NECのワープロCA-1000TのFDDが壊れていました
数日前のことになりますが、テレビの番組でフロッピーディスク(以下FD)の話をしていました。
最後の方しか見なかったので、いまさらなぜFD?と話が見えませんでしたが、以下の記事を見て理由が判りました。
地銀、フロッピーディスクの取り扱い終了相次ぐ
2020年11月30日 4:00
当方が最初に使ったのは、仕事場に置いてあった8インチのFDです。
記憶は定かではありませんが、Windows 3.0の頃であったような気がします。
個人用では、FM-7で5インチのFDDを初めて使いました。
それまで使っていたBASIC MASTERでは、カンザスシティスタンダードのコンパクトカセット(カセットテープ)だったので、ファイル操作が非常に楽になりました。
その後、3.5インチ2ドライブのFM-77に移行してさらに使い易くなりました。
昔話になってしまいましたが、上記のFDの取り扱い終了の記事を見て、廃棄処分待ちの棚に置いてあった「情報携帯用ツール文豪ARDATA CA-1000T]を思い出しました。
この名称だと実体がよく分かりませんが、A5サイズのワープロです。
出先で文章を書いたり、メールを送るのに使いました。
CA-1000Tには、外付けの3.5インチFDDが付属しており、ワープロで作成した文章を記録できるようになっていました。
時代の変化で出番がなくなり、廃棄の予定ですが、折角なので何かブログのネタに使って処分しようと思っていました。
上記日経の記事を見て、昔はこのようにしてFDを使っていたというブログを書こうと思って、引っ張り出してきました。
もう何十年も使ってないので一寸心配ですが、外観はそれほど悪くありません。
新しい電池を入れて電源をオンにすると、無事に立ち上がりました。
FDDの動作を確認するために、FD(フロッピーディスク)を初期化してみることにしました。
初期化を指示すると、ブーンという音がしてFDDが動き始めたのですが、正常に初期化が行われている様子がありません。
FDDを横置きから縦置きに変えるとカサカサという音に変化します。
とりあえず駆動モータは回転しているようですが、FDの被駆動スロットの位置を確認してみると、インサート前とイジェクト後で同じです。
モータは回転しているけれども、ディスクは回転していないので、ディスクの駆動系に問題があるような感じです。
最後のご奉公ということで、FDDを分解してみました。
【(05)ディスク駆動部の構造例(特開2001-184775から抜粋引用)】
最初は、駆動ベルトの劣化を疑っていたのですが、DD(ダイレクトドライブ)モータなので駆動ベルトは存在しません。
駆動ピンと被駆動スロットの係合機構を初めて見たのですが、かなり微妙な構造になっています。
中心のピンは位置決めピンで、中心から外れた位置に設けられた駆動ピンは下側から突出して、ディスク側の被駆動スロットに係合するようです。
スリップの原因としては、駆動ピンの突出力が不足してきたことが考えられます。
ここまでは不調の原因はFDD側にあると考えてFDDを分解しましたが、よく考えるとFD側に原因があることも考えられます。
ディスクケースの内側にはディスクとの摩擦を減らすためにライナーシートが貼られていますが、長年放置していたので、経年劣化で貼りつきが発生したような場合にはスリップが生じるかもしれません。
手元にフロッピーディスクが2枚だけ残っていたので、両方試してみましたが、同じ症状でした。
念のためディスクを分解してみましたが、貼りつきは無く、目視で判るような不具合は見当たりませんでした。
結局、動作不能の原因は判りませんでした。
もしかしたら、無駄にFDDを分解したのかもしれませんが、今度使う予定もないし、ブログのネタになったので良しとします。
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