GP-102+のDifferential GPSモード
GP-102+のマニュアルを見ていたら、“Differential GPS”という設定項目がありました。
GP-102plus_user_manual_Japanese
http://akizukidenshi.com/download/ds/canmore/GP-102plus_user_manual_Japanese.pdf
【(01)GP-102+ Differetial GPS設定メニュー】
今まで、明示的にDGPSの設定手順が書かれたGNSS受信機/ロガーはあまり記憶がありません。
この種の製品では、メニューに項目は表示されているけれども、機能は実装されていないことがあります。
また、機能が実装されていたとしても、対応する衛星が実際に稼働しているかどうかよくわかりません。
実際に機能するのであれば儲けものかもしれないということで、試してみることにしました、
デフォルトがONだったのかOFFだったのかはよくわかりませんが、Differetial GPSをONにしてみました。
【(02)GP-102+ Differetial GPS:ON】
ついでに、測位間隔をデフォルトの5秒から1秒に変更しました。
先日、銀座のHuaweiサービスで膨張バッテリを交換するときに、修理の待ち時間が2時間あったので、近所の日比谷公園でGP-102+のDifferetial GPSモードのテストをしてみました。
測位条件
測位場所:日比谷公園第1花壇
GNSSロガー:CANMORE GP-102+
以前、NEO-M8T、Huawei P10、Ublox Droid Centerの組み合わせを使用して、日比谷公園噴水広場の池の周りで測位テストをしたことがありますが、その時には期待したような結果は得られませんでした。
今回は、正確度と精度を別々に確認しやすいように、日比谷公園第1花壇を囲む仮想長方形に沿って1周してみました。
なお、仮想長方形の左上のコーナーでGP-102+の電源を入れた後にログ記録を開始し、花壇のフェンスとその延長線から形成される仮想長方形に沿って左回りに1周しました。
1周した後にログの記録を停止し、記録されたデータを編集せずに、そのまま地図上に表示しました。
測位結果は以下の通りです。
https://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=0de42bf51f17ea97242309b745384a6e
(注:以下の説明は、地図が正確であるという仮定に基づいています)
仮想長方形の上辺、左辺、下辺は比較的綺麗にトレースされています。
右辺も、比較的綺麗な直線になっていますが、位置が右(東)に若干ずれています。精度は高いけれど正確度は他の辺に比べて低下しているということでしょうか?
前回の日比谷公園での測位テストでも似たような傾向があったので、もしかしたら、東側の高層構造物の影響かもしれません。
なお、仮想長方形の上辺の中央部付近で経路がやや外側に膨らんでいますが、これは進行経路上に警備の警察官(立ち番?)が居たので、1m程度迂回したためです。皇居が近いという場所柄の関係でしょうか?
全体をざっと見た感じでは、通常のGNSSの測位精度よりもかなり良いように思われます。
静止時には、小数点以下第5位の数値が安定しているので、m単位の精度が出ているということでしょうか?
この精度が、Differetial GPSの効果なのか、あるいは、単に受信条件が良かっただけなのかは判りません。
u-centerの受信データを見ていると、S129とS137の信号自体は結構良好に受信されており、健康状態も良いようですが、いままでDGPSがYesになったのを見たことがありません。
また、GPSTest(barbeauDev)でも、最近はSBASの衛星を見たことがありません。
来年になれば、SBAS(MSAS)が有効になるということであればうれしいのですが・・・
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