2020年8月16日 (日)

Marine Trafficを使ってみました

 下記の記事で、航路の説明にMarine Trafficというサービスのデータを参照していました。
 
  Countdown to disaster: why did the Wakashio deviate from its intended course?
   August 13, 2020
 
 どのようなサービスかと思って下記のサイトにアクセスしてみました。
 
  MarineTraffic: Global Ship Tracking Intelligence
 
 
 過去および現在の船舶の位置を確認することができるようです。
 ニュースで報じられているWakashio”の位置(過去分)を調べてみました。
Marinetraffic_mauritius_wakashio_1
Marinetraffic_mauritius_wakashio_2
Marinetraffic_mauritius_wakashio_3
 
 現時点(16:02 2020/08/16 JST)のデータは以下のようになっていました。
Marinetraffic_mauritius_20200816
 
 Flightradar24の船舶版といった雰囲気です。
  Flightradar24はADS-Bをベースにしていますが、Marine TrafficはAISをベースにしているようです。
 
  About Us
------------------------
Monitoring vessel movements is at the core of what we do. Building on a base of data gathered from our network of coastal AIS-receiving stations, supplemented by satellite receivers, we apply algorithms and integrate complementary data sources to provide the shipping, trade and logistics industries with actionable insights into shipping activity.
------------------------
 
 
 AISは話には聞いたことがありますが、内容はよく知りませんでした。
 Automatic Identification Systemの略で、下記の資料では船舶自動識別装置と説明されていました。
 
  FURUNO
  AISの基礎知識
 
 
 GPSとVHFを使っているようですが、AIS信号を送信している船舶の位置情報を確認するだけであれば、VHFの信号を受信すれば良いような気がします。
 個人レベル(素人無線家レベル)で受信できる仕掛けは無いかと探してみたら、以下の資料を見かけました。
 
  Decoding AIS Marine messages using SDRuno and MultiPSK
  6/18/2017
 
 ADS-B信号は空から降ってくるので、どこでも受信できますが、AIS信号は基本的に海上からの送信なので、海から遠いと受信できないかもしれません。
 Wikiによれば、「利用周波数はCH87B 161.975MHz,CH88B 162.025MHz の2波である。」とのことなので、この周波数を1時間程度受信してみましたが、残念ながら入感はありませんでした。
 現在の環境では、自分で受信するのは難しいようです。

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2020年8月 2日 (日)

偽ニュース対策でWWV/WWVHからメッセージ送信?

  一寸旧聞になりますが、WWVB関連の資料を探していたら、WWVBではありませんが、兄弟局(?)であるWWV/WWVHについての下記の記事を見かけました。
 
  Why WWV and WWVH Still Matter 
  PUBLISHED: JULY 1, 2020
 
 経費削減ということで廃局という話もありましたが、現在のところは継続運用のようです。
 上記記事には、WWV等の効用が色々と書かれていますが、下記の項目に一寸に興味を惹かれました。
 
   A Defense Against Fake News?
  “WWV and WWVH can be useful transmitters of emergency information: They are much more difficult to spoof than a website,”
 
 インターネット放送局と違って、無線の放送局の位置は容易に特定可能であり偽情報源を発見しやすいので、緊急時にはWWV/WWVHから信頼度の高い情報を送信できるということのようです。
 WWV/WWVHから時刻情報や電波伝播情報以外の情報が送信されることがあるのかと思っていたら、WWV/WWVHの利用状況に関する調査メッセージが送信されたことがあるようです。
 
  Department of Defense Message Prompts Listeners to Take WWV/WWVH Survey
  08/19/2019
"WWV and WWVH will transmit a US Department of Defense (DOD) message in conjunction with the COMEX 19-3 interoperability exercise in Tennessee. The broadcast also urges listeners to complete a survey on WWV/WWVH listenership and listening habits. "
 
  (アンケート回答フォーム)
  WWV / WWVH Reception Report
 
 一般の放送局ではなくてWWV/WWVHのリスナということは、かなりコアなリスナであると思われるので、どんな回答があったか一寸気になります。

 

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2020年7月26日 (日)

FRG-965の内蔵電池(CR-1/3N)を交換(電池ホルダ使用)

 趣味で時々エアバンドを受信しています。
 エアバンドに対応した受信機はいくつか手元にありますが、やはり据え置き型の受信機が操作性、視認性、音質等の点で使いやすいです。
 以前、FRG-965(1985年発売?)を使っていたのですが、30年以上経過しているので、あちらこちらにガタが出てきています。
 高周波系には顕著な不都合は発生しなかったのですが、電源系に不思議な故障が発生しました。
 FRG-965の電源スイッチは音量調整用ボリュームと一体化されており、ボリュームを左に回しきると電源が切れるようになっています。
 ところが、かなり前になりますが、ボリュームを左に回しきって、カチッと音がしても、蛍光表示管が点灯したままになるという状態になりました。
 電子的な電源スイッチの場合は、電源が切れない要因は色々考えられますが、メカニカルスイッチ(単極単投または単極双投)で電源が切れないというのは、原因が想像できません。
 
 今まで、メカスイッチで電源が切れなくなった経験は1回しかありません。
 このときは、電気掃除機の電源を入れたときに、過電流が流れて接点が溶着してしまい、接点がもとに戻らくなっていたためでした。
 電源スイッチを分解して、溶着した接点を無理やし引き剥がして応急修理しましたが、いま考えると、大電流が流れる電源スイッチを、接点が変形した状態で使い続けるのは一寸危険だったかもしれません。
 
 電源スイッチ付きのボリュームの場合は、ボリュームを左に回しきって、カチッと音がしているということは、可動接点は正常に移動しているということなので、接点の溶着では無いようです。
 ということになると、スイッチの接点はオフなのに、内部回路には電流が流れているということなので、一寸不思議です。
 
 電源スイッチの場合は、ノイズ対策として、以下の資料に書かれているようなCR直列回路から構成されるスパークキラーが接続されていることがあります。
 
  スパークキラーの選定方法
 
 この場合には、何らかの原因でコンデンサが短絡状態になると、漏洩電流が大きくなって、電源スイッチを切っても負荷に電流が流れ続ける可能性があります。
 しかしながら、直列抵抗の値は、負荷の回路が動作できるような小さな値であるとは考えにくいです。
 
 同じような症状のFRG-965の情報がないかと思って探してみると、1件だけありました。
 故障の原因はよく判りませんが、表示部のケミコン(電解コンデンサ)を全部交換したら正常に動作するようになったようです。
 修理の写真があったのですが、かなりの数のケミコンを基板から取り外して交換する必要があるようでした。
 (元記事を探したのですが、見つけることができなかったので記憶違いの部分があるかもしれません。
 その時点でも十分に老眼になっており、狭い場所での半田付けは困難だったので、修理はあきらめました。
 
 結局、原因はよく判りませんでしたが、症状としては漏電なので、このまま使い続けるのは危険かもしれないということで、お蔵入りになっていました。
 
 
 最近は、COVID-19の影響で外出することも殆どなくなったので、暇つぶしにFRG-965を引っ張りだしてきました。
 久しぶりにACコードを接続してみると、蛍光表示管は点灯しません。
 完全に故障してしまったのかと一寸心配になりました。
 ボリュームの位置を確認してみるとオフの位置にあります。
 ボリュームを右に回して電源スイッチをオンにすると蛍光表示管が点灯します。
 アンテナをつないでみると普通に受信できます。
 自然治癒した?
 ラッキーと思ってしばらく使っていると、電源オフの状態でも蛍光表示管が点灯したままになりました。
 元の症状に逆戻りです。
 電源オフ時の点灯状態は不安定なので、ケミコンに刺激を与えれば症状が改善するかもしれないと思って、30分程度電源のオンオフを繰り返していたら、電源オフの状態では蛍光表示管が点灯しなくなりました。
 不思議な現象ですが、自然治癒したのでしょうか?
 
 故障の原因はよく判りませんが、もしケミコンが原因だとしたら、以下のようなことが考えられます。
 ケミコンの代表的な故障は、経年劣化による容量抜けと層間短絡(端子間短絡)であると思われますが、上記症状から想像すると層間短絡の可能性があるように思われます。
 素人考えですが、もし層間短絡の原因がマイグレーションであると仮定すると、電源オンオフのラッシュカレントでマイグレーション部分が溶断して容量が回復したのかもしれません。(単なる想像です。)
 
 選局動作を確認してみると、メモリの内容は全部消えています。
 メモリに周波数をプリセットすればメモリ選局が可能です。
 電源をオフにしても、メモリ選局はできます。
 しかしながら、ACコードを抜くとメモリの内容は消えてしまいます。
 メモリバックアップ用の内蔵電池が切れているようです。
 
 故障は自然治癒したようなので、FRG-965の内蔵電池を交換することにしました。
 前回、電池を交換したのが2014年なので6年経過していることになります。
 
 前回は、CR-1/3NからCR2032に交換したのですが、応急処置ということで、手抜きで、禁止されている危険な配線を行ったのですが、安全上の問題がありますので、今回は電池ホルダを使用しました。
 
 以下、今回の作業手順(のようなもの)です。
 
【(01) FDK CR-1/3N_1】
01-fdk-cr1-3n_1
 電池は前回の修理の後に秋葉原ラジオデパート3Fの電池専門店(?)で購入してジャンク箱に放り込んでいたCR-1/3N(タブなし)を使いました。
 購入時期はよく覚えていませんが、値札の消費税率が8%となっているので、2014~2019に購入したもののようです。
 最も古いタイミングで考えても約6年前なので、多分問題ないでしょう。
 
    FDK 
    コイン形二酸化マンガンリチウム一次電池
    「自己放電率 : 室温約1%/年」
 
    CR-1/3N
 
    リチウム電池の安全な使用に関する注意事項
 円筒形一次電池
「電池に直接半田付けをしないでください。
熱により絶縁物などが損傷して、電池を漏液、発熱、破裂、発火させるおそれがあります。」
 
【(02) FDK CR-1/3N_2】
02-fdk-cr1-3n_2

 CR-1/3N用の電池ケースを探したのですが、入手が難しそうなので、単5電池ホルダを加工しました。
 
【(03)CR-1/3Nと単5電池ホルダ(加工前)】
03cr1-3n
 サイズが合わないので、何らかの加工が必要です。
 隙間に導電体を詰め込むか、電池ホルダの中間部をカットするかということになりますが、なるべく占有容積を少なくしたかったので、中間カットにしました。
  
 なお、電池ホルダの電極寄りの側面が電池と干渉するので、ホルダの側面を一部削りました。
 電池ホルダの中間部分を金鋸で切り取って、残った部分を瞬間接着剤で接着するだけなので簡単です。
 
【(04)CR-1/3Nと単5電池ホルダ(中間カット後)】
04cr1-3n
 電池ホルダの接点構造の関係で、赤のリード線がマイナス 、黒のリード線がプラス となっているので、基板の端子に半田付けするときに注意が必要です。
 
【(05)CR-1/3Nの開放端子電圧(3.108V)】
05cr1-3n3108v
  未使用にしては一寸低めのような気もしますが、製造から6年以上経過している可能性もあるので、こんなところかもしれません。
 
 
【(06)基板への電池取り付け状態】
06_20200726145801
 CR-1/3Nを電池ホルダに入れた状態では、オリジナルの電池取り付けスペース内には収まらないので、少し離れた基板の空いた部分に両面テープで取り付けました。
 なお、基板の「+」マーク側に黒のリード線を半田付けします。
 間違いを誘起するやり方ですが、電池ホルダの赤黒リード線を交換するの面倒だったので・・・
 
 
【(07)フロントパネルとの接触防止用の絶縁シート】
07_20200726145901
 
【(08)組み立て後のFRG-965】
08frg965
  HND ATISがどうにか聞こえています。
 ACコードを抜いてもメモリの内容は消えていませんでした。
 正常にバックアップ動作が行われているようです。
 
【(09)FRG-965の蛍光表示部】
09frg965
 車載用としてもしばらく使っていましたが、表示関係の不都合は発生していないようです。
 
 
 FRG-965の中身には今まで全く手を付けていないので、低感度、スケルチ不調等の問題はオリジナルのままですが、強い信号を受信する分にはあまり問題がないので、この状態でしばらく使ってみるつもりです。
 
 
 
【参考外部リンク】
FRG-965 - Yaesu.com
 
Do you remember the Yaesu FRG-9600?

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2020年7月 7日 (火)

nanoVNA-H4でADS-B(1090MHz)用GPアンテナを測定

 最近買ったnanoVNA-H4で、色々なアンテナを測定して遊んでいます。
 今までは、共振周波数やSWRを測定するツールとして以下のようなものを使っていました。

 ・グリッドディップメータ:トリオDM-6 (1.7-180MHz)
 ・SWRメータ:DIAMOND SX-400 (140-525MHz)
・アンテナアナライザ:AW07A (1.5-71MHz, 85-185MHz, 300-490MHz)
 ・DDS付きUSBオシロ:INSTRUSTAR ISDS205B (1Hz-20MHz)

 430MHzまでのアマチュア無線バンドであれば、これでどうにか対応できます。
 しかしながら、ADS-B(1090MHz)のアンテナになると、対応可能な測定器が非常に高価なので手が出ません。
 単純なダイポールアンテナであれば、原理的には、波長と波長短縮率で一義的に決まるエレメント長でアンテナを作れば良いわけですが、実際には外的環境で共振周波数が大幅に変化することがあります。
 また、多段のアンテナの場合、資料には色々な寸法の数値が書いてあるので、適当と思われる資料の数値を信じてアンテナを作るしかありません。

 アンテナの性能を判断するためには、実際に受信してみるしかありませんが、ADS-B(Automatic Dependent Surveillance-Broadcast)は"Broadcast"とは言っても、普通の放送局のように連続送信している訳ではないので、リアルタイムで調べることは難しいです。
 生のADS-B信号を振幅検波して聞くと、ジッ、ジッ、という音がたまに聞こえる程度です。
 このため、アンテナの比較は、受信できた機体までの距離データを長時間集積して、受信可能範囲の広さで判断することが多いです。
 したがって、リアルタイムで受信状態を確認しながら、エレメントと切り刻んで共振周波数を調整することができません。
 アンテナの共振状態等をリアルタイムで確認できれば非常に便利ですが、今まで個人レベルでは非常に困難でした。

 今回購入したnanoVNA-H4は、100kHz-1.5GHzに対応しているようなので、自作のADS-B(1090MHz)用のグランドプレーン(GP)アンテナもどきの測定をしてみました。
 アンテナの構造は、下記の記事で作ったものと殆ど同じです。

  2015年8月17日 (月)
  USBドングルチューナ直挿しADSB用グランドプレーンアンテナを作ってみました
  http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2015/08/usbadsb-e839.html

 1090MHzの波長は275.2mmなので、λ/4は68.8mmとなり、これに裸銅線の波長短縮率0.96(=288/300)を掛けると66.0mmとなります。

 効果があるかどうか判りませんが、なるべく地面(ground plane)に近くなるように、今回はラジアルを6方向に出してみました。

【(01)ADS-B(1090MHz)用GPアンテナもどき】
01adsb1090mhzgp


【(02)nanoVNA-H4で測定中】
02nanovnah4

 走査範囲は、700-1500MHzです。
 作りっぱなしの状態(エレメント長:66mm)の場合は、共振点は996MHz付近でした。

【(03)共振周波数 996MHz】
03996mhz

 目的の周波数(1090MHz)よりも100MHz程度低いです。
 周波数を上げるためには、エレメントを短くする必要があるわけですが、周波数の変化が大きいので1mm単位で切り刻みます。

【(04)エレメントの切断】
04_20200707174701

 ニッパで切断する場合には、切り口が変形するので、寸法精度はよくありません。
 一寸切りすぎたと思った場合は、目的周波数を通り越していることが多いので、作り直しです。エレメントの先端に半田を盛るという手もありますが・・・
 目的周波数が近づいてきたら、表示波形で共振周波数を確認して、ヤスリで削りながら微調整です。
 最終的には、目的周波数より少し上の1092MHzまで近づけることができました。
 
【(05)共振周波数 1092MHz】
051092mhz

SWRは1.09まで下がっているので、手抜きで作った割にはいいところまで行っているような気がします。

 問題は、実際の受信特性がどうかということですが、そのうちテストしてみたいと思います。

 

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2020年5月29日 (金)

Blue Impulse_Two,Three,Four,Five,Six

 本日のブルーインパルス航過飛行は、残念ながら距離の関係で実物を見ることはできませんでした。
 以前、ブルーインパルスの飛行コースを調べて、機体が映り込みそうなライブカメラを探し、飛行時間に合わせて連続キャプチャしたら、運よくブルーインパルスが写っていたので、2匹目のドジョウを狙ってみました。

  2011年3月23日 (水)
  福岡ボートのライブカメラでブルーインパルスが一瞬見えました
  http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2011/03/post-8f2f.html

 

 飛行コースは、航空自衛隊のtwitterで公開されていたので、これを参考にしました。

  防衛省 航空自衛隊
  https://twitter.com/JASDF_PAO


航過飛行コース
1_20200529173901

(ソース)
https://pbs.twimg.com/media/EZJR7JwU4AAgFlT?format=png&name=small


 対象エリアが非常に広いので、なくベく空が大きく映り込みそうなライブカメラを選びました。

 直接視認することはできなくても、電波は受信できるかもしれないと思って、入間のTWRの周波数で待受け受信することにしました。
 受信機は、SDRPlay RSP2とSDRunoの組み合わせです。
 10MHzの帯域内であれば、複数の周波数を同時に受信できるので、中々便利です。

 午前中からそれっぽい信号が受信できていましたが、内容はよく判りませんでした。

 12時半少し前からライブカメラの画像を見はじめたのですが、公開された地図だけでは、通過時刻がわからないので、見続けるしかありません。
 また、ライブカメラの制御可能な時間は制限されているので、途中で関係ない方向を向いてしまうことがあります。

2blue-impulse_live-camera

 1時頃まで見ていましたが、結局機体もスモークも確認することができませんでした。

 その代わりという訳ではありませんが、無線の方は比較的よく聞こえていました。
 送信は長くて2~3秒、短いと0.5秒程度なので、内容はよくわかりません。
 聞き取れたのは、"Two", "Three", "Four" , "Five", "Six"位でした。

 下のウォーターフォールの画像の下の四つの短点が"Two", "Three", "Four" , "Five"です。 
 "Six"は後続の信号と連結して長点になっています。


3blue-impulse_twothreefourfivesix_1


4blue-impulse_twothreefourfivesix_2


 ブルーインパルスを見ることはできませんでしたが、声が聞けたので良しとしましょう。

 

 COVID-19が早く終息するといいですね。

  


【公式動画】
ブルーインパルスによる感謝飛行の様子
https://twitter.com/i/status/1266229359808897024

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2020年5月 4日 (月)

ISDS205BのDDSで40kHzと60kHzの信号を交互に発生

 以前、ハワイでJJYを受信することはできたので、WWVBの受信にも何回か挑戦していますが全敗です。

  2019年12月21日 (土)
  WWVB受信失敗/JJY受信成功@ハワイ
  http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2019/12/post-72d6a1.html

 WWVBは現時点では運用されていますが、予算削減のために停波予定という話も有ったので、今受信しないと永久に聞けなくなるかもしれません。
 米国本土まで行けば受信できると思いますが、いまのところ遊びに行く予定はありません。
  
  NIST
  The Current Readability of the WWVB Time Code
  https://tf.nist.gov/tf-cgi/wwvbmonitor_e.cgi

 予定では、GWの連休明けにA380でハワイに遊びに行くことになっていたのですが、COVID-19の影響で無期延期(中止?)です。

 仕方がないので、可能性は殆どゼロのように思われますが、自宅で受信することを考えています。
 WWVBが電波を出していて、電波伝搬状況が非常に良く(異常伝播?)、且つ、60kHzのJJYが停波しているという奇跡的な幸運がないとWWVBの受信は不可能であるように思われます。

 過去の停波の状態を調べてみると、WWVBの場合は30分程度が多いようです。
 またJJY(60kHz)の場合は落雷による短時間の停波が多いようです。ただし、昨日(2020/05/03)は3時間半程度停波したようです。
 
  WWVB Station Outages
  https://www.nist.gov/pml/time-and-frequency-division/radio-stations/wwvb/wwvb-station-outages

  JJY transmitted log
  https://jjy.nict.go.jp/Pub/JJY60/index_.html

 普通に考えたらほとんど不可能ですが、短波のJJYの時代には、JJY, WWV, WWVHの3波が同時に受信できることも結構あったし、電波の振る舞いは挙動不審なので、気長に待つことにします。
 周波数が固定であり、キャリアの有無だけ検出すればよいので、検波パルスの1/0データとタイムスタンプをロガーで記録しておけばいので、原理的にはそれほど手間はかからないようか気がします。
 実際にどのようにして実現するかは、これからの検討の予定ですが、どうなるかは?です。

 現在、40kHz.60Khz受信用のアンテナとしては、洗濯ハンガーを利用した300φ88ターンの非同調ループアンテナを使っています。
 ハワイでJJYを受信したときには、このアンテナを使用したのですが、下記のARRLのWWVB受信用アンテナの製作例を見てみると、同調型のループアンテナを使用しています。

  A Frequency Standard for Today's WWVB - ARRL
  http://www.arrl.org/files/file/QEX_Next_Issue/2015/Nov-Dec_2015/Magliacane.pdf

 当方も、同調型に変更したことがあるのですが、期待したような効果は得られませんでした。

  2019年5月 1日 (水)
  ループアンテナを60kHz同調型に改造しようとしましたが・・・
  http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2019/05/post-c479ce.html

 密着状態で88ターン巻いているので、Qが非常に低くなっている感じです。
 上記のARRLの記事にあるように、直径を大きくして巻き数を減らせばよいのかもしれませんが、旅行カバンの隅に突っ込んでおくことが出kないし、ホテルのラナイ(ベランダ)で展開するのが難しそうです。
 300φのループアンテナでも結構怪しいですが、ARRLの記事のアンテナはさらに怪しいです。

 小型で10kHz ~ 30MHz対応ということで、PA0RDT Mini-Whipを購入して試してみたことがありますが、アース(接地、グランド)の取り方が難しくて、思っていたような効果が得られませんでした。

 別のアプローチとして、分割巻きのループアンテナを検討しているのですが、従来品との比較ができないと、何をやっているのかわからなくなってしまいます。
 アンテナや受信機の特性比較のためには、基準信号が必要になりますが、生のJJY(60kHz)は関東では弱いして、レベルの変化も大きいです。
 Google Playで入手できるJJYと同様な効果がある信号を発生させるアプリを利用するのが一番簡単ですが、実際に受信してみると、3次高調波ではSDRunoのSメータを振らすことができません。(40kHz用の原発13.333kHzではどうにか振れます)

 
 前置きが長くなりましたが、ここからが本題です、
 今回はタイムコードは無関係で、一定強度の搬送波が出力されれば良いので、手元にある材料を利用して、40kHzと60kHzの基準信号源もどきを作ってみました。
 信号発生には、USBオシロINSTRUSTAR ISDS205BのDDS(Direct Digital Synthesizer)を利用しました。
 このDDSの可変周波数範囲は1Hz-20MHzなので、周波数的には問題ありません。
 最初は、任意の周波数と持続時間をプログラムできるかもしれないと期待していたのですが、いわゆる掃引発振器の機能しかないようです。
 開始周波数、終了周波数、ステップ幅、周期を指定することにより、スイープ信号を繰り返して発生させています。
 希望としては、40kHzと60kHzの信号を交互に発生させたいです。
 主目的は60kHzですが、JJY(福島局)用に40kHzも発生させることにしました。
 また、単一周波数の連続信号であるとスプリアスとの区別がつきにくいので、各信号を断続することにしました。
 色々試してみたら、開始周波数=40kHz、終了周波数=60kHz、ステップ幅=20kHz、周期=2秒という設定で、目的とする信号を発生させることができました。
Dds

 

 実際に信号を受信してみました。
 受信環境は以下の通りです。

  受信機:SDRPlay RSP2 (Hi-Z input)
  PC:ThinkPad X250 (Windows 10)
  ソフトウエア:SDRuno
  受信周波数:40kHz(音声:左)、60kHz(音声:右)
  "RX COBTROL" → "SETT."(RX Settings) → "OUT"
Rx-cobtrol
Rx-setting_out


【40kHz/60kHz交互信号受信テスト(ステレオ)】

 実験用に、DDSの出力とSDRPlayの入力を直結しているので、Sメータが振り切れていますが、普通の使用状態では、Sメータが僅かに振れる程度です。
 デジカメのステレオマイクによる録音なので、あまりステレオ感が感じられないかもしれません。

信号源もどきはどうにかできましたが、これが利用できる新しいアンテナや受信機を用意するのが、結構手間がかかりそうです。

 

 

 

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2020年1月11日 (土)

マレーシアは特定周波数範囲が受信可能な受信機は持ち込み禁止

海外旅行の際に、素人無線家の好奇心で、広帯域受信機やSDRチューナを持ち込んで、現地の放送や通信を受信することがあります。

  IC-R3でホノルルのTV放送を受信してみました
  2008-06-14 15:08:09
  http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2008/06/post_589e.html

  PAL放送をNTSCテレビで受信するとどうなるか?
  2013-02-23 16:35:09
  http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2013/02/palntsc-036c.html

  ATSC用USBチューナテスト@ホノルル
  2017-02-11 00:26:20
  http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2017/02/atscusb-5aa6.html

  PAL音声搬送波受信テスト(SDR Touch)@シンガポール
  2018-01-27 14:02:33
  http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2018/01/palsdr-touch-bc.html

 最近はデジタル化が進んでいるので、昔のように簡単には受信できなくなったのが一寸残念です。


 基本的には、受信するだけであれば問題ない場合が多いのですが、国(州)によって扱いが異なるので注意が必要です。
 以下の記事を見ると、米国では州によってスキャナに対する扱いが異なっており、運転中のスキャナの使用が禁止されている州もあるようです。またその場合でも、アマチュア無線の免許所持者であれば運転中も使用可能である州もあるようで、状況が複雑です。

  Are Police Scanners Legal?
  https://www.zipscanners.com/resources/are-police-scanners-legal/
(以下、上記URLから抜粋引用)
------------------------
Some states (Minnesota) that have scanning while driving restrictions exempt licensed ham operators. But this, like most of these laws, is a gray area and you’ll want to take a look at your state’s statue which we link to above.
------------------------

 そういえば、昔ホノルルのアラモアナセンターにあったRadio Shack(現在はありません)に行ったとき(2012)にポリススキャナが置いてあったので、結構需要があるのかもしれません。

  また、南アフリカ共和国では、エアバンド(ATC)を受信していただけで逮捕されたという事例もあるようです。

  Africa / South Africa / Spotting News
  https://www.airportspotting.com/south-africa-warning-spotter-guilty/
  August 6, 2011
(以下、上記URLから抜粋引用)
---------------------------------
News24.com is reporting that a plane spotter has been found guilty of illegally listening to ATC communications through an air band receiver.
---------------------------------

  News24.com
  Court finds planespotter guilty
  2011-08-06 07:54
  https://www.news24.com/SouthAfrica/News/Court-finds-planespotter-guilty-20110805
(以下、上記URLから抜粋引用)
---------------------------------
Johannesburg - The Boksburg Magistrate's Court on Friday found planespotter *** guilty of illegally possessing a radio receiver and using it to listen to air traffic communications, the editor of the SA Flyer magazine said.
---------------------------------

 一寸調べて見た範囲では、英国系法体制を採用している国では、一般の放送以外で受信できるのは、気象情報程度ということがあるようです。
 南アの例は特殊なケースかもしれませんが、場合によってはこのような事もあり得るようです。


 今年の正月休みにマレーシアに遊びに行ったのですが、マレーシアでは日本バンドのFMラジオが違法という話を聞いたことがあるので、念のために事前に確認してみました。
  関係しそうな下記の資料がありました。

  ヤマトグローバルロジスティクスジャパン
  マレーシアへ輸出する際の 注意事項
  (掲載情報取得日:2013.2.21)
  https://www.y-logi.com/ygl/prohibit/pdf/08MY.pdf
(以下、上記URLから抜粋引用)
-------------------------------
輸入禁制品
 対象品目
  ・68-87MHz、108-174MHz周波数内のテレビジョン放送用受像機


現地において確認が必要とされる主な項目および規制
 精密機械、戦略品目
  ・3000Ghz未満の周波数内で遠隔通信用無線通信装置
-------------------------------

 周波数範囲については判りましたが、「テレビジョン放送用受像機」というのがよく判りません。 TVでなければOK?
 また、「遠隔通信用」というのがよくわかりません。
 別の資料を探してみました。

  DHL
  Prohibitions and Restrictions of Imports by MY Customs
  https://www.logistics.dhl/content/dam/dhl/local/cn/dhl-ecommerce/documents/pdf/cn-ecommerce-onboarding-import-my-restriction-en.pdf
(以下、上記URLから抜粋引用)
---------------------------------
The following goods are absolutely prohibited from importation:
・Broadcast receivers capable of receiving radio communication within the ranges (68 - 87) MHz and (108- 174) MHz

The importations of goods specified below are prohibited except under an import licence or permit from relevant authorities:
・Radio communication being used for telecommunication in the frequency lower than 3000 GHz.
---------------------------------

 この資料では"Broadcast receivers"となっているので納得できます。
 " telecommunication"は、通常「通信」なので、3THz未満の無線通信(殆ど全部?)は免許/許可が必要ということのようです。


 更に別の資料です。

  ASEAN   Malaysia
  TARIFF AND DUTY RATES
  https://asean.org/?static_post=malaysia-4
(以下、上記URLから抜粋引用)
---------------------------------
GOODS WITH PROHIBITIONS, CONTROLS AND RESTRICTIONS
1.List of Goods Absolutely Prohibited from Import
・Broadcast receivers capable of receiving radio communication within the ranges (68-87) Mhz and (108-174) Mhz except those designed to receive meteorological broadcasts at spot frequencies

2.List of Prohibited Goods that are Prohibited from Importation Unless Accompanied by an Import License
・Radio communications apparatus
---------------------------------
 無線通信機には輸入免許が必要なようですが、今回は送信するつもりはないので、とりあえず無線通信関係の項目は考えないことにします。


 念のためにソースと思われる公的資料を探してみました。

Customs (Prohibition of Imports) Order 2017
http://www.federalgazette.agc.gov.my/outputp/pua_20170404_P.U.(A)103_Import.pdf
(以下、上記URLから抜粋引用)p.22/262
---------------------------------
Broadcast receivers capable of receiving radio communication within the ranges (68 - 87) MHz and (108- 174) MHz
---------------------------------

Customs-prohibition-of-imports-order-201


 受信機に関しては、先に調べた情報と一致しています。
 無線通信に関しては、上限が420THzになっているようですが、詳細はよく判りません。(今回は関係ないので無視)
 2017年の資料なので現時点で適用されていると考えていいかもしれません。

 日本のFM放送(含ワイド)の周波数範囲は76-95MHzなので、68~87MHzの中にかなりの部分が含まれてしまいます。
 外国の場合は、88MHz-108MHzが多いので、この場合は制限範囲外です。

 一寸古いですが、下記の資料の参考2の表を見ると日本の特殊性がよくわかります。いろいろと複雑な事情があったようですが・・・

  地上テレビジョン放送のデジタル化に伴う周波数再編に関する諸外国の取組動向
  【参考2】 デジタル転換後の放送用周波数の再編計    
  http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/policyreports/joho_tsusin/denpa_riyou/pdf/060425_1_1-6.pdf

 現在は以下のようになっているようです。

  電波の使用状況
  使用状況の詳細(平成31年3月1日現在)
  30MHz~335.4MHz
  https://www.tele.soumu.go.jp/resource/search/myuse/use/30m.pdf

 68~87MHzという周波数は、通信用としてはかなり低いように思われますが、昔(60年位前?)ナイキアジャックスが配備されていた地方に住んでいたときに、自宅でFMラジオを聞いていたら、突然「*********。送れ。」という声が混信してビックりしたことがあります。
 BCIの一種だったのかもしれません。

 

 前置きが長くなりましたが、結論としては、広帯域受信機はNGのようです。
 また、SDRチューナは単体では受信できませんが、PCやスマホに入れたアプリにより、受信周波数は任意に設定できるので、" capable of receiving"に含まれてしまいそうです。
 マレーシアに行くのは初めてだったので、SDRPlay RSP2(1kHz~2GHz)とSDRUnoの組み合わせでJJY(40kHz,60kHz)の受信テストを目論んでいたですが、残念ながら諦めました。

 なお、巡航中の機内や旅行先で、RTL-SDRチューナとSDR Touch/ADSB Receiver Proの組み合わせを使用して、ATCやADS-Bを受信することがありますが、SDR Touch/SDR Touch Keyの商品説明には、以下のような注意書きがあります。

  SDR Touch
  https://play.google.com/store/apps/details?id=marto.androsdr2&hl=ja
(以下、上記URLから抜粋引用)
---------------------------------
It is your responsibility to comply with your local law before downloading or using SDR Touch. The SDR Touch team cannot be held responsible for any liabilities due to inappropriate usage of the app.
---------------------------------

  SDR Touch Key
  https://www.amazon.co.jp/Martin-Marinov-SDR-Touch-Key/dp/B073PHZLMS
(以下、上記URLから抜粋引用)
---------------------------------
Disclaimer: Keep in mind that SDR Touch is under development and it could be unstable. Also make sure you agree with the Terms and Conditions in SDR Touch and fully understand that it might against the law to listen to some non-standard radio frequencies in some countries. I am not liable for any damages caused by improper usage of SDR Touch and SDR Touch Key!
---------------------------------

 国によって法律が違うので、「使用は自己責任で!」ということのようです。

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2019年12月21日 (土)

WWVB受信失敗/JJY受信成功@ハワイ

 短波のWWVやWWVHは、日本でも比較的簡単に受信することができますが、長波のWWVB(60kHz)は受信したことがありません。
 日本より送信元の米国に近いハワイであれば、少しは受信条件が有利ではないかと思って、ハワイに遊びに来るたびにWWVBの受信を目論んでいます。
 しかしながら、今まで受信できたことがありません。

 ニュースによれば、予算削減で米国の標準電波が停波するかもしれないということですが、下記の資料よれば、とりあえずFY2019はセーフのようです。

  Ohio Section Journal - The Technical Coordinator - February 2019 edition
  February 17, 2019
  https://www.jeffreykopcak.com/2019/02/17/ohio-section-journal-the-technical-coordinator-february-2019-edition/
(以下、上記URLから抜粋引用)
------------------------------------
WWV update
There was a lot of FUD (that’s fear, uncertainty, and doubt) around the future of WWV back in September of last year. You can check my article in the September edition of the OSJ or on my website. While not yet signed, the fiscal year budget for 2019 does include funding all WWV stations. As it turns out, this year is the 100th year of operation. A member of the Northern Colorado Amateur Radio Club has met with NIST management and is planning a special event station between September 28 - October 2. I’ll be anticipating that event and hope to work WWV.
------------------------------------

 資料(ARRL下部組織の資料?)の性格から考えて他の人にチェックされているだろうし、NISTと直接コンタクトをとっているようなので、信頼度は高いように思われます。

 WWVBが停波していないとしても、次の問題は、ハワイで実際に受信できるかどうかです。
 不安要素がいくつかあります。
 (1)メンテナンスなどで一時的に停波していることはないのか?
 (2)ハワイで電波時計やアマチュアレベルの受信機で受信できる電界強度はあるのか?
 (3)同一周蓮数のJJY(福岡/佐賀局)の影響はないのか?


(1)に関しては、NISTのサイトで公式情報が確認できるようです。
  
  The Current Readability of the WWVB Time Code
  https://tf.nist.gov/tf-cgi/wwvbmonitor_e.cgi

 また、下記のコロラド州フォートコリンズのリモート受信局で60kHzを受信すれば、リアルタイムで送信状態を確認することができます。

  KiwiSDR: Software-defined receiver at W3LLA Ft. Collins, CO, USA | Grid: DN70LN, ASL: 1510m, Antenna: Active Loop Antenna
  http://73.78.212.116:8073/


(2)に関しては、一寸古いですが、2005年の以下の資料を見ると、かなり悲観的な感じがします。
 
   ‘Atomic’ clocks are not as effective in Hawaii
   Sunday, August 21, 2005
   http://archives.starbulletin.com/2005/08/21/news/kokualine.html

 しかしながら、下記の2012年の資料の"Figure 1. WWVB coverage at a 100μV/m level."のカバレージの図を見ると、夜間であれば ハワイで受信できても良いような気がします。

  Computer Science
  Published 2012
  NEW IMPROVED SYSTEM FOR WWVB BROADCAST
  https://pdfs.semanticscholar.org/210d/fc942b3912f1914fc3caf5ec425c375ab771.pdf?_ga=2.258676559.433160335.1576454006-205839317.1539733085 

 上記の資料を見ると、BPSKが導入されてEMI耐性が改善されたようなので、昔よりは条件が良くなっているかもしれません。
 しかし、ノイズの方も増えていると思われるので、実際のところはよく判りません。

 ハワイでWWVBが受信できたという信頼できる具体的なレポートが無いかと思って探してみたら、以下の資料がありました。

  Journal List.>J Res Natl Inst Stand Technol>v.119; 2014>PMC4487279
  WWVB: A Half Century of Delivering Accurate Frequency and Time by Radio
  https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4487279/ 
(以下、上記URLから抜粋引用)
------------------------------------
It is interesting to note that during this era the LF and VLF signals from Fort Collins, phased locked to Boulder, were received in Hawaii and Maryland (then the home of WWV) and used to control the frequency of the shortwave stations WWVH and WWV [27].
------------------------------------

 LFは30-300kHzなので、WWVB(60kHz)がハワイで受信できていたことになります。
 ただし、"It is interesting to note"ということは、当たり前の現象ではなかったのかもしれません。
 上記資料で引用されている元の資料 [27]を見てみました。

Control of WWV and WWVH standard frequency broadcasts by VLF and LF signals
BE Blair, AH Morgan - Radio Sci. J. Res NBS D, 1965 - nvlpubs.nist.gov
   http://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwjW9siF-L3mAhXVa94KHWiOBikQFjAAegQIARAC&url=http%3A%2F%2Fnvlpubs.nist.gov%2Fnistpubs%2Fjres%2F69D%2Fjresv69Dn7p915_A1b.pdf&usg=AOvVaw2bkRCbZh6nk6Frg-8qiOIe

 詳細は読んでいませんが、ざっと見た感じでは、その当時は、米国のWWVL局(20kHz)とWWVB局(60kHz)の信号を、ハワイのWWVH局で受信し、その位相情報をWWV局にフィードバックして位相制御を行っていたようです。
 ハワイでWWVBを受信することが前提となっているシステムなので、それなりの設備投資をすれば、受信できるのかもしれませんが、プロ(研究所?)レベルの受信機には手がでません。
 
 米国国内であれば自作のアンテナと受信機で受信できるようですが・・・

  A Frequency Standard for Today's WWVB - ARRL
  http://www.arrl.org/files/file/QEX_Next_Issue/2015/Nov-Dec_2015/Magliacane.pdf

 なお、日本で売られている電波腕時計の取説を見ると、条件が良ければ、ハワイでWWVBの受信できるような感じで書いてあります。


(3)に関しては、電波伝播は気まぐれなので、実際に受信してみるしかありません、

 

 色々悩んでいても仕方がないので、ハワイに受信セットを持って行きました。
 仕掛けは、前回JJY(40kHz)の受信に成功したものと殆ど同じですが、周波数を60kHzに設定しました。

 ホノルル滞在中に、22:00~02:00(現地時間)頃に受信してみましたが、WWVBもJJY(福岡/佐賀局)も全く聞こえませんでした。
 丁度60kHzのところに正体不明の連続信号が出ており、CWモードで受信するとピーという連続音が聞こえます。
 信号レベルは緩やかな周期で僅かに変化しますが、フェーディングという感じではありません。
 ホテルのラナイでの受信なので、怪しいのはエアコンのインバータや電気機器を制御するプロセッサのクロックやデーダストリームですが、アンテナの場所や角度を動かした程度では変化はありませんでした。

 念のために、先に述べたフォートコリンズのリモート受信局で確認したところ、パルスの立ち下がりを位相基準としたPWMを使用したWWVB独特の信号が聞こえていました。
 さらに念のために下記のハワイのリモート受信局で60kHzを受信してみましたが、やはりWWVBもJJYも聞こえませんでした。なお当然かもしれませんが、HFのWWVHは綺麗に聞こえました。

  c bluebison.netKiwiSDR at NH6XO - 220' unterminated N-S Beverage - horizon blocked blocked to all points westKaneohe, Hawaii, USA - Windward Oahu | Grid: BL11, ASL: 55m, Antenna: N-S unterminated Beverage
  http://72.235.217.245:8073/


 WWVBは受信できませんでしたが、折角なので40kHzを受信してみました。

 ノイズはありましたが、かすかに断続するビート音のようなものが聞こえます。
 前回の受信では、SDRunoのウォーターフォール画面で、JJY(・- - - ・- - - -・- -)が視認できる程度のレベルがあったのですが、今回は非常に弱かったです。
 帯域を150Hzに絞っていたので、入力信号が共鳴したような感じになって、モールス信号の断続が明確ではありません。
 また、ワイキキビーチの波の音に負けないように音量を上げていたので、スピーカがビビリ振動を起こしてさらに聞きにくくなっていました。
 
 一寸聞いただけでは良く判りませんが、脳内フィルタをONにして注意深く聞くと、下記の動画の00:05~00:15で"JJY JJY"のモールスが微かに聞こえます。

【JJY受信@HNL】

 受信環境
  日時:2019.12.05 01:45:40-01:45:50 JST
  場所:Moana Surfrider, A Westin Resort & Spa, Waikiki Beach, Tower Wing 12F
  アンテナ:自作ループアンテナ (300φ,88ターン)
  受信機:SDRPlay RSP2 (Hi-Z input)
  タブレットPC:Ployer momo8w (Windows 10 mode)
  ソフトウエア:SDRuno
  受信周波数:40kHz

 

 WWVBは受信できませんでしたが、JJY(40kHz)が受信できたので良しとしましょう。
 数日間のホノルル滞在時にJJY(40kHz)が受信出来たのは2回目なので、想像しているよりもJJYの電波は飛んで来ているのかもしれません。
 なお、今までハワイで60kHzのJJYは受信したことがありません。

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2019年6月24日 (月)

「i-dio」の行方は?

 ネットニュースで以下の記事を見かけました。

  朝日新聞デジタル
  ラジオのデジタル放送、存続か撤退か 対応端末まだゼロ
  2019年6月24日08時00分
  https://www.asahi.com/articles/ASM6N6J6CM6NUCVL014.html?iref=comtop_8_06


 試験放送のころからブログのネタにしてきましたが、経営的には難しいようです。
 仕事場の周りの数人に聞いても誰も知りませんでした。
 マルチメディアに拘泥せずに高音質音楽「放送」サービスに特化した方が良かったかも・・・

 音は非常に良いですが、FMラジオ並みに簡単に操作できるという感じではないです。
 電源スイッチを入れたらすぐに音楽が流れてくると嬉しいのですが・・・

-------------------------------------------
  Google Play
  i-dio
  https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.gigno.vlow.idio
[2016.03.01現在]
  アップデート 2016年2月29日
  サイズ 31M
  インストール 10,000~50,000
  現在のバージョン 1.0.1
  Android 要件 4.0.3 以上
[2019.06.24現在](近日公開終了とのこと)
  更新日:2018年8月13日
  サイズ:23M
  インストール:50,000+
  現在のバージョン:3.0.5
  Android 要件:4.2 以上

  TS PLAY by i-dio
  https://play.google.com/store/apps/details?id=style.cast.tsplay
  [2019.06.24現在]
  更新日:2019年4月1日
  サイズ:25M
  インストール:100,000+
  現在のバージョン:4.1.7
  Android 要件:4.2 以上
-------------------------------------------

 


【関連内部リンク】
2016年1月21日 (木)
SDR Touchで見たVHF-Low新放送「i-dio」の試験電波(ISDB-Tsb)
http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2016/01/sdr-touchvhf-lo.html

2016年2月 6日 (土)
モニタ用の「i-dio」Wi-Fiチューナが届きましたが・・・
http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2016/02/i-diowi-fi-00cb.html

2016年3月 1日 (火)
V-Lowマルチメディア放送「i-dio」を受信してみました
http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2016/03/v-lowi-dio-a720.html

2016年3月 2日 (水)
100円イヤホンを「i-dio」Wi-Fiチューナの外付けアンテナに改造
http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2016/03/100i-diowi-fi-4.html

2016年3月 3日 (木)
i-dioアプリでWi-Fiチューナの受信状況とバッテリ残量を表示
http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2016/03/i-diowi-fi-b650.html

2016年3月 5日 (土)
「i-dio」Wi-Fiチューナにネックストラップアンテナを外付け
http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2016/03/i-diowi-fi-9dbd.html

2016年3月 7日 (月)
「i-dio」Wi-Fiチューナに144/430MHz用ホイップアンテナを繋いでみました
http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2016/03/i-diowi-fi14443.html

2016年3月18日 (金)
i-dio用Wi-Fiチューナの根本が細いテレスコピックアンテナ
http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2016/03/i-diowi-fi-ec0a.html

2016年6月30日 (木)
SDR Touchで見たNOTTVの跡地
http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2016/06/sdr-touchnottv-.html

 

 

【参考外部リンク】
V-High帯域の諸外国における利用動向
平成31年3月1日
http://www.soumu.go.jp/main_content/000604460.pdf

 

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2019年5月29日 (水)

WWVB(60kHz)の受信にまた失敗@HNL

 ハワイに遊びに行くたびにWWVBの受信を試みているのですが、今まで受信できたことはありません。
 
 NISTのカバレージエリアの図を見た感じでは、ぎりぎりで受信できても良いような気がしますが、今まで5000km以上離れた場所での明確な受信レポートを見たことがありません。

  Coverage Area for NIST Radio Station WWVB
  https://tf.nist.gov/stations/wwvbcoverage.htm

【WWVB Coverage Area】(上記URLの画像をGIFアニメ化)
(画像を左クリックでアニメーション開始)
Wwvb-coverage-area


 下記の資料には、"The station continuously broadcasts a 70 kW signal at a frequency of 60 kHz that covers the Continental United States (CONUS), and also reaches Alaska and Hawaii during the nighttime hours."と書いてあるのですが・・・

  WWVB Radio Controlled Clocks:
  Recommended Practices for Manufacturers and Consumers (2009 Edition)
  http://tf.nist.gov/general/pdf/2422.pdf

 

 今回、ハワイに行く機会があったので、懲りずにWWVBの受信に再度挑戦してみました。
 6000km以上離れた40kHzのJJY(ERP23kW)が受信できたのだから、JJY(60kHz)の電波が届かないような電波伝播条件で、且つ、米国方面の電波伝搬の条件が良ければWWVB(60kHz, ERP70kW)が受信できるかもしれないと甘い期待を持って試して見ました。

    世界の標準周波数報時局
    http://jjy.nict.go.jp/QandA/reference/hflfstation.html

 

 WWVBの送信スケジュールがどうなっているのかよく判りませんが、実際に電波が出ていなければ始まらないので、米国本土での受信状態を確認してみました。
 下記のサイトで米国各地での受信状態が確認できるようですが、自分の耳でリアルタイムに確認したいです。

  The Current Readability of the WWVB Time Code
  https://tf.nist.gov/tf-cgi/wwvbmonitor_e.cgi


 世の中には便利なシステムがあって、世界各地に設置されたリモート受信機を日本から遠隔操作できるようになっています。(場所や周波数の制限はありますが・・・)
 WWVBはコロラド州のフォートコリンズ(Fort Collins)から送信されているので、近くのN6GN局のリモート受信機を利用させてもらいました。

    0-30 MHz N6GN Remote NW Fort Collins, Colorado | Grid: DN70jo, ASL: 2300,
    http://n6gn.no-ip.org:8075/

 躓きながら歩くようなWWVBの独特のリズムの信号が聞こえます。正常に送信されているようです。

 次に、ハワイでの受信状況を確認してみました。
 もし、ハワイのリモート受信機で受信できていれば、ホテルのラナイでも受信できるかもしれません。
 ハワイのリモート受信機は以下のNH6XO局のものを利用させてもらいました。

     KiwiSDR at NH6XO - 220' Unterminated BEVERAGE oriented N-S with horizon blockage to all points
     West Kaneohe, Hawaii, USA - Windward OAHU | Grid: BL11, ASL: 55m,
   http://72.235.217.245:8073/

 それほど高さはありませんが、多分ホテルよりは良好な受信環境でしょう。
 しばらく受信してみましたが、ノイズに埋もれた断続音のようなものは聞こえましたが。WWVBであると確認できるような信号は確認できませんでした。

 感じとしては、受信が難しいようですが、電波伝播は挙動不審なので、もしかしたらと思って、ホテルのラナイにアンテナを設置して、宿泊中に何度か60kHzを受信してみました。

 受信環境は以下の通りです。

  日時:2019.05.19-22
  場所:Moana Surfrider, A Westin Resort & Spa, Waikiki Beach, Tower Wing 5F
  アンテナ:自作ループアンテナ (300φ,88ターン)
  受信機:SDRPlay RSP2 (Hi-Z input)
  タブレットPC:Ployer momo8w (Windows 10 mode)
  ソフトウエア:SDRuno
  受信周波数:60kHz


 残念ながら、丁度60kHz近傍に強力なノイズが発生しているために信号が潰されてしまいます。

【SDRunoで見た60kHz付近のスペクトラム】
(画像を左クリックで拡大表示)
Sdruno-60khz-hnl


 最近の電気機器は、電源にインバータを使用していることが多いので、原発振周波数や高調波によって、希望波の信号が抑圧されることがよくあります。

 前回は、約6000km離れたJJYが受信できたので、約5000km離れたWWVBも受信できるのではないかと甘い期待をしていたのですが、そうは問屋が卸しませんでした。
今回は60kHz付近のノイズが酷かったので、少しくらい電波伝播の条件が良くても、受信は無理だったかもしれません。
 

 下記の資料の「図4●南極航路での40kHz電界強度」を見ると、10000kmを超えてもJJYの"Measured"のデータが存在しているので、受信環境が良くて(海の上ならノイズが少ない!)とプロ用の受信設備(アンテナ&受信機)が使用できればハワイでWWVBが受信できるかもしれません(素人無銭家のレベルでは妄想ですが・・・)

  NICT NEWS 2011年12月号「長波標準電波の伝搬特性と電界強度計算法 ...
  https://www.nict.go.jp/publication/NICT-News/1112/03.html


 風体が超怪しくなりますが、ダイヤモンドヘッドの頂上にアンテナと受信機を持っていけば聞こえるかも・・・

 

【関連内部リンク】
  2018年12月22日 (土)
  ハワイでJJYのモールスを受信
  http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2018/12/jjy-29ae.html

  2019年1月18日 (金)
  香港でJJYのモールスを受信
  http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2019/01/jjy-c015.html

 

 

(2019/06/01追記)
 下記の資料を見ると、5000km以上離れた市街地において、普通のCWモードでWWVBの受信を確認するのは結構難しそうです。

 NiCT
 特集 2-9 長波標準電波の電界強度計算法の開発と測定
 http://www.nict.go.jp/publication/shuppan/kihou-journal/kihou-vol56no3_4/kihou-vol56no3_4_0209.pdf
「長波帯標準電波では距離4,000 km を越えるあたりから信号強度が背景雑音レベルと同程度となる。1 時間ごとの呼出符号を聴取して信号の有無を確認することはできるが、多大な労力と聴取技術を必要とする。標準電波は長短はあるが、1 秒周期のパルスで振幅変調をかけていることを利用して、自己相関係数による信号判定を導入した。(p102)」
「受信点が都市部近傍を通過する際には、40 kHz、60 kHz とも強い人工雑音による受信障害を受けた。(p104)」

 NiCT
 Prediction Method and Proof Measurement of LF Standard Frequency Waves
 http://www.nict.go.jp/publication/shuppan/kihou-journal/journal-vol57no3_4/journal-vol57no3-4_0209.pdf

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