USBオシロ(ISDS205B)操作手順メモ
先日、DDS(Direct Digital Synthesizer)付きのUSBオシロ(InstruStar ISDS205B)を買いましたが、取説を読んでもまだ操作方法がよく判りません。
以下のamazonのレビュー(2016-2017)を見ると、「取説の出来が悪くて読んでも使用方法が判らない」的なコメントがいくつかありました。
Customer reviews
Instrustar ISDS205B 5 in 1 Multifunctional PC USB Digital Virtual Oscilloscope + Spectrum Analyzer + Data Recorder + DDS + Sweep 20M 48MS/s
https://www.amazon.com/Instrustar-ISDS205B-Multifunctional-Oscilloscope-Spectrum/product-reviews/B019RJZXXI
また、以下のaliexpressのレビュー(2016-2018)では全体的に高い評価ですが、OSC(DDS?)とFFTを同時に使用するとクラッシュするというような書き込みもあります。
ISDS205B 5 IN 1 Multifunctional PC Based USB Digital Oscilloscop/Spectrum Analyzer/ DDS/Sweep/Data Recorder 20M 48MS/s
https://www.aliexpress.com/i/32353150677.html
InstruStarのサイトを見ると、ソフトウエアが最近アップデートされたようです。
購入したISDS205Bに付属していたCDの英語版のソフトのバージョンは、V3.10.6.1だったのですが、最新版はV3.10.12.0 (2019.4.11)のようなので、割と頻繁に更新されているようです。
Multi VirAnalyzer
Equipment Support: the software supports our full range of oscilloscope hardware.
System Support: Xp, Win7 (32), Win7 (64), Win8 (32), Win8 (64), Win10 (32), Win10 (64).
Update Log: V3.10.12.0 (2019.4.11)
http://english.instrustar.com/download_detail.asp?nid=1536
最新版であれば、操作性や機能的な問題点が改善されているかもしれません。
自分に関係ありそうな部分をメモ用に整理してみました。
なお、使用PCはThinkPad X250(Windows 10 Pro, 64bit)です。
最初の"Start Select"の画面で下記の5項目が表示されます。
Oscilloscope/Spectrum Analyzer(Simplified)+DDS
Oscilloscope/Spectrum Analyzer(Professional)+DDS
Data Recorder
Logic Analyzer
Sweep
使用頻度が高そうなのは、最初の二つですが"Simplified"と"Professional"の機能の差がよく判りません。
とりあえず、"Simplified"を試してみました。
-----------------------------------------
[Simplifiedモード]
【波形測定】
"Multi VirAnalyzer"
→ "Oscilloscope/Spectrum Analyzer(Simplified)+DDS"
→"Oscilloscope-Multi VirAnalyzer"の画面
→ 画面右下に"connected"と表示されていることを確認する。
"not connected"と表示されている場合には、USBケーブルを挿し直すと、"connected"になる場合がある。
→ "Oscilloscope"のタブ
→ 画面左上の"Channel" →"CH1(CH2)"→"Open"
または、
画面右上の"CH1(CH2)"のラジオボタンをクリック。(ボタンが緑色になる)
[Oscilloscope表示例]
(CH1:較正端子直結、CH2:1000pF+10kΩの直列回路経由)
【スペクトル分析】
"Oscilloscope-Multi VirAnalyzer"の画面
→"Spectrum Analyzer"のタブ → 画面左上の"Channel" →"FFT1(FFT2)" →"Open"
または、
画面右上の"Channel" →"FFT1(FFT2)"のラジオボタンをクリック。(ボタンが緑色になる)
[Spectrum Analyzer表示例(較正信号)]
(CH1:較正端子直結、CH2:1000pF+10kΩの直列回路経由)
[Spectrum Analyzer表示例(DDS出力)]
(FFT1=CH2:DDS 100Hz Square)
【リサージュ】
"Oscilloscope-Multi VirAnalyzer"の画面
→"Lissajous"のタブ
→ 画面左上の"Channel" →”Display"にチェック
または、
画面右上の"Channel" →"Disp"のラジオボタンをクリック。(ボタンが緑色になる)
[Lissajous表示例(1:1)]GIF
(CH1:ISDS205B内蔵DDS出力、 CH2:LEADER LA-G120A出力)
画像を左クリックでアニメーション開始。
デフォルトの設定で表示すると、アナログのCRTオシロよりもかなり粗い表示になります。
データ長を設定できるようになっていますが、何に影響を与えるのかよく判りません。
【DDS】
"Oscilloscope-Multi VirAnalyzer"の画面
→"画面上部の"DDS"のツールボタン
→パラメータ(波形、周波数など)設定
→"Output"にチェックを入れる。
これでDDSの出力端子から信号が出ているはずなので、CH1のプローブをDDSの出力端子に接続してOscilloscope機能で確認する。
→画面右上の"CH1"のラジオボタンをクリック。
→波形と周波数が表示されるので、設定と一致しているかどうかっ確認する。
[ISDS205B DDS Sweep出力例(300~3000Hz)]
-----------------------------------------
とりあえず基本的な操作については、なんとなく判ってきました。
今のところ、Simplifiedモードで間に合いそうです。
別ソフトとして"Sweeper"というのが用意されていますが、このソフトで共振周波数が測定できるのか、また、できるとしたらどのようにすればよいのかについて、もう少し調べてみたいと思います。
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