血中酸素飽和度(SpO2)対応の格安スマートウォッチを買いました
散歩の歩数計測用に安いスマートウォッチを使っていましたが、ゴムバンドが劣化して切れてしまいました。
30分程度の散歩なので、歩数はそれ程変わらないのですが、数値が出ると何となく安心します。データ依存症?
同じモデルを買おうとしたのですが、現在は販売されていないようなので、似たようなものを探してみました。
当方は就寝時も装着して使用するので、ブレスレット型の小型軽量のものが望ましいです。
Amazonで調べてみると、以前購入したときよりもモデル数が非常に増えており多種多様です。
機能も増えており、血中酸素飽和度(SpO2)対応のものもあります。
色々探していたら、2000円以下で、酸素濃度対応と思われるSLuB S5)がありました。
商品の説明には記載がないのですが、カスタマー Q&A欄を見るとSpO2に対応しているようです。
この種の製品は、説明と現物が異なることが珍しくありませんが、今まで酸素飽和度計(パルスオキシメーター)を使ったことが無かったので、好奇心に負けて買ってみることにしました。
購入したのは、以下の製品です。
発注した翌日に配送されてきました。
【(01)注文商品(SLUB S5 +3in1ケーブル(プレゼント)】
【(05)ウォッチフェース(一例)】
字がもう少し大きいと老人には有難いのですが・・・
「曜日」は不要? 「水」のみの方が見やすい。
【(07)脈拍(SLuB S5:左、TANITA 6102:右)】
TANITA 6102の液晶が劣化して見にくいですが、"65"です。
今までの経験では、脈拍は他の測定値に比べて、比較的信用できるような感じがします。
脈拍は自分で簡単に確認することができ、少し運動すれば60~100pps程度の範囲で意図的に変化させることができるので、表示された数値が適正なものであるかどうかを比較的簡単に検証することができます。
しかしながら、実際に使用してみると、スマートウォッチの装着状態によって、数値が大幅に変化することがあります。
スマートウォッチの脈拍計の場合には、光学的な脈波センサが使用されることが多いと思われますが、測定条件によって結果がかなり変化します。
上記TANITA 6102の場合には、実際の脈拍に同期してハートマークが点滅するようになっており、適正な測定状態ではハートマークが安定に一定周期で点滅します。
しかしながら、使用する指の種類、押し付ける角度や圧力の程度等によって、適正な測定ができずに点滅が歯抜け状態になったり、不規則になったりします。
脈拍測定は基本的には周波数測定なので、周波数カウンタによる周波数の測定の場合と同様に、測定条件が不適切である場合には、リップル、ノイズ、振幅変動等の影響を受けて、正しい測定値は得られないことがあります。
常用の手首圧迫式式血圧計に比べて30~40程度値が低いです。
過去に血圧対応のスマートウォッチを2モデル使ったことがありますが、同様な傾向であり実用になりませんでした。やはり安いのは駄目ということでしょうか?
【(10)血中酸素(測定中)】
肉眼とデジカメ(赤外線検出用)でLEDの発光を観察した範囲では、緑色の断続発光のような感じでした。
脈拍、血圧測定時も同様です。
97%という数字が表示されています。
下記の資料によれば、96%以上であればよさそうなので、それらしい数値ですが、今のところこれを検証する手段がありません。
体調管理編 血中酸素飽和度とパルスオキシメーター
https://www.konicaminolta.com/jp-ja/athlete/running/sports_safety/006.html
SpO2を読む話
https://www.konicaminolta.jp/healthcare/products/pulseoximeters/knowledge/information/pdf/spo2.pdf
ログを見ると、96~98%の範囲で変化しているので、決め打ちでもっともらしい数値を出している訳ではないようです。
信頼できるパルスオキシメーターを持っている知人がいたら確認してみたいです。
上記写真は複数の表示画面を抜粋したもので、現在の設定では、画面をタッチするごとに、以下の画面遷移となります。
「ウォッチフェース」→「歩数」→「距離」→「カロリー」→「温度」→「脈拍」→「血圧」→「血中酸素」→「ウォッチフェース」
なお、本来の目的の歩数ですが、室内で普通に腕を振って100歩歩くとカウントは105だったので、精度はそれほど悪くないような感じがします。
【蛇足】
SpO2は何を意味するのか気になって調べてみたら、以下のような説明がありました。
SpO2
https://kango.career-tasu.jp/contents/that-word/word01/
(上記URLから抜粋引用)
-------------------------------
「SpO2は「oxygen(酸素)のsaturation(飽和度)をpercutaneous(経皮的)に測定する」という意味で、日本語では「経皮的動脈血酸素飽和度」といいます。」
-------------------------------
意味は判りましたが、略語の原文の説明が中途半端な感じです。
念のための英文の説明を探してみました。
WHOの資料に以下の説明がありました。
WHO (World Health Organization)
Using Pulse Oximeters
https://www.who.int/patientsafety/safesurgery/pulse_oximetry/who_ps_pulse_oxymetry_tutorial1_the_basics_en.pdf
(上記URLから抜粋引用)
-------------------------------
What does SpO2 stand for?
• Peripheral haemoglobin oxygen saturation.
-------------------------------
こちらの方が略語の由来の説明が明快ですが、PはPeripheralということになっています。
日本ではPはPercutaneousで、英語圏ではPはPeripheralということでしょうか?
PercutaneousとPeripheralとは異なる概念なので、たまたま異なる概念に同じ略字が割り当てられたと考えれば筋は通りますが、同じ酸素飽和度が対象なので混乱しそうです。
なお、下記の略語集では、WHOと同じような説明になっています。
臨床医学Web略語集
https://www.yodosha.co.jp/yodobook/word/SpO2.html
SpO2
oxygen saturation of peripheral artery
末梢動脈血酸素飽和度
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