HUAWEI P10のGPS RAWデータで一筆書きが可能!?
GNSS(GPS等)を使用した高精度測位に一寸興味がありますが、現時点では手軽に試してみるという訳にはいかないようです。
以下の資料では、受信機としてTRIMBLE NETR9を使用していますが、結構なお値段です。
Feb. 1, 2019(第11回SAPT懇話会)
G-RitZによる測位精度の検証
http://jsapt.net/ja/download/18055/
TRIMBLE NETR9
http://www.tp-touhoku.com/_src/5253964/cam2018_netr9ti1.pdf
218万円(税別)
個人レベルでは一寸手が出ません。
安いスマホで高精度測位が出来る方法は何かないのと探していたら、関係しそうな下記の資料を見かけました。
Performance analysis of GPS+Galileosmartphone raw measurements
GSA, 30th may2018
https://www.gsa.europa.eu/sites/default/files/expo/augusto_mazzoni_la_sapienza.pdf
この資料のp19の図を見ると、以前JAXAの高精度測位のデモで見たような一筆書き(お絵描きだったかもしれません)のような例が記載されています。
トラ技(2018.01)の第4話も似ているかも・・・
Huawei P10 and gestures with VADASE kinematic
Carrier Phase only - L1
このページから判断する限りでは、HUAWEI P10でL1の搬送波位相情報を取得するだけで数cmレベルの測位精度が確保できているように見えます。
もしこのようなことが簡単にできるのであれば、一寸試して見たいです。
資料をざっと見てみると、"VADASE"というソフトウエアを使っているようです。
"VADASE"の中身がよく判りませんが、下の記事には「Leica VADASE (Velocity and Displacement Autonomous Solution Engine)は、ユニークな処理アルゴリズムを使用して、高速な動きに関する詳細データを提供します。」と書いてありました。
モニタリング用 Leica GM30 GNSS 受信機
https://leica-geosystems.com/ja-jp/products/gnss-systems/receivers/leica-gm30
無料でどこからかダウンロードできるのかと思ったのですが、GSAの資料には。"The approach is implemented in VADASE software, developed and patented by Sapienza University of Rome"と書いてあったので、手軽に無料で入手するという訳にはいかないかもしれません。
解析ソフトの話はとりあえず脇に置いといて、スマホに着目すると、HUAWEI P10のRAWデータを使用すれば高精度測位が可能な雰囲気です。(希望的観測ですが・・・)
処理の複雑さに起因する処理の遅れ、装置の大型化、消費電力の増大等の問題は、技術の発達が解決してくれることが多い(MPEG4,OFDM等)ので、そのうちGoogle Playからダウンロードできるようになるかもしれません。
HUAWEI P10であれば、少し前のモデルなので、中古であれば手が届くかも・・・・・
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