2021年4月25日 (日)

手帳型スマホケースのマグネットが磁気センサに与える影響

 2周波GNSS実験用に購入したHuawei Mate 20 Proは、今まで使ってきたスマホに比べて外筐の角が丸まっているので、手から滑りそうな感じがします。
 スマホ保護用に手帳型スマホケースを買うことにしたのですが、今まで使ったことがあるものはベルト式だったので、スマホを使用するときにベルトが一寸邪魔になります。
 Amazonで調べてみるとベルト無しのタイプもあるようなので、あまり考えずに発注しました。
 届いた製品は、見たところ特に問題がないようでしたが、ケースの裏側に埋め込まれたマグネットがかなり強力であるのが一寸気になりました。
 試しにニッパを近づけてみると吸着固定されます。

【(01)スマホケースに磁気吸着されたニッパ】
01_20210425180401


 当方は、スマホと磁気カードは分けて携帯するので、磁気データ消失の心配はありませんが、別の観点で強力マグネットが一寸気になります。
 スマホによる測位は、一般にGNSSと無線ネットワークからの位置情報に基づいて行われることが一般的ですが、地下室などの電波が受信できない場所では測位できません。
 この問題を解決するための手段として、IMU(inertial measurement unit)の利用が検討されているようです。

  IMUと地磁気センサーを組み合わせて、ストラップダウン方式の慣性ナビゲーション・システムを構築
  https://www.analog.com/jp/analog-dialogue/articles/strapdown-inertial-navigation-system-based-on-an-imu-and-a-geomagnetic-sensor.html#

  手に保持されたセンサを用いた 歩行者向けデッドレコニング ...
  https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/?action=repository_action_common_download&item_id=72822&item_no=1&attribute_id=1&file_no=1


 また、事前に作成された磁気マップと磁気センサ出力を比較して位置を求める測位技術もあるようです。

  地磁気を用いた高精度屋内位置情報サービスを提供開始
  https://www.nttdata.com/jp/ja/news/services_info/2018/050101/

 
 現在当方が利用している測位アプリには、磁気センサの出力を利用しているものは無いようですが、磁気センサ対応の測位アプリが利用できるようになった場合には、ケースのマグネットが問題になるかもしれません。

 下記のアプリ"GNSS/IMU Logger"の説明には、"For the Sensor logging, the application can log Accelerometer (m/s2), Gyroscope (rad/s) and Magnetometer (μT) data."と書いてあるので、磁気センサ出力のログ取得が可能なようです。

  GNSS/IMU Logger
  https://play.google.com/store/apps/details?id=com.ista.android.apps.location.gps.gnsslogger
  更新日:2020年12月19日
  サイズ:7.8M
  インストール:1,000+
  現在のバージョン:v1.0.0.1
  Android 要件:7.0 以上


【(02)GNSS/IMU Logger】
02gnss_imu-logger

【(03)Magnetometer】
03magnetometer

 


 実際にケースのマグネットが磁気センサ出力に影響を与えるのか否を調べてみました。

 

【(04)カバー開閉時の磁気センサ出力(x,y,z)の変化】

 表示されたグラフを見ると、カバーの開閉に同期して磁気センサ出力が変化しているので、影響があることは間違いないです。
 マグネットは裏側のカバーに埋め込まれていますが、表側のカバーに埋め込まれた磁性体が移動することにより磁界分布が変化して磁気センサの出力に変化が生じたものと思われます。

 なお、Huawei Mate 20 Proで使用されている磁気センサは、akm-09918のようです。


【(05)3軸電子コンパスIC akm-09918】
05ic-akm09918

  AK09918C (3-axis electronic compass IC)
  https://www.akm.com/content/dam/documents/products/electronic-compass/ak09918c/ak09918c-en-datasheet.pdf


 意図しない変動は無い方がよいことは間違いないので、そのうちマグネット摘出手術を行うかもしれません。

 

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2020年12月31日 (木)

カーボンマイクで正弦波もどき発振器

プッシュホン(600-P)絡みでカーボンマイクのネタです。

 
 カーボンマイクに関するWikipediaを見ていると、カーボンマイクの増幅作用や発振の話が出てきます。

  カーボンマイクロフォン - Wikipedia
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3

  Carbon microphone - Wikipedia
     https://en.wikipedia.org/wiki/Carbon_microphone

 例として、燭台電話("candlestick telephone" )が挙げられていますが、下記の資料の図20に示されている600形電話機のように、カーボンマイクロホンとイヤホンが取り外し可能な形態であれば、発振の実験は簡単にできます。(手元に現物があればの話ですが・・・)

  電電公社における電話オーディオ技術の研究実用化
  https://www.jstage.jst.go.jp/article/essfr/5/2/5_2_114/_pdf


 先日、ブログのネタにしたプッシュホン(600-P)のカーボンマイクロホン(T-60)とイヤホン(R-60)を使って発振実験をしてみました。

【(01)600-Pのハンドセット分解】
01600p


【(02)600-PのR-60(左)とT-60(右)】
02600pr60t60


【(03)T-60の直流抵抗】
03t60

 無音時の抵抗値は、カーボンマイクの姿勢によって、80~150Ωの範囲で大きく異なります。


 実験と言っても、カーボンマイク、イヤホン、電池(3V)を直列に接続するだけなので超簡単です。
 電池の電圧は、発振可能な最低限の電圧にしたので適正な電圧かどうかは判りません。
 単に発振音を発生させるだけでは面白くないので、電鍵を電流通路に直列に挿入して、モールス練習機もどきにしてみました。
 実験の結果は、以下の動画の通りです。

【(04)カーボンマイクを使った発振テスト】

 

 カーボンマイクとイヤホンを1cm程度まで近づけると発振しました。
 わりと正弦波に近いような感じです。
 綺麗な正弦波を発生させるのは結構面倒ですが、これなら簡単です。
 マイクで発振するのは一寸不思議な気がします。

 回路は簡単とはいっても、カーボンマイクは絶滅危惧部品なので、手元に昔の電話機があったら一寸遊べるかもしれないといった程度でしょうか?

 現時点で販売されているカーボンマイクは特殊用途で結構いい値段がします。

  Carbon Microphone
  https://umbrella-company.jp/placid-audio-ru-80.html

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2020年12月29日 (火)

「*」と「#」が無いプッシュホン(600-P)

 年末の大掃除という訳ではありませんが、トランクルームを整理していたら昔のプッシュホン(600-P)が出てきました。

 電電公社のDIALS(Dendenkosha Immediate Arithmetic and Library System)のサービスが始まったときに、どんなものかと試してみるために、秋葉原のジャンク屋で買ったものです。

  DIALS
  https://ja.wikipedia.org/wiki/DIALS

 電話番号の"0100111"は今でも覚えています。いかにもデジタルという感じがします。
 プッシュホンで計算ができるのは面白かったのですが、実用的な面では、普通の家庭では出番がなくて、すぐに使わなくなってしまいました。
 久しぶりに手に持ってみるとかなり重たいです。

【電電公社のNEC製プッシュホン(600-P)】
Pushbutton-telephonenttpc-600p_1

Pushbutton-telephonenttpc-600p_2

Pushbutton-telephonenttpc-600p_3

Pushbutton-telephonenttpc-600p_4

 

 キーをよく見てみると、キートップの表示が現在のものと一寸異なっています。
 現在のプッシュホンでは最下行が「*」「0」「#」となっていますが、手元のものには、「*」と「#」の表示がありません。
 「*」の代わりに「赤の中実丸」、「#」の代わりに「緑の小さな中実丸の外側に緑の円」が表示されています。


 以下の資料を見ると、プッシュホン(1969)では、「*」「0」「#」の表示になっています。

  電話機のあゆみ
  https://www.ntt-east.co.jp/databook/pdf/denwakinoayumi_p260_p267.pdf

 また、以下の写真を見ると、米国の場合は、1960年代のタッチトーンでは「*」「0」「#」の表示になっています。

  1960’s Touch Tone Telephone White Ivory
  https://hangarnineteen.com/product/1960s-touch-tone-telephone-white-ivory/

 既に米国のタッチトーンのキーの表示が決まっているのに、あえて日本(電電公社)独自の表示を行う必要性はないように思われるので、このプッシュホンの表記は何でしょうか?
 「*」「0」「#」が決まる前に一時的に使用された? あるいは、試作品がジャンクで流出した?
 機能的には、現在でも完動なので、特に問題はありませんが、一寸不思議な感じです。
 昔のプッシュホンは、色によっては結構良い値段がついているようですが、残念ながら手元にあるものはジャンク状態です。
 電鈴は一対の金属製のお椀(?)を交互に叩く構造となっており、非常に大きな音がでます。
 左右のお椀の共振周波数は和音になっているとのことです。

 600-Pでは昔懐かしいカーボンマイクが使用されているので、もう少し遊んでから処分する予定です。
 大昔に3A5を使った超再生トランシーバを作ったときには、電話機から回収されたと思われるジャンクのカーボンマイクを使いました。

 下記の資料によれば、600形電話のカーボンマイク(T-60)の定格インピーダンスは35Ωであるようなので、定振幅送信機と空中線の間に直列にカーボンマイク接続すれば、高周波を直接変調してAM信号を送信できるかもしれません。(用途は検討中)

  電電公社における電話オーディオ技術の研究実用化
  https://www.jstage.jst.go.jp/article/essfr/5/2/5_2_114/_pdf


 カーボンマイクについて調べていたら、下記の資料に、エジソンの特許[U.S.Patent No.406,567,1889]の話が出てきました。

  炭素型送話器(カーボン・マイク口ホン)
  http://www.kobayasi-riken.or.jp/news/No32/32_2.htm

 好奇心でClaimがどのようになっているのか調べてみました。

 特許番号が判っているので、通常はUSPTOのPatent Number Searchで調べることができますが、昔の特許は検索対象外です。

  Search for patents
  https://www.uspto.gov/patents-application-process/search-patents#heading-1

  Searching Full Text Patents (Since 1976)
  Patent Number Search
  http://patft.uspto.gov/netahtml/PTO/srchnum.htm

 1790年以降の米国特許であれば、"View Patent Full-Page Images"で検索できる筈です。
 
  Searching PDF Image Patents (Since 1790)
  View Patent Full-Page Images
  http://patft.uspto.gov/netahtml/PTO/patimg.htm

 エジソンのカーボンマイク特許は、[U.S.Patent No.406,567,1889]ということなので、"00406567"を入力して"View Patent"をクリックすると、目的とする特許明細書が表示されました。
 初期状態では図面が表示されていますが、左欄のClaimsをクリックするとクレーム(特許請求の範囲)が表示されます。
 Claim 1は、以下のようになっていました。

What I claim is
1. An electrode for telephones composed of a body of granules of carbonized hard coal, substantially as set forth.

 発明の対象はマイクではなく電話用電極になっていますが、内容的には確かにカーボンマイクでした。

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2020年9月18日 (金)

700MHz帯の基地局の信号を受信してみました

  家のポストに「NEXT! 700MHz」と書かれたチラシが入っていました。

Next-700mhz
 内容を見てみると、700MHz利用推進協会からのお知らせで、「*月*日以降、ご使用中のテレビの映像が乱れる可能性があります。」と書いてあります。
 
  700MHz利用推進協会
 帯域が旧UHFバンドの上端(CH62)まで伸びている古いブースタで障害が発生する可能性があるようです。
 日にちが指定されているということは、その日から近所で700MHz帯の基地局の運用が開始されるということでしょうか?
 下記の資料によれば、端末は718~748MHz、基地局は773~803MHzを使っているようです。
  700/900MHz帯の周波数再編
  
  かなり前から700MHz帯は使われているようですが、自分の場所では現在どのようになっているのか 基地局の信号を調べてみました。
 受信アンテナはADS-B用GP、受信機はSDRPlay RSP2です。
 使用帯域は下側から、KDDIグループ、NTTドコモ、ソフトバンクと分割されているようです。
 
【777MHz】
777mhz
  
【787MHz】
787mhz
 
 【797MHz】
797mhz
 
 
  信号の強さは、KDDIグループがS7、NTTドコモがS9、ソフトバンクがS7となっています。
 チラシに記載されている日付になると、全事業者の信号レベルが上がるのでしょうか?
 
 現在は、バンド28対応の端末は持っていないので、しばらくは関係なさそうですが・・・
【蛇足】
 こんな
話もあるようです・・・
   無料で改悪された?

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2020年1月14日 (火)

JL723(NRT-KUL/B787)の機内で撮影した写真をLINEで送信

 正月休みにマレーシアのクアラルンプールに行ってきました。
 行きの利用便はJL723(NRT-KUL/B787-9B)です。

01_案内表示板(G84)
01_g84

02_安全のしおり(B787-9B)
02_b7879b

 飛行中は暇なので、いつもは、SDRでATCやADS-Bを受信したり、スマホやGNSS(GPS)受信機で、搭乗機や周囲の航空機の位置を表示したり位置データを記録したりしています。

  2017年5月28日 (日)
  [hnl2]Avare ADSB Proで見たJL786のHNLへの着陸の様子
  http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2017/05/hnl2avare-adsb-.html

  2013年6月17日 (月)
  GPSデータによる国際線飛行ルートいろいろ(NRT-DPS/HNL/SIN/SYD)
  http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2013/06/gpsnrt-dpshnlsi.html


 しかしながら、今回は行先がマレーシアなので、SDRを持ち込むのはうまくなさそうです。

  2020年1月11日 (土)
  マレーシアは特定周波数範囲が受信可能な受信機は持ち込み禁止
  http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2020/01/post-48a08c.html

 更に、機材がB787なのでGNSS(GPS)も使えません。

  2013年2月10日 (日)
  JAL B787のGPS/PC利用環境
  http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2013/02/jal-b787gpspc-e.html


 機内ビデオで暇を潰すこともできますが、好みの映画があるとは限りません。

 最近は、機内Wi-Fiが利用可能な機材が増えているようなので、搭乗機を調べてみるとJL723は、Wi-Fi対応機材のようです。
 機内モードにしたスマホでWi-Fiを受信してみると、JALのSSIDが見えます。
 この信号の他にWi-Fiルータらしき信号が幾つか見えるのですが、これは何でしょうか? 電源の切り忘れ?

 Wi-Fiを利用しようと思って、スマホに表示された手順に沿って処理を進めたのですが、ログインがうまくできません。
 何らかの理由によって、サービスが一時的に休止状態なのか思ったのですが、同行者は正常に利用できているようです。
 自分の利用環境に何か問題があったのかもしれません。

 結局、自分は機内でWi-Fiを利用することができなかったのですが、クアラルンプール空港に到着してネットワークが利用できるようになった後にLINEを見てみると、同行者が機内で撮影して送信した機内食の写真が普通に表示されていました。

03_LINEの表示画面(BASIO 3)
03_linebasio-3

一番下の写真は、入国審査場から溢れて通路に並んでいる乗客を当方が撮影してLINEで送信したものです。

 今回は、自分は機内Wi-Fiをうまく使えませんでしたが、機内でLINEが使える環境であれば、機内の退屈さが少しは改善されるかもしれません。

 

【参考外部リンク】
よくあるご質問(国際線 機内Wi-Fiサービス)
https://www.jal.co.jp/inter/service/wifi/qa/index.html

機内Wi-Fiサービス対象便を検索
https://www.jal.co.jp/inter/service/wifi/#go02

国際線 機内Wi-Fiサービス ご利用ガイド
https://www.jal.co.jp/inter/service/wifi/y15/img_sites/inter_skywifi_guide_191113.pdf

ボーイング787-9(789)/ 機内座席配置
https://www.jal.co.jp/aircraft/conf/789.html

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2019年4月 2日 (火)

千代田区の通信抑止装置について調べてみました

 下記の記事を見ると、携帯電話等の通信抑止装置の使用を示唆するようなことが書いてあります。

   FNN PRIME
   新元号発表まで徹底した秘密管理! 官邸で携帯電話シャットアウトか
   2019年4月1日
   https://www.fnn.jp/posts/00044461HDK/201904011101_reporter_HDK

 通信抑止装置には免許が必要です。

  携帯電話等の通信抑止装置の使用について
  http://www.soumu.go.jp/soutsu/tokai/denpa/tuuwayokusi/index.html

 もしかしたら無線局の免許情報が判るかもしれない(可能性は低そうですが・・・)と思って、素人無線家の好奇心で総務省の電波利用ホームページで調べてみました。

  総務省電波利用ホームページ
  https://www.tele.soumu.go.jp/index.htm

 千代田区に絞って検索してみると、免許の周波数が携帯電話に関係しそうな無線局がいくつかありましたが、今回のイベントとは関係がなさそうです。
 免許の情報がホームページに反映されまで時間がかかるので、そのためかもしれません。

 下記は、通信抑止装置と思われる無線局の免許情報の一例です。
 
【通信抑止装置と思われる免許】
Photo  

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2018年11月25日 (日)

トランシーバ用PHSのバッテリ充電チェック

 昔、実験用に何台かPHSを購入したことがあります。
 使用端末のPHSサービスが終了してからは、トランシーバモードに設定して、アンテナの方向調整などに使っています。
 たまにしか使わないので、いつの間に使えなくなっていることがあります。
 使えないものを持っていても邪魔なので、断捨離(終活?)という訳ではありませんが、時々チェックして処分しています。
 しばらくチェックをしていなかったので、久しぶりにバッテリの充電状態を確認してみました。

【充電開始時】
01


【12時間充電後】
0212_1

0212_2


 充電の結果は以下の通りでした。

NTT Personal/DoCoMo
 Sharp 312S(#1)  △
 Sharp 313S(#2)  ○
 Sharp 331S(#3)  ×
 Sharp 611S(#5)  ○
 Sharp 641S(#7)  ○

DDI Pocket
  Panasonic KX-PH33S(#1) ○
 Kyocera PS-901(#2)      ○
 Toshiba DL-S100(#3)   ○
 Sanyo PHS-J70(#4)      ×

 ○:トランシーバとして利用可能。
 △:トランシーバとして利用可能であるが短時間で電源断。
 ×:充電不可。
  なお、#はグループ内の内線番号です。番号が飛んでいるのは、既に処分した端末があるためです。

 PHSの充電チェックのついでに、通話以外の機能(ワンセグ等)を目的として保管している端末、骨董的な端末(TACS/CDMA両用)、海外専用端末も合わせて調べてみました。

AU
 Sanyo A5505SA (電話関連以外の機能はOK)
 Sanyo W33SA (電話関連以外の機能はOK)

九州Cellular
 Panasonic CD-10P (アナログ/デジタル両用は少し珍しいのではないかと思って、捨てきれずにいます。電源を入れて電話番番号を入力すると発呼動作らしき挙動をするのですが、当然通話は不可です。バッテリが相当に劣化していて数分で電源断となります。)
06cd10p_dual_mode

07cd10p_tacs

08cd10p_cdma

ATT
 Samsung SGH-A157 (充電はOK。日本では確認できませんが、多分USで利用可。)
 

 結局、悩まずに処分できるのは、PHSが2台ということで、あまり整理にはなりませんでした。

 折角、PHSを充電したので、この機会にPHS(トランシーバモード)の電波を、SDRPlayとSDRunoの組み合わせで表示してみました。
  発呼側が312S(内線1)、着呼側が313S(内線2)です。

04phs_313s_312s

05tranceiver_mode_312s_313s


【SDRunoで見たPHS 312Sの送信スペクトラム】

  前半は、応答不可能な端末の内線番号「3」を入力したときに、周波数を変更しながら相手局を探す様子です。周波数は、1896MHz付近です。
 後半は、応答可能な端末の内線番号「2」を入力したときの接続動作の様子です。
 ポータブル短波ラジオ程度の費用で、2GHz付近の信号が簡単に受信できるとは、便利な世の中になったものです。

 

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2017年12月18日 (月)

Finow Q7 Plus(Android Watch)から米海軍時報サービスに発呼

  Finow Q7 Plusは、「通話もできる安価なスマートウォッチ(海外向け)」だそうなので、携帯電話機能をホノルルで試してみました。

  通話もできる安価なスマートウォッチに新モデル、Android 5.1を搭載
  海外向けで価格は税込11,800円から
  AKIBA PC Hotline!編集部
  2017年11月16日 11:01
  https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1091586.html

 
 SIMは、下記のプリペイドSIMを使用しました。

  ZIP SIM 通話+SMS+データ通信500MB、7日間 アメリカ用プリペイドSIM

  ZIP SIM(旧READY SIM)は、条件によっては、速度が出ない場合がありますが、SIMを挿すだけで回線開通処理が自動で行なわれるのは非常に便利です。
 ただし、滞在地の局番が欲しい場合は、SMSの送信が必要になります。

  Finow Q7 PlusにZIP SIMを挿してみました。

【Finow Q7 Plus + ZIP SIM】
1finow_q7_plus_zip_sim

3finow_q7_plus_zip_sim

4finow_q7_plus_zip_sim

5finow_q7_plus_zip_sim

6finow_q7_plus_zip_sim

  通話先は、以下の米海軍時報サービスにしました。
 日本の”117”と類似のサービスのようです。

    USNO Master Clock time via voice announcer
    http://tycho.usno.navy.mil/voice.html
    Washington, DC: (202) 762-1401

    US Naval Observatory Master Clock Time:
    http://www.usno.navy.mil/USNO/time/display-clocks/simpletime

  実際に電話を架けてみました。

【発呼と時刻アナウンス】

  ESTとUTがアナウンスされています。

 Finow Q7 Plusで電話を架けることはないと思いますが、とりあえず携帯電話として機能していることが確認できました。

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2017年10月 9日 (月)

Fleaz Queに「0 SIM」を入れてみました

  今まで、実験用のP-02Eに0 SIMを入れていたのですが、最近P-02Eを使う機会がないために、利用実績が無料条件を満足しなくなりそうになることがあります。

  よくある質問 | 0 SIM | nuroモバイル
  http://mobile.nuro.jp/0sim/faq/
  料金プラン
  http://mobile.nuro.jp/0sim/#planPrice
(以下上記URLから抜粋引用)
----------------------------------
「月間通信量500MB未満は無料。」
「データ専用プラン、データ+SMSプランについては、開通手続き後、3ヶ月連続してデータ通信のご利用がない場合、自動的に解約とさせていただきます。」
----------------------------------

 今回、QZSS用にCovia Fleaz Que(CP-L45s)を購入したので、この端末に0 SIM を挿しかえることにしました。
 
 Fleaz QueはSIMフリーなので0 SIMが使えるはずですが、数分経過しても回線に接続されません。
 外れを引いたのかと一寸心配になりましたが、数時間に確認してみると4Gの表示がでていました。
 
 これで一安心ですが、通信量オーバーにならないように気をつけなくては・・・・
 回線速度の測定をするとあっと言う間に100MB程度消費します。
 以前、0 SIM を使ったときはかなり遅かったのですが、今回は結構速度(9Mbps程度)がでていました。
  Wi-Fiが遅すぎ・・・

  以下、手抜きで写真のみです。

Fleaz_que_0_sim_1_2Fleaz_que_0_sim_2

Fleaz_que_0_sim_3Fleaz_que_0_sim_4

 












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2017年10月 7日 (土)

FLEAZ F5のバッテリが膨張してきたのでFLEAZ Queに買い換えました

 かなり前のことになりますが、ADS-Bの受信実験用にCovia FLEAZ F5 CP-F50aKを買いました

  その後、SDR用のスマホはFLEAZ F5からSH-01Fに変更しましたが、FLEAZ F5はQZSSに対応していることが判ったので、現在は主にQZS受信確認用に使用しています。

 ところが、最近電源の挙動が不審です。
 満充電にしても10分程度で予告なしにシャットダウンしたり、予告が出る場合でも突然残容量が1~5%の表示になり、すぐに電源が切れます。
 この状態から充電すると、急に残容量の表示が50~60%になります。
 たまに1時間程度動作することがありますが、残容量は急激に減っているような感じです。

 症状から考えるとバッテリの劣化が疑われます。
 FLEAZ F5の裏蓋を触ってみるとすこし膨らんでいるような感じがします。

【裏蓋の膨らみ】
Fleaz_f5_swollen_battery_1

 裏蓋を外すと、バッテリが飛び出してきました。
 飛び出すという表現は一寸大袈裟ですが、バッテリが押し出されて未装着の状態になります。

【押し出されたバッテリ】
Fleaz_f5_swollen_battery_2

【お腹が膨れたバッテリ】
Fleaz_f5_swollen_battery_3

【バッテリ取り出し後の裏蓋】
Fleaz_f5_battery_removed

 ネットで調べるとリチウムイオンバッテリの膨張は仕様(?)のようですが、2年で劣化というのは一寸短いような気もします。

  交換しようと思ってスペア(代替品)を探してみましたが、入手困難な感じです。

  FLEAZ DIRECT > 純正アクセサリー
  https://store.shopping.yahoo.co.jp/freez-direct/bde3c0b5a5.html

  FLEAZ F5 CP-F50aK バッテリー
  https://www.amazon.co.jp/FLEAZ-F5-bt-FLEAZF5-CP-F50aK-%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC/dp/B00SSCIJ1Y/ref=pd_rhf_se_p_img_2?_encoding=UTF8&psc=1&refRID=S4M58HR6W4MDQ62PH3PJ

 手元にある別の端末を使おうと思いましたが、QZSS対応とされているNEXUS 7 (2012)は、今までQZSが表示されたことがありません。更に、現在は完全に起動不能(電源が入らない)となっており、使用できません。
 タブレットのASUS MEMO Pad Smart ME301Tは、QZSの表示が可能ですが、大きくて重たいので、持ち歩くのには適していません。

  仕方がないので、とりあえずFLEAZ F5にモバイルバッテリを外付けして持ち歩いていましたが、やっぱり不便です。

 結局、新しい端末を買うことにしました。
 「みちびき」対応の安い端末を探してみました。

  みちびき対応製品リスト
  http://qzss.go.jp/usage/products/list.html

 FLEAZ Que(CP-L45s)が安く入手できそうです。

 FLEAZ F5とFLEAZ Queの概要を比較してみました。

                 FLEAZ F5        FLEAZ Que
OS(Android):   4.4                  6.0
RAM:          1GB               2GB
画面:          5"(960x540)   4.5"(854x480)
電池容量:       2,000mAh     2,200mAh   
サイズ:         141x72x9.2㎜    132.4x66.5x10.35mm
重量:              145g             125g
OTG:         対応      対応

    FLEAZ F5 CP-F50aK」 | Covia
    http://www.fleaz-mobile.com/f5/index.html

    FLEAZ Que | covia
    http://www.fleaz-mobile.com/que/

 FLEAZ QueもOTG対応なので、DVB-Tチューナと組み合わせてSDRにも使えそうです。
 最近、欲しいアプリがAndroid) 4.4 では非対応ということが時々あるので、6.0というのにも惹かれます。

 
 一回り画面が小さいですが、FLEAZ F5の後継としてこれを買うことにしました。

【FLEAZ Que】
Fleaz_que_2


Fleaz_que_1

 とりあえずQZSの受信テストをしてみました。
 GNSS/RNSS表示アプリは、衛星フィルタ機能があるGPS TESTを使いました。

【SkyPlot(衛星フィルタ ALL-ON】
Fleaz_que_sky_plot_all

【LevelPlot(衛星フィルタ ALL-ON】
Fleaz_que_level_plot_all


【SkylPlot(衛星フィルタ QZSS-ON】
Fleaz_que_sky_plot_qzss

【LevelPlot(衛星フィルタ QZSS-ON】
Fleaz_que_level_plot_qzss_2

 信号の状態は変化していますが、QZS-1(PRN193)とQZS-2(PRN194)の両方が表示されてます。

 念のために、以下の「GPS Info & NMEA Logging」で"Satellites Used"になっているかどうか確認しました。

  GPS Info & NMEA Logging - Google Play の Android アプリ
  https://play.google.com/store/apps/details?id=com.lrbgames.gps_info_logging&hl=ja
  アップデート:2017年8月17日
  インストール:1,000~5,000
  現在のバージョン:1.0.4
  Android 要件:2.3 以上

【GPS Info & NMEA Logging】
Fleaz_que_satellites_used

 QZS-1(PRN193)とQZS-2(PRN194)の両方とも"Satellites Used"のリストに含まれているので、測位可能状態になっているようです。

 QZSSの衛星が測位可能な状態にある場合には、測位精度が改善されているような気がしますが、バラツキの範囲かもしれません。

「みちびき」によるGPS補完については、以下のサイトに簡単な説明がありますが、精度についての記載はありません。

  ~みちびきFAQ~
  http://www.jaxa.jp/countdown/f18/special/faq_j.html
(以下、上記URLから抜粋引用)
----------------------------------
「GPS補完」とは・・・・・・
「みちびき」はGPS信号とほぼ同一の測位信号を送信します。「みちびき」とGPSとの組み合わせによって、利用可能エリアの拡大や利用可能時間を増加させます。
----------------------------------

 単純に考えると、衛星の数が増えれば精度が高くなると思われますが、現在のスマホ(QZSS対応)のレベルでは、衛星の数が31機(GPS)から33機(GPS+QZS)に増えたのと同じ(多分)なので、普通の環境では効果は殆ど目に見えないかもしれません。

  GPS Constellation Status - Coast Guard Navigation Center
  NOTICE ADVISORY TO NAVSTAR USERS (NANU)
  https://www.navcen.uscg.gov/?Do=constellationStatus

  FLEAZ mobileブログ
  Que みちびき(QZSS)の受信確認方法
  http://blog.fleaz-mobile.com/entry/2017/09/23/091031
(以下、上記URLから抜粋引用)
----------------------------------
「スマートフォンなので、サブメータ級/センチメータ級の測位補強サービスには対応しておらず、将来の対応予定もないのでご了承ください。」
(中略)
「仰角が高いのでビルなどの影響を受けにくく、測位精度は改善しますが、測位補強サービスには対応しておらず、抜本的な精度向上はできません。」
----------------------------------

 測位精度は受信環境によって大きく変化するので、一概にはいえませんが、時速107kmで走行中の電車内での測位精度が4mというのは良いほうかもしれません。

【107km/hで走行中】
Fleaz_que_107kmh


 また、条件が良いと測位精度が1mになることもあります。

【測位精度1m】
Fleaz_que_accuracy_1m

 趣味で使う分には精度が1mもあれば十分なような気がしますが、播種作業(種まき)には数cmオーダーの精度が必要なようです。

    クボタGPSガイダンスモニター 
    https://www.jnouki.kubota.co.jp/product/kanren/gpas/

  農業情報設計社
  PRODUCTS(製品情報)>> FAQ(よくある質問)
  http://agri-info-design.com/faq.html

  AgriBus-NAVI - Google Play の Android アプリ
  https://play.google.com/store/apps/details?id=com.agri_info_design.AgriBusNavi&hl=ja

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