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2020年12月31日 (木)

カーボンマイクで正弦波もどき発振器

プッシュホン(600-P)絡みでカーボンマイクのネタです。

 
 カーボンマイクに関するWikipediaを見ていると、カーボンマイクの増幅作用や発振の話が出てきます。

  カーボンマイクロフォン - Wikipedia
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3

  Carbon microphone - Wikipedia
     https://en.wikipedia.org/wiki/Carbon_microphone

 例として、燭台電話("candlestick telephone" )が挙げられていますが、下記の資料の図20に示されている600形電話機のように、カーボンマイクロホンとイヤホンが取り外し可能な形態であれば、発振の実験は簡単にできます。(手元に現物があればの話ですが・・・)

  電電公社における電話オーディオ技術の研究実用化
  https://www.jstage.jst.go.jp/article/essfr/5/2/5_2_114/_pdf


 先日、ブログのネタにしたプッシュホン(600-P)のカーボンマイクロホン(T-60)とイヤホン(R-60)を使って発振実験をしてみました。

【(01)600-Pのハンドセット分解】
01600p


【(02)600-PのR-60(左)とT-60(右)】
02600pr60t60


【(03)T-60の直流抵抗】
03t60

 無音時の抵抗値は、カーボンマイクの姿勢によって、80~150Ωの範囲で大きく異なります。


 実験と言っても、カーボンマイク、イヤホン、電池(3V)を直列に接続するだけなので超簡単です。
 電池の電圧は、発振可能な最低限の電圧にしたので適正な電圧かどうかは判りません。
 単に発振音を発生させるだけでは面白くないので、電鍵を電流通路に直列に挿入して、モールス練習機もどきにしてみました。
 実験の結果は、以下の動画の通りです。

【(04)カーボンマイクを使った発振テスト】

 

 カーボンマイクとイヤホンを1cm程度まで近づけると発振しました。
 わりと正弦波に近いような感じです。
 綺麗な正弦波を発生させるのは結構面倒ですが、これなら簡単です。
 マイクで発振するのは一寸不思議な気がします。

 回路は簡単とはいっても、カーボンマイクは絶滅危惧部品なので、手元に昔の電話機があったら一寸遊べるかもしれないといった程度でしょうか?

 現時点で販売されているカーボンマイクは特殊用途で結構いい値段がします。

  Carbon Microphone
  https://umbrella-company.jp/placid-audio-ru-80.html

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