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2020年1月15日 (水)

QZSS3号機からSBAS(MSAS S137)の試験信号?

 SBASによる準高精度測位を目論んでいます。
 下記の資料には、「GPSを使うだけだと3~4m、時には10mとかになりますが、MSASによる補強情報を使うと1mないし2mという精度が出ています。」と書いてあります。

  みちびき(準天頂衛星システム)
  ホーム>利用者向け情報>インタビュー>
  電子航法研究所 坂井丈泰:高い測位精度を実現する信号として普及を支援していきたい
  2015年07月27日
  https://qzss.go.jp/usage/interview/intv16_sakai.html

 SBAS(MSAS)信号を受信可能で、且つ、その信号を測位に利用可能な受信機であれば、測位精度がかなり改善されるのではないかという期待をしています。
 A4の紙に文字を書くことはできないかもしれませんが、1~2mの精度であれば、少し広めの空地があれば一筆書きで超特大フォントの文字が書けるかもしれません。

 実際に試してみたいところですが、現在の運用状態がどうなっているのか、また、SBASに対応している受信機としてはどのようなものがあるのかがよく判りません。

 下記の資料には、”カーナビでは、多くの機種が「SBAS対応」として販売されています。”と書いてあります。

  みちびきについて
  SBAS配信サービス
  https://qzss.go.jp/overview/services/sv12_sbas.html

 「SBAS対応」の受信機を一寸調べてみました。

  Pioneer
  自車位置精度
  https://jpn.pioneer/ja/carrozzeria/carnavi/cybernavi/avic-cl900-m_avic-cw900-m_avic-cz900-m_avic-cl900_avic-cw900_avic-cz900/navigation/position.php

  上記資料には、「さらに日本において2機の静止衛星から送信されているGPSの補正データ「SBAS」にも対応。」という記載があります。(情報が一寸古い?)

 確かに、「SBAS対応」のカーナビはありましたが、多数という感じではありませんでした。
 「SBAS対応」の受信機はいくつかありましたが、殆どが業務用か、かなり高価なものでした。
 一寸探した範囲では、スマホやGPSロガーのレベルの安価な端末で、確実に「SBAS対応」であると確認できるものは見つけることはできませんでした。
 
 上記資料には、「日本においては、現在、SBAS信号を国土交通省の運輸多目的衛星(MTSAT)から配信していますが、2020年頃よりみちびきのSBAS配信サービスを利用して国土交通省が作成したSBAS信号をみちびきの静止軌道衛星から配信する予定です。」と書いてありますが、現在の状況がよくわかりません。

 別の資料を探してみました。
 下記の資料は、QZSS全体に関するものですが、SBAS(MSAS)に関する記載もありました。

  QZSS Update
  ICG -13 Providers System and Service Updates
  on Nov. 5, 2018 @Xi’an, China
  National Space Policy Secretariat Cabinet Office, Government of Japan
  http://www.unoosa.org/documents/pdf/icg/2018/icg13/06.pdf

 MSAS Elolution Planの図を見ると、L1のNPA(Non Precision Approach)については、FY2020からMSAS V2というシステムに移行するようです。


 以下の資料にもう少し詳しく書いてありました。

  みちびきについて
  FAQ(よくある質問)
  https://qzss.go.jp/overview/faq/index.html
  SBAS配信サービスについて

 興味がある部分をピックアップしてみました。(上記URLから抜粋引用)
・「非航空用受信機については受信機メーカーの設計により対応が異なる可能性もある」
・「 みちびき3号機SBAS信号(L1Sb)のPRN番号は、現在のMTSATが使用している#129あるいは#137のいずれかを引き継ぐ予定」
・「 みちびき3号機SBAS(L1Sb)信号によるSBASサービスは、2020年4月からサービスを開始する予定」
・「 現在、サービスの中断が発生しないよう、MTSATからみちびきへの移行を行う計画です。仮に、サービスの移行作業中に何らかの問題が発生し、サービス中断が発生した場合には、NOTAMによる通知が行われることになります。」 

 SBAS運用情報がNOTAMで通知されるというのは知りませんでした。NAQUでは通知されない?

  Defense Internet NOTAM Service
  https://www.notams.faa.gov/dinsQueryWeb/

  AIS JAPAN
  https://aisjapan.mlit.go.jp/Login.do


 2020年4月サービス開始ということであれば、もうそろそろ試験電波が出ているかもしれません。

 ということで、以下の条件で実際に受信してみました。
 
   受信期間:2020/01/15 18:00~19:00JST 頃
  受信場所;2F北側ベランダ(天空率20%程度)
  GNSS受信機:GR-8013U (u-blox M8)
  受信アプリ:u-center 8.29
  PC:ThinkPad X250 (Windows 10)

 受信結果は以下の通りでした。
  ・画像を左クリックで拡大表示。
  ・u-centerの"QZSS Q3"は、みちびき4号機。
  ・u-centerのカラーコードの意味は、下記資料の"Table 2 Color-coding scheme for the docking windows and sky view"を参照。        u-center
  GNSS evaluation software for Windows
  User guide
  Revision and date  R25 29-Oct-2019
  https://www.u-blox.com/sites/default/files/u-center_Userguide_%28UBX-13005250%29.pdf

Table-2-colorcoding-scheme-for-the-docki

 

【01_u-center_Satellite-Position_Satellite-Level-History】
01_ucenter_satelliteposition_satellitele


【02_u-center_UBX-NAV-SAT】
02_ucenter_ubxnavsat


【03_u-center_UBX-NAV-SBAS】
03_ucenter_ubxnavsbas  


【04_u-center_Satellite-Position_GNSS-Viewer】
04_ucenter_satelliteposition_gnssviewer

 u-centerのデータの意味をよく理解していませんが、ざっと見た感じでは、みちびき3号機からナビ可能な状態でS137(PRN137)の信号が送信されているように思えます。
 同一時刻におけるみちびき3号機(PRN199)の位置がu-centerとGNSS-Viewerで一寸異なるのが気になりますが・・・

 手元の端末がSBASに対応しているかどうかはわかりませんが、Huawei P10にインストールしているPPP WizLiteにはSBASの衛星を選択するメニューがあるので、正式に運用が開始されたらテストしてみるつもりです。

【05_PPP WizLite SBAS Menu】
05_ppp-wizlite-sbas-menu 

 

【2020/01/16 追記】 
 PCを操作してないときには、u-centerの画面を10分間隔でインターバル・キャプチャしているのですが、1月13-14日分の記録画像を見てみと、S129とS137の両方が緑になっている期間がありました。

 

[MSAS S129, S137]
Msas-s129-s137

[u-centerのGIFアニメ]
(2020/01/13 22:00:00 - 2020/01/14 08:00:00
(画像を左クリックするとアニメーションが開始されます)
Msas-s129-s137gif-animation

  信号の状態が色々切り替わっているようです。

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