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2020年2月27日 (木)

Flightradar24で見かけたUFOもどき(?)のジグザグ経路

 Flightradar24(以下、FR24)を眺めていたら、飛行経路が鋭角で折り曲がっているものがありました。

【Screenshot_20200219_160130_com.flightradar24free】
Ufolike-zigzag-flight-pathflightradar24

 自前のアンテナとチューナを使用してADS-B(Automatic Dependent Surveillance-Broadcast)信号を受信して地図に表示する場合には、受信状態が悪いと、飛行コースが折れ線で表示されることがありますが、FR24の画面ではあまり見たことがありません。

 FR24には、機体の情報は殆ど表示されていません。
 FR24の場合には、機体の属性によっては、機体のシンボルは表示されるが情報は表示されない(Blockedと表示される)ものや、表示自体が完全にブロックされるものがあるようですが、この機体の場合には、概略の座標データは得られているようです。
 座標データをどこから得ているのかと思って詳細データを見てみると、どうもMLAT(multilateration)データのようです。

 MLATについてはよく知りませんでしたが、同一航空機からの信号を複数位置で受信して、受信時刻の差で位置を求めるシステムのようです。
 時刻差を利用する点では、一寸、GNSS(GPS等)に似ているような感じがしますが、信号のパスが異なっています。
 GNSSの場合は多点送信1点受信ですが、MLATは1点送信多点受信になります。
 落雷位置標定システムの方がMLATに似ているかもしれません。
 
下記のFR24のブログによれば、精度がかなり悪くなる場合もあるようです。

 How We Track Flights with MLAT | Flightradar24 Blog
 https://www.flightradar24.com/blog/how-we-track-flights-with-mlat/
 ”MLAT position calculations have a general accuracy of 10-100 meters and 1000 meters in the worst cases.”

 ADS-Bの場合には、座標データそのものが送られてくるので、座標は直ぐ判りますが、MLATの場合には受信時刻を正確に検出してタイムスタンプのデータを機体IDと共に位置計算センターに送信できるシステムが必要になるので、個人レベルでは難しそうです。また、業務用でも沢山は設置できないかもしれません。
 特に低空で飛行する場合には、同一の航空機の信号を同時に3台以上の受信機で受信することが難しくなるので、精度が低下する可能性がありそうです。
 FR24のブログでは、最悪1000mの誤差が生じる可能性がように書いてありますが、上記のFR24の画像をを見ると、それよりもかなり誤差が大きいような感じがします。
 もしかしたら、タイムスタンプの精度の他に他の原因があるのかもしれません。

 FR24のデータには、ICAO Hexだけ含まれていたので、これを調べてみたら、unidentifiedの状態になれることが必要と思われる機体でした。

 残念ながらUFO(unidentified flying object)ではありませんでした。UFOはIDを送信することはないだろうし・・・
 信号源のIDを必要としない落雷位置標定システムであれば、UFOの位置を検出できるかも?

【参考外部リンク】
電子航法研究所
空港面監視用マルチラテレーションについて
https://www.enri.go.jp/report/hapichi/pdf2011/H23_06.pdf

電子航法研究所
広域マルチラテレーションの基礎実験結果
https://www.enri.go.jp/report/hapichi/pdf2010/H22_Chapter3.pdf



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