぎの頭では一寸難しいかも・・・)
 

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