2017年6月25日 (日)

SDRplay RSP2で見えた8kHzの謎の信号

  今までLF/VLFについては広帯域の受信ツールがなかったので、JJY等の標準電波以外はあまり興味がなかったのですが、少し前に購入したSDRplay RSP2は下限周波数が1kHzなので、色々な信号が受信できそうです。

  試しに、0~70kHz付近を受信してみました。

【SDRplay RSP2+SDRuno】
18khz0600

 何本かスペクトルが見えます。
 低い方では、不規則に断続する8kHzの信号が見えます。
  意図的に送信されている信号なのか、不要輻射なのかよく判りませんが、人工的に生成された信号であると考えてよいようです。

  外部信号と内部信号を切り分けるために、SDRplay RSP2のアンテナ端子(Hi-Z Port)を開放にしてみました。

【アンテナ端子開放時のスペクトル】2antenna_port_open

  0HzのDCスパイクと12kHz, 36kHzの信号が見えます。
  これらの信号以外は、外部から(アンテナから)の信号と考えてよいようです。

 8kHzの信号の送信パターンを調べてみました。

  SDRunoでは、最長で約30分の長さのウォーターフォール画面が表示できるようなので、30分間隔で12時間分のスクリーンショットを撮ってみました。

  受信環境
   SDR受信機:SDRplay RSP2
   アンテナ:AMラジオ用ループアンテナ(2Fベランダに設置
      PC:ThinkPad X230
   SDRアプリ:SDRuno
   表示周波数範囲:0~70kHz
   受信時刻:06:00~18:00

【06:00】
3sdrplay_rsp2_8khz0600

【09:00】
4sdrplay_rsp2_8khz0900

【12:00】
5sdrplay_rsp2_8khz1200

【15:00】
6sdrplay_rsp2_8khz1500

【18:00】
7sdrplay_rsp2_8khz1800

 

 ウォーターフォール画面を見た範囲では、8kHzの信号は30分の間に数回現れます。
 1回の持続時間(送信時間)は、1~2分程度のようです。

 Wikipediaによれば、VLF帯では OOK(CW)/FSK/MSKが使用されることが多いようですが、CWモードで一寸聞いた範囲ではCWやFSKではないようです。

  Very low frequency - Wikipedia
  https://en.wikipedia.org/wiki/Very_low_frequency

【CWモードで聞いた受信音】

 ワイヤレス充電のQiの周波数(150kHz付近)のスプリアス、イメージ、折り返し雑音ではないかと思いましたが、Qiの周波数変化とはパターンが異なります。

 アマチュア無線で9kHzの信号が実験的に使用されたことがあるようですが、周波数が違うし、この種の信号が簡単に受信できるようにも思えません。

    Sub 9kHz Amateur Radio
    https://sites.google.com/site/sub9khz/

    Radio Amateur's Sub-9 kHz VLF Signal Detected Across the Atlantic
    http://www.arrl.org/news/radio-amateur-s-sub-9-khz-vlf-signal-detected-across-the-atlantic

 受信信号をよく見てみると、以下のような性質を持っているようです。
 ・周波数は固定。
 ・信号の純度(purity)は比較的良い。
 ・受信中に信号のレベルが急に変化することがあるがフェーディング(QSB)のパターンとは異なっている。
 ・長い時間でみたときのレベルの変化は少ない。

 ここまでの状況から想像すると、近所の電気製品からの不要輻射が疑われますが、原因(信号源)は何でしょうか?
  下記の資料によれば、インバータのPWMのスイッチング周波数は2~15kHz程度であるようです。

  インバータ - 日本配電制御システム工業会
  インバータを使用した制御盤の設計にあたって
  http://www.jsia.or.jp/members_ef/kosyukai/2010/INV-sekkei10.07.28.pdf

 周波数的には近いですが、PWMなら付近に汚い信号が見える筈だし、レベルが変化するのも一寸変な気がします。

 1週間程度受信してみた感じでは、毎日、時刻にかかわらずほぼ一定のレベルで受信できているので、近場に信号源があるような気がしますが、本当のところはよく判りません。

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2017年6月18日 (日)

SDRplayで見た0-10MHzの昼夜の受信状態の変化

 ミニコンポのAM放送用のループアンテナでも、強い短波放送なら結構受信できます。

【中波ラジオ用ループアンテナ】
Am_radio_loop_antenna_1s

Am_radio_loop_antenna_2s

  直径は約16cm、ビニール被覆線が約10ターン、給電線を含めたインダクタンスは0.024(=0.010+0.014)mHです。
 なお、2mHレンジのオフセットがマイナス0.014mHだったので、表示値+0.014mHが実際の値です。
 
 上記ループアンテナとSDRplay RSP2+SDRunoの組み合わせで、0-10MHzの昼夜の受信状態の変化を見てみました。

【昼】
Sdrplay_010mhz_daytime

【夜】
Sdrplay_010mhz_nighttime

  中波の受信状態と短波の受信状態を同時に表示できるので、周波数による影響の程度がすぐに判ります。。
 
 昼間はラジオ日経程度しか見えませんが、夜になると色々な信号やノイズが出てきます。

 広帯域のスペクトルを見ていると、ダイヤル式の受信機では気が付かないような怪しい(?)信号が見えるので、結構面白いです。

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2017年6月17日 (土)

10kHz以下の受信テスト(SDRplay RSP2)

SDRplayを購入するときに、RSP1にするかRSP2にするか一寸迷いました。

  Radio Spectrum Processor 2
  http://www.sdrplay.com/docs/RSP2_Datasheet.pdf

 結局、周波数に応じてアンテナ端子が独立していることと、水晶の周波数精度が0.5PPMという点に惹かれてRSP2にしました。
 購入時にはあまり着目しなかったのですが、RSP2の受信可能範囲は、仕様によれば、1kHz~2GHzとなっています。
 RSP2は10kHz~20GHzなので、1kHz~10kHzの分だけ広いです。
 10kHz以下の電波というのはあまりイメージが湧きません。

 いままで、低い方ではアマチュアバンドの135kHzとか、JJYの40/60kHzとかは受信してみたことはありますが、10kHz以下の世界は全く知りません。

 潜水艦等で使用されているようですが、Wikipediaの"List of VLF transmissions"には10kHz以下のデータはありません。

  Very low frequency - Wikipedia
  https://en.wikipedia.org/wiki/Very_low_frequency

 一寸古いですが、以下の資料には、"RADIO-SIGNALS; BELOW 10 kHz"という項目があります。

  UDXF - UTILITY Dxers FORUM - ELF and VLF Guide
  Version 1.0 - updated 15 November 2001
  http://www.udxf.nl/ELF-VLF-GUIDE-v1.0.pdf

 10kHz以下といっても、2.5~82Hzの話なので、桁が全く違います。

 当方は疑り深い性格なので、10kHz以下の信号が本当に受信できるの?ということで、簡単な実験をしてみました。

 この周波数帯の信号が簡単に受信できるとは思えないので、自前で信号源を用意しました。
 10kHz以下ということは、普通のオーディオ(可聴周波数)の帯域なので、低周波発振器が利用できる筈です。
 固定のスポット周波数ではあまり面白くないので、20Hz~20kHzの掃引信号を使ってみました。

 仕掛けは以下の通りです。

    送信側
   スマホ:SH-01F
   アンテナ:SH-01Fの内蔵ダイナミックスピーカのボイスコイルをループアンテナとして利用
      信号発生アプリ:FuncGen Signal Generator
     波形:正弦波、下端周波数:20Hz、上端周波数:20kHz、繰り返し周期:20秒、出力特性:リニア
    
  受信側
   SDR受信機:SDRplay RSP2
   アンテナ:SONY TP-5T(テレホンピックアップ)
      PC:ThinkPad X230
   SDRアプリ:SDRuno
   表示周波数範囲:約70kHz幅
   受信モード:CW
      復調中心周波数:10kHz
   
 今回はとりあえず信号が受信できるかどうかを確認するだけのテストなので、SH-01Fからの漏洩磁束を検出できれば良いであろうということで、ジャンク箱に転がっていたテレホンピックアップ(SONY TP-5T)を受信用のループアンテナとして流用しました。
 TP-5Tの素性はよく判りませんが、直流抵抗は1kΩ程度です。

【Sony Telephone Pick-up TP-5T】
Sony_telephone_pickup_tp5t


 SDRplay RSP2の高インピーダンス(High-Z)ポートの入力インピーダンスは1kΩということなので、直結しても多分問題ないでしょう。

 実際に受信してみました。
  受信アンテナ代用のテレホンピックアップは、SH-01Fの隣に置きました。

 受信結果は以下の通りです。

【SDRplay RSP2+SDRunoで掃引信号を受信中】

 
Receiving_below_10khz_with_sdrplay_

 
 20Hz~20kHzの範囲で、20秒周期で下から上に掃引しました。
  1kz程度からウォーターフォール画面に信号が表示されています。
  受信モードはCWで復調中心周波数は10kHzなので、10kHz付近で短時間ビートが発生しています。

  送信アンテナと受信アンテナが非常に近いので、電波伝播というよりは電磁結合に近いのかもしれません。
 とりあえず10kHz以下でも動作していることは確認できましたが、実際に何が受信できるかは、追々調べてみたいと思います。

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2017年6月 3日 (土)

[hnl4]SDRplayテスト@モアナサーフライダー

  最近購入したSDRplay RSP2は、最大8MHz帯域で1kHz~2GHzの受信が可能です。
 なお、周波数のスケールは10MHzで表示されますが、上下端ではかなり感度が低下します。

 中波と短波の放送のスペクトルを同時に表示できるので、短波放送の利用周波数の分布や、信号強度の変化の様子がよく分かります。
 FM放送のスペクトルも同様に表示できますが、関東エリアでは強い局は数局しかありません。

 米国では、多数のAM局やFM局が放送しているという話を聞いていたので、今回ホノルルに遊びに行ったついでに、どんなものか宿泊したホテル(Moana Surfrider, A Westin Resort & Spa)調べてみました。

 最初に、AM放送局を調べてみました。
 事前情報なしでは効率が悪いので、FCCのサイトでホノルルのAM放送局の様子を確認してみました。

    AM Query Broadcast Station Search
    https://www.fcc.gov/media/radio/am-query

  以下の検索条件で19件がヒットしました。

Search Parameters:   
City:  HONOLULU 
State:  HI 
Lower Frequency  530 
Upper Frequency  1700 

*** 19 Records Retrieved ***
https://transition.fcc.gov/fcc-bin/amq?call=&arn=&state=HI&city=Honolulu&freq=530&fre2=1700&single=1&type=3&facid=&class=&list=1&ThisTab=Results+to+This+Page%2FTab&dist=&dlat2=&mlat2=&slat2=&NS=N&dlon2=&mlon2=&slon2=&EW=W&size=9

 以下、上記URLから抜粋引用
----------------------------------
KSSK  590 kHz  7.5 kW
KPRP  650 kHz 10 kW
KHNR  690 kHz 10 kW
KGU    760 kHz 10 kW
KHVH  830 kHz 10 kW
KHCM  880 kHz  2 kW
KHCM  880 kHz  2 kW
KIKI     990 kHz  5 kW
KLHT 1040 kHz 10 kW
KLHT 1040 kHz 10 kW
KWAI 1080 kHz  5 kW
KPHI 1130 kHz  1 kW
KPHI 1130 kHz  1 kW
KZOO 1210 kHz  1 kW
KNDI 1270 kHz  5 kW
KKEA 1420 kHz  5 kW
KHKA 1500 kHz  5 kW
KHKA 1500 kHz  5 kW
KREA 1540 kHz  5 kW
----------------------------------

 このうち4局は昼と夜で別カウントされているようなので、周波数的には15局となります。

  下記のJETROの資料によればホノルル市郡の人口は約100万人(関東地方の1/10以下)のようなので、人口に対する放送局の数が結構多いような気がします。

  ホノルルスタイル - ジェトロ(2017年3月)   https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/02/2017/af5fad0bc1d612e9/honolulustyle1-outline.pdf

 しかし、空中線電力が日本より小さいので、単純には比較できないかもしれません。
 たとえば日本のTBSラジオの場合は空中線電力が100kWです。
 放送サービスの考え方が違うのかもしれません。
 1kWで10万人カバーすると考えると計算が合う?

 ホテルの部屋で実際に受信してみました。

 場所:モアナ サーフライダー ウェスティン リゾート&スパ
    ヒストリック・バニヤン・ルーム 5F 西側ウィング
    受信機:SDRplay RSP2+Teclast X80 Power(Windowsモード)
    SDRアプリ:SDRuno
    AM用アンテナ:AMラジオ用ループアンテナ(北側窓の内側に取り付け)
    FM用アンテナ:430MHz用λ/4ホイップ(同上)

【SDRplay RSP2+Teclast X80 Power+SDRuno】
1am_radio_loop_ant_and_430mhz4_ant

2sdrplay_rsp2teclast_x80_powersdrun

【ホノルルのAM放送を受信中】
3am_broadcasthonolulu_1

4am_broadcasthonolulu_2

5am_broadcasthonolulu_3

 リストにある590kHzから1540kHz間での14個の周波数の中の1130kHz(KPHI)以外の周波数は全部受信できました。
 なお、周波数の確認はしましたが、IDの確認はしていないので、同一周波数の他局の可能性がありますが、多分大丈夫でしょう。
 1210kHz(KZOO)では、日本のポップスを流していました。

  次に、FM放送を受信してみました。
 FM放送についても、事前にホノルルのFM放送局の様子を確認しました。

  FM Query Broadcast Station Search
  https://www.fcc.gov/media/radio/fm-query

 下記の検索条件で14局ヒットしました。

Search Parameters:   
City:  HONOLULU 
State:  HI 
Service:  FM 
Lower Channel  200 
Upper Channel  300 

*** 14 Records Retrieved ***
https://transition.fcc.gov/fcc-bin/fmq?call=&arn=&state=HI&city=Honolulu&freq=0.0&fre2=107.9&single=1&serv=FM&vac=&facid=&asrn=&class=&list=1&ThisTab=Results+to+This+Page%2FTab&dist=&dlat2=&mlat2=&slat2=&NS=N&dlon2=&mlon2=&slon2=&EW=W&size=9

 以下、上記URLから抜粋引用
----------------------------------
Call           Frequency     ERP
KHPR           88.1 MHz  39 kW
KIPO            89.3 MHz  38.5 kW
KTUH           90.1 MHz   7 kW
KLHT-FM     91.5 MHz 100 kW
KQMQ-FM    93.1 MHz 100 kW
KUBT           93.9 MHz 100 kW
KUMU-FM     94.7 MHz 100 kW
KAIM-FM      95.5 MHz 100 kW
KHCM-FM    97.5 MHz  80 kW
KDNN          98.5 MHz  51 kW
KGU-FM      99.5 MHz 100 kW
KCCN-FM  100.3 MHz 100 kW
KINE-FM   105.1 MHz 100 kW
KPOI-FM   105.9 MHz 100 kW
----------------------------------

 20MHz分の帯域は1度には表示できないので、分割して表示しました。
 また、SR(sample rate)を10MHzにすると音声が断続するので、音声受信時はSRを4MHzにしました。

 FM放送の受信結果は以下の通りです。

【ホノルルのFM放送を受信中】
6fm_broadcasthonolulu_1

7fm_broadcasthonolulu_2

8fm_broadcasthonolulu_3


  写真は、88.1MHz(KHPR)を受信しているところです。
 スペクトルの高さで見ると、それ程レベルは高くないように思われますが、A/Dコンバータは過負荷(オーバーフロー?)になっているようです。あとでLNAの利得を下げました。
 スペクトル波形ではよく判りませんが、ウォーターフォールの画面で縦筋になっている部分はFM放送波です。
  信号レベルの差はありますが、上記14局は全部受信できました。
 上記の局の他に、106.7MHz,107.5MHz,107.9MHzで信号が受信できました。
 リストに含まれていない局も結構受信できているようです。
 ステレオ放送はちゃんとステレオで聞こえました。(現在では当たり前ですが、昔はモノラル再生オンリーのSDRアプリもありました)
 ざっと聞いた範囲では、音楽、ニュース、宗教などの内容が多かったようです。
 局数が多いということは、選択肢が増えるということなので、リスナにとってはうれしいことです。

 ちなみに、関東で受信したFM放送のスペクトルは以下のようになっていました。
 なお、受信条件は以下の通り。

    受信機:SDRplay RSP2+ThinkPad X230
    SDRアプリ:SDRuno
    FM用アンテナ:COMET CA-2X4M(2Fべランダのエアコン室外機に設置)

【関東のFM放送を受信中】
Jp_fm_broadcast

【余談】
 なぜか、Teclast X80 PowerのWindowsモードでは、スクリーンショットが撮れなくなっていたので、画面をデジカメで撮影しました。
 最初は音量ダウン+電源オンで撮影できていたのですが、色々触っていたらおかしくなりました。
 ネット情報によれば、ファームウエアを拾ってきて入れなおせば、修復できるようなので、そのうち試してみたいと思いますす。

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2017年5月13日 (土)

SDRplay RSP2+室内ループアンテナでBPMとCODAR(?)を受信

 SDRplay RSP2には、三つのアンテナ端子(port A、port B、Hi-Z port)があり、 周波数や用途に応じて使い分けることができるようになっています。

  周波数帯ごとの主な用途と電波の特徴
  http://www.tele.soumu.go.jp/j/adm/freq/search/myuse/summary/

  November 22, 2016
  SDRPlay RSP2 Release Announcement and Review
  http://www.rtl-sdr.com/sdrplay-rsp2-release-announcement-and-review/ 
   ・2 x SMA Software Selectable 50Ω RF ports (1.5 MHz - 2 GHz)
   ・1 x High Impedance RF port (1 kHz - 30 MHz)

  port A, Bは不平衡型なので、適当な変換コネクタを使用すれば、VHF/UHF用のホイップアンテナや八木アンテナの同軸ケーブルを簡単に接続することができます。

 HF/MF/LF/VLF/ELF用には平衡型の高インピーダンス入力端子が用意されています。
 どんな感じか試してみようと思いましたが、ざっと見まわした範囲では平衡型のアンテナは見当たりません。
 当方がアマチュア無線を始めた頃(7MC/フォールデッドダイポールの頃)は平衡型のアンテナが普通(当時同軸ケーブルが高価だった)でしたが、最近は平衡型のアンテナはあまり見かけません。

 以下の資料には、同軸ケーブル(coax)を直結しても損失は大したものではないと書いてあり、確かにその通りなのでしょうが、なんとなく気持ちが悪いです。

  RSP2 - Guide to using the High Z Port - SDRplay
  http://www.sdrplay.com/wp-content/uploads/2016/12/161201HighZPortGuidev2.pdf

 ジャンク箱を漁ってみたら、漏洩磁界のサーチコイルとして使って使っていたループアンテナが出てきました。
 このループアンテナは、もともとはミニコンポのAM放送用のものですが、本体は故障して廃棄しましたが、ループアンテナは何かに利用できるのではないかと思って捨てないでいたものです。
 直径は約35cmでビニール被覆線が十数ターン巻いてあります。
 仕様は不明ですが、インダクタンスを測定したら29.1μHでした。
 平衡型で周波数帯はMFなので、高Z入力端子の使用条件は満足しています。

 実際にループアンテナに繋いで受信してみました。

 受信条件は以下の通りです:

    受信場所:鉄筋構造物2F室内
  アンテナ:AM(中波)ラジオ用ループアンテナ(北側金網入りガラス窓の内側にガラス面に直角に取り付け)
  SDR受信機:SDRplay RSP2
  受信アプリ:SDRuno
  PC:lenovo ThinkPad X230 (Windows 7 Pro, 64 bit)

 帯域を0~2MHzに設定して、中波を受信してみました。

【AFN(810kHz)受信中】
Mw_band_sdrplay

 東京近辺の主要放送局は受信できましたが、今回の受信環境では、普通のポータブルラジオに比べて高感度とは言えないような感じでした。

 なお、最初はループアンテナの面をガラスの面に平行にしていましたが、直角に変更したところかなり(数dB?)信号強度が強くなりました。

 中波が受信できるのであれば、短波も受信できるのではないかということで、同じ受信条件で短波を受信してみました。

 最初から何も聞こえないのは寂しいので、簡単に受信できそうな局を狙いました。
 常時送信、局ID確認容易、比較的近距離の局として、BPMがあったので、これを受信することにしました。

    BPM
    http://www.sigidwiki.com/wiki/BPM

    BPM(中国科学院国家授时中心短波授时台)
    http://baike.baidu.com/item/BPM/7484282

  帯域を4.4~6.4MHzにして受信してみました。

【BPM(5MHz)受信中】

 アンテナが貧弱な割には、よく聞こえているような気がします。

 5MHz付近のスペクトルを見てみると、5235KHz付近と5255kHz付近に周期的且つ相補的に変化するノイズが見えます。
 信号の挙動から考えて人工的な信号のようです。
 もしかしたら、 CODAR(Coastal Ocean Dynamics Applications Radar)かもしれません。

  CODAR
  http://codar.com/

  The Unique Nature of HF Radar
  http://www.codar.com/intro_hf_radar.shtml

  Coastal ocean dynamics applications radar
  https://en.wikipedia.org/wiki/Coastal_ocean_dynamics_applications_radar
 
    Long-Rang SeaSonde  仕様
    http://www.3s-ocean.co.jp/page028.html

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2017年5月 6日 (土)

SDRplay用のタブレットとしてTeclast X80 Powerを買いました

  先日購入したSDRplay RSP2は、約10MHz帯域を同時にモニタできるので、色々便利です。
 現在はSDRplay用のアプリとしてSDRunoをThinkPad X230に入れて使っていますが、X230はノートPCとはいっても、旅行に持って行くには一寸邪魔になります。

 タブレットなら小型なので、手元にあるAndroid端末を利用しようと思ったのですが、現時点ではRSP1に対応しているアプリ(ドライバ)はあるようですが、RSP2用のものは未だ無いようです。

    SDRplay - Android
    http://www.sdrplay.com/android.html

 Windowsが動くタブレットとして手元にPloyer momo8W(Windows 10 + Android 5.1)があったのでこれを使ってみることにしました。
  以下のサイトからSDRUNO - VERSION 1.13 をダウンロード/インストールしました。

    SOFTWARE
    http://www.sdrplay.com/downloads/

 画面が8インチなので一寸見にくいですが、表示は許容範囲内です。

【SDRplay RSP2+Ployer momo8W(Windows 10)+SDRuno】
Momo8w



 ところが、SR(Sampling Rate)を10MHzにすると、受信音が周期的に断続します。
 帯域を狭くすると音は正常になりますが、もう少し広い帯域で受信したいです。

 受信音が断続する理由としては色々あると思いますが、プロセッサの処理能力の問題かもしれません。
 momo8Wのベンチマーク(Antutu/Android)を調べてみると、35000程度のようです。

  Ployer MOMO8W ベンチマーク&ハードウェア情報
  http://www.lives.okinawa/2015_momo8w_benchmarks/

    Android+Windows中華タブレット比較6機種。ベンチマーク、スペック、不具合など
    http://socius101.com/post-11495/

  この35000という数字がどの程度のものかはよく判りませんが、当時の他のタブレットでは50000とか60000とかもあるようなので、高速とはいえないようです。

 素人考えで処理能力が高いWindowsタブレットであればSR 10MHzで再生できるのではないかと妄想して、使えそうな安い機種を探してみました。

 Teclast X80 Powerという機種が目にとまりました。

  メタルボディ採用、質感が向上したWindows 10タブレット「X80 Power」が発売
  8インチ1,920×1,200ドット表示、実売16,980円
  AKIBA PC Hotline!編集部
  2016年6月27日 00:10
  http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1007163.html

 

 以下の記事によれば、ベンチマーク(Antutu/Android)は64000程度のようです。

  Teclast X80 Power ベンチマークテスト
  http://bey.jp/?p=25848#AnTuTu

  【実機レビュー#5】8インチWUXGAでメタルボディ『TECLAST X80 Power』レビュー! ベンチマーク編
  http://butsuyoku-gadget.com/teclast-x80-power-review5/

 数字の意味はよく理解していませんが、単純比較で約2倍です。
 グラフィック処理や3D処理は、多分SDRには関係ないだろうし、Antutuのバージョンによって数値が大幅に異なるようなので、どの程度改善されるかは判りませんが、少しは復調特性が改善されるかもしれないということで、購入することにしました。

【TECLAST X80 Power】
Teclast_x80_power_0

Teclast_x80_power_1



【SDRplay RSP2+TECLAST X80 Power(Windows 10)】
(SDRunoとHDSDRをインストール)
Teclast_x80_power_2

【SDRuno待機中】
Teclast_x80_power_3
SDRplay RSP2の消費電流:90mA

【SDRuno受信中】
Teclast_x80_power_4

Teclast
SDRplay RSP2の消費電流:170mA

  SRを10MHzにしてみると、残念ながらやっぱり受信音が周期的に断続します。
 全く改善されていないのでは一寸悲しいので、Ployer MOMO8WとTECLAST X80 Powerを比べてみました。
 受信周波数はエアバンド(120MHz付近)、復調モードはAM、DECは1です。
 SRを2~10MHzで順次切り替えて、音声の断続回数/分をカウントしました。
 結果は以下の通りです。

 SR(MHz)  Ployer MOMO8W  TECLAST X80 Power
 2           0              0
 3         0             0
 4         0             0
 5        36                        0
 6        83                       49
  7        110                       94
 8        114                      125
 9        117                      135
  10          116                      138

 
  正常に受信できるSRが4MHzから5MHzになりましたが、対費用効果は低かったです。残念・・・

 タブレットが少し薄くなったので、旅行に持っていくのには少し便利になったかもしれません。

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2017年4月23日 (日)

SDRplayで見た充電開始時のQiの出力周波数変化

 最近、SDRplay RSP2を購入したので、SDRunoとの組み合わせで、色々な信号を受信して遊んでいます。
 今までは、DVB-T用ドングルとSDR Touchの組み合わせだったので、下限周波数が20MHz付近だったのですが、RSP2では下限周波数が1kHzとなっています。
 手元にある電子装置で、低い周波数の信号を発生するものはないかと探してみたら、Qi規格のワイヤレス充電器(Seneo 3 Coils Wireless Charger Model:SWC2)がありました。

 下記の資料によれば、Qiでは「スイッチング周波数は100kHz程度」とのことです。

  Qi規格に準拠したワイヤレス充電器のノイズ対策手法
  http://www.murata.com/ja-jp/about/newsroom/techmag/metamorphosis18/appnote/02

 また、以下の資料によれば、出力制御のために出力周波数が100-200KHzの範囲で制御されるようです。

  Introduction to Wireless Power
  http://www.emcchicago.org/pres/ti0415.pdf
  Resonant Power Transfer - Switching Frequency Variation (p.22)

Qi_resonant_power_transfer_switchin
  "Power control by changing the frequency, moving along the resonance curve; about100-200KHz for Qi"
(上記URLから抜粋引用)

 受信側の共振周波数は固定(約100kHz)で、送信側の周波数は受信側の共振周波数より上側(100-200KHz)で可変になっているようです。
 負荷が重くなって電圧が低下すると、送信周波数を下げることにより共振カーブの山を登って電圧を高めて安定化動作を行っているようです。

 周波数の変化を実際に確認してみました。
 実験環境は以下の通りです。

  Qi Wireless Charger: Seneo SWC2
  充電対象スマホ:ELUGA X P-02E 
    受信機:SDRplay RSP2(1kHz-2GHz)
    SDR表示アプリ:SDRuno
    PC:ThinkPad X230 (windows 7)
    アンテナ:ミニコンポ付属のAM用ループアンテナ(29.1μH)

 結果は以下の通りです。

【YouTube動画】

【待機中】(約240kHz帯域で表示)
Qi_spectrum__no_load

【充電中】(約240kHz帯域で表示)
Qi_spectrum__charging

【充電器電源オフ】(約10MHz帯域で表示)
Qiharmonics_power_off

【待機中】(約10MHz帯域で表示)
Qi_harmonics_stadn_by

 待機中は約170kHzであり、負荷が掛かると約110kHzまで下がっています。
 待機中でも高調波が結構発生しているようなので、充電が必要なときのみ電源を入れるようにしたほうがいいかもしれません。

 低調波(?)も発生しているように見えますが、単に見えているだけ?

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2017年4月15日 (土)

SDRplay用フライホールもどき選局つまみ

 先日、ボール式マウスを改造してSDR用の選局装置を作りました。

 とりあえず動作するのですが、内部機構が露出したままなので、埃や外光の影響が心配です。

【初期状態】
Flywheel_tunig_knob_for_sdrplaysdru

Flywheel_tunig_knob_for_sdrplaysd_2


 マウスの上側ケースが残っていたので、選局軸/選局つまみとケースが干渉する部分を切断して、上から被せました。

【一部カバーした状態】
Flywheel_tunig_knob_for_sdrplaysd_3

  手前側と選局軸付近は開放状態なので、どの程度効果があるか判りませんが、ロータリエンコーダの部分は外から見えなくなったので、気休め程度にはなるかもしれません。

 最初は、マウスを直接机の上に置いていたのですが、選局つまみの周縁と机の表面との距離が短いために、選局つまみの周縁に指を掛けてぐるぐる廻すことができません。

 ということで、100円ショップで適当な小型ケースを買って来て、マウスを両面テープで接着することにより下駄を履かせて高さを稼ぎました。
 なお、つまみ回転時の力でマウスが移動しないように、部屋にあったスペアの単三電池を錘としてケースの中に詰め込みました。

【下駄を履いた状態】
Flywheel_tunig_knob_for_sdrplaysd_4

Flywheel_tunig_knob_for_sdrplaysd_5


 これで、つまみをぐるぐる廻せるようになったのですが、つまみを廻す感覚がいまいちです。
 昔の9R-59のようなぐるっと廻してぱっと止めるというような操作感覚が懐かしいです。
 慣性でつまみを廻すためには、普通はフライホイールを外付けするのですが、マウス改造の選局装置では、そのような高級なことはとてもできません。

 何らかの手段で慣性モーメントを大きくすれば、少しは効果があるのではないかということで、姑息な手段ではありますが、選局つまみの裏側の凹部に配管工事用のパテを詰め込んでみました。

【パテ詰め前】
Flywheel_tunig_knob_for_sdrplaysd_6

【パテ詰め後】
Flywheel_tunig_knob_for_sdrplaysd_7


 先日購入した、SDRplayと組み合わせてFM放送を受
信してみました。

 受信環境は以下の通りです。

  アンテナ:2Fベランダの1.5m長ホイップ
   チューナ:SDRPlay RSP2
  PC:lenovo ThinkPad X230 (Windows 7)
   SDRアプリ:SDRuno  version 1.13
    IF帯域:10MHz
    受信周波数範囲:76-86MHz

  約10MHzの帯域が同時に表示できるのが便利です。

【SDRPlay+SDRuno表示例】
Flywheel_tunig_knob_for_sdrplaysd_8

 慣性モーメントが小さいので、普通のフライホイールのように慣性だけでくるくる廻り続けるということはありませんが、元のつまみよりは少しはマシという感じかもしれません。
 改造費用は殆ど掛かっていないので、今回はこれで良しとします。

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2017年4月 9日 (日)

SDRplay RSP2(1kHz~2GHz)を買いました

  以前、SDR TouchでVHF-Low放送「i-dio」のスペクトラムを表示させたことがあるのですが、表示帯域が2MHzだったので、全体を同時に表示することはできませんでした。

  2016年1月21日 (木)
  SDR Touchで見たVHF-Low新放送「i-dio」の試験電波(ISDB-Tsb)
  http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2016/01/sdr-touchvhf-lo.html

 広帯域で安いSDRはないかと探していたら、以下の広告を見かけました。

  SDRplay社 RSP2
  http://icas.to/lineup/rsp2.htm

  以下、上記URLから抜粋引用
-------------------------------------------
特徴
 ●50Ω SMA受信ポート x 2個 (1.5MHz - 2GHz)
 ●ハイインピーダンスポート x 1個 (1kHz - 30MHz)
 ●0.5ppmの高精度TCXOを搭載、0.01ppmまで微調整可能

受信周波数範囲
 ●1kHz ~ 2GHz
設定可能IF帯域幅
 ●200kHz, 300kHz, 600kHz, 1.536MHz, 5.0MHz, 6.0MHz, 7.0MHz, 8.0MHz
USB
●データ、電源 - USB 2.0 ポート (Bメス) x 1個 (消費電流 170mA - Bias-Tは除く)
-------------------------------------------

  IF帯域幅は8MHz帯域まで設定が可能なようです。
 また、受信周波数範囲が1kHz ~ 2GHzというのがすごいです。

  RSP Conceptual Block Diagram
  http://www.sdrplay.com/docs/SDRplay_Conceptual_Block_Diagram_r1p1.pdf

  フィルタが重要そうです。

 

 以下の資料によれば、「i-dio」の使用周波数は103.5~108MHz(北海道、関東・甲信越、近畿、九州・沖縄)で、送信帯域は4.5MHzのようなので、送信波全体を表示できる筈です。

  ITUジャーナル Vol. 45 No. 1(2015, 1)
  V-Lowマルチメディア放送の開始に向けて
  https://www.ituaj.jp/wp-content/uploads/2015/01/2015_01-09-sl-vlow.pdf

 放送波のスペクトラムを表示するためだけにこれを買うのは勿体無いですが、超広帯域の受信機として遊べそうです。

 設定可能IF帯域幅だけ見るとRSP1でも8MHz帯域に対応しており価格も安いですが、後継のRSP2は色々機能が追加されているので、一寸迷います。

  比較表
  http://icas.to/lineup/rsp.htm

  Comparing New SDRPlay RSP2 With RSP1 - eHam
  http://www.eham.net/ehamforum/smf/index.php?topic=112512.0

 折角なら新機種をということで奮発して(無理して?)RSP2にしました。
 高インピーダンスのアンテナ端子とか、0.5ppmTCXO(RSP1は10ppm?)にも一寸惹かれました。
  オマケでHPF(1.810kHz-30MHz)も付いてくるようですし・・・

 ついでに、M(F)-SMA(F)変換アダプタと両端SMA(M)付き同軸ケーブルも同時に注文しました。
  なお、RSP2は"Radio Spectrum Processor 2"の意味のようです。

 注文した翌日に配送されてきました。
 最近の通販は早いです。

【購入品】
Sdrplay_rsp2_contents


 早速使おうとしましたが、手元にあると思っていたUSB Type-Bのケーブルが見当たりません。
 以前は、何本かあったのですが、使うことがないと思って処分していたようです。
 仕方がないので、プリンタ/スキャナで使っているUSBケーブルを取り外して、とりあえず動かしてみました。

 受信環境は以下の通りです。

  アンテナ:2Fベランダの1.5m長ホイップ
   チューナ:SDRPlay RSP2
  PC:lenovo ThinkPad X230 (Windows 7)
   SDRアプリ:SDRuno  version 1.13

 SDRunoのダウンロードとインストールは特に問題なく完了しました。
 早速走らせてみました。

【受信中】
Sdrplay_rsp2_inuse

【i-dio】
Sdrplay_idio
  103.5~107.3MHz付近にOFDM特有の両端が断崖絶壁のスペクトラムが見えます。
 IF帯域が8MHzあると全体が見えるので判り易いです。

【118MHz】
Sdrplay_118mhz
  エアバンドを見てみました。
  126.3MHzのAWOSの信号を受信してみましたが、DVB-TチューナとSDR Touchの組み合わせ(アンテナは同じ)で受信した場合よりも、了解度が高いような感じがしました。
 なお、SDRplayの場合は、音声にFast AGCが掛かったような息継ぎ現象(無声部でノイズが浮き上がる)があるのが気になりました。
 ダイヤルぐるぐるや、プリセットスキャンでは、受信可能な未知の周波数を見つけるのは中々難しいですが、8MHz帯域受信の場合はかなり楽になります。

【430MHz】
Sdrplay_430mhz
  休日の午前8時頃なので、あまり信号は出ていませんでした。
  "Span 10000MHz"となっており、スケール表示は約10MHz幅となっていますが、実際は仕様通りの8MHz帯域と考えていいかもしれません。

 今回は、VHFとUHFの受信状態を簡単にチェックしただけですが、結構遊べそうです。
 
 下限周波数が1kHzとなっていますが、1kHzの電波とはどんなものでしょうか?
 潜水艦ではVLFが使用されているようですが・・・

  Defence Science Journal, Vol 43, No 1, January 1993, pp 43-51
  Submarine Communications
  http://publications.drdo.gov.in/ojs/index.php/dsj/article/viewFile/4209/2463

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2017年4月 2日 (日)

Android SDR用簡易選局装置を作ってみました

 以前はVHF/UHF用のゼネカバ受信機として大昔に買ったFRG-965を使っていました。
 しかしながら、かなり前に、電源スイッチを切っても蛍光表示管の表示が消えないという不思議な故障が発生しました。
 表示部付近の電解コンデンサを全部取り換えれば修理できそうなのですが、かなり面倒そうなので、そのまま放置しています。

 新しく買うのであれば、AOR AR8600MARK2等がよさそうですが、素人無銭家には一寸お値段が気になります。

 仕方がないので、現在は、AndroidタブレットHyundai T7にSDR Touchを入れ、DVB-Tチューナを接続してVHF/UHF用受信機として使っています。

  Android SDRの場合は、通常は、タッチパネルを指で操作して受信周波数を変更するのですが、CWやSSBでは微調整が難しいです。
 大昔の9R-59(プロフィールの写真の左端に写っています)のような回転つまみ式のアナログ通信型受信機の場合は、指の微妙な動きで周波数の微調整ができました。

 タッチパネルの場合でもマウスを使えば少しは楽になりますが、選局の操作性はあまり改善されません。

  色々調べてみると、以下の製品が使えそうな気がしますが、Androidに対応しているかどうか判りません。
 また、結構なお値段です。

 下記の2002年の記事によれば、対応OSはWindows 98/Me/2000/XPとなっていますが、現在はどうでしょうか?

  USB接続の“ボリュームコントローラ”風入力デバイスが販売開始
  2002年04月16日 22時37分更新
  http://ascii.jp/elem/000/000/330/330485/

 本家のサイトを覗いてみました・

    Griffin
  PowerMate USB
  https://griffintechnology.com/us/products/audio/powermate

  System Requirements:
  Mac: Mac OS X 10.3.9 or greater, and a USB port
  PC: Windows XP, or Vista, USB port

    Support Articles (FAQ)
    https://support.griffintechnology.com/product/powermate/

 上記URLから抜粋引用
---------------------------------------------
Is PowerMate compatible with my computer?

If you have a USB port and you are using one of the operating systems listed below, PowerMate will work with any application that uses keyboard commands. PowerMate is compatible with Mac OS X, and Windows XP and Vista.
Simply download the appropriate software for your operating system from the Downloads section on the right side of the PowerMate support page.
*This software is not fully compatible with Windows 7, 8, or 10. However, many of our customers report that they are able to use the software in compatibility mode. We hope to have a Windows update available in the future but an immediate ETA for this update is unknown at this time.
---------------------------------------------

  Windows 7, 8, 10でも動作する場合があるようなことが書いてあります。

 英語版のAmazonのReviewを見てみました。

  Griffin Technology NA16029 PowerMate USB Multimedia Controller
  https://www.amazon.com/Griffin-Technology-NA16029-Multimedia-Controller/dp/B003VWU2WA
  "Antiquated Mac software, No Win 7 8 10 support, crashes alot, no sleep."

 このレビューを見る限りでは、最近のWindowsでは正常に動作するという保証はないような感じです。
  また、Androidに関する情報は見つけることができませんでした。

 現在、固定用に使用しているAndroid SDRの環境は以下のようになっています。

  タブレット:Hundai T7 (Android 4.2.2,ルート化済み)
    RTL-SDRチューナドングル:DVB-T+DAB+FM (R820T)
    SDRアプリ:主にSDR Touch

  この環境でもマウスのドラッグ操作による選局は可能なので、つまみを回転させたときにドラッグ操作と等価な信号が発生するような仕掛けを検討しました。

 SDR Touchにおけるマウスによる選局(周波数変更)の手順は以下のようになります。
  (1)マウスを操作してポインタ(カーソル)を選局バー(垂直帯)の上に乗せる。
  (2)マウスの左クリックボタンを押す。
  (3)ボタンを押したまま、マウスを水平方向(左:低、右:高)に移動する。(ドラッグ操作)

 上記(1),(2),(3)の操作を行ったときに発生する信号を、つまみを回転させたときに発生させれば、回転つまみによる選局が可能になるはずです。

 ネットで調べてみると、関係がありそうな記事がいくつかありました。

 方式としては、マウス(ボール式/光学式)の回路を利用してロータリエンコーダを外付けするものと、ロータリエンコーダ専用回路を作るものがあるようです。
 当方は、「なるベく手を抜いて、そこそこの効果を」という方針なので、以下の条件で検討しました。

 1:現在では光学式マウスが主流であるが、2次元の画像データからX軸方向の移動データを分離するのは面倒そうなので、X軸データを独立に取得できるボール式マウスを流用する。
 2:外付け部品を減らすために、マウス内蔵のX軸用ロータリエンコーダを流用する。

 手持ち部品や100円ショップの商品を流用してAndroid SDR用選局装置(PowerMateもどき?)を作ってみました。

 マウス改造の全体の流れは以下の通りです。

 まず、ボール式マウスを入手しました。
 現時点では、新品のボール式マウスを購入するのは困難なので、ハードオフで探してきました。
  30~40個の中古マウスが箱の中に放り込んであったので、この中からボール式のものを探しました。
 100円~300円程度の値札がついたものと値札なしのものがあり、値札なしは108円という注意書きがありました。
 殆どが光学式でボール式のものは1割以下のような感じでした。
 今回は108円のボール式マウスを3個買ってきました。

  自宅に帰ってよく見たら、二つはコネクタがPS/2でした。

Three_balltype_mouse_1

Three_balltype_mouse_2


 USBタイプのものにはTM-930と書いてありました。

  とりあえずマウスを分解してみました。

Mouse_stm930_1Mouse_stm930_2

Mouse_stm930_4


 今回は、マウス内蔵のX軸用ロータリエンコーダを流用するつもりなので、この部分に注目してみました。

Xaxis_rotary_encoder_1

Xaxis_rotary_encoder_2a

Xaxis_rotary_encoder_3a

Xaxis_rotary_encoder_4


  ボール回転検出用のロータリエンコーダは、フォトインタラプト方式のようです。
 デジカメの画像では、赤外線LEDが光っているのが見えます。

 透光スリットが形成されたディスクを何らかの手段で回転させることができれば選局ができるはずです。
 一番簡単なのは、ディスクを直接指で廻すことですが、操作性が悪そうだし、ダイヤルをぐるぐる廻す感じがでません。
 次に、ディスクの軸を延長して選局つまみを取り付けることが考えられますが、この場合には、部品の配置の関係から、軸は回路基板とは反対方向にしか延長できません。
 しかしながら、この場合には、つまみを右に廻すと周波数が低くなり、普通の制御方向(右に廻すと周波数が高くなる)とは逆になるので、頭の中が混乱しそうです。

 そこで今回は、ロータリエンコーダ用のディスクを、別のディスクでリム駆動することにより、回転方向を逆転させました。

  リムドライブ用ディスクは、分解したマウスから取り外したスクロール用ホイールを流用しました。

 構造としては、エンコーダ用ディスクの周縁にリムドライブ用ディスクを接触させ、リムドライブ用ディスクの軸を回路基板とは反対方向に延長し、リムドライブ用駆動軸の前端部に選局つまみを取り付け、リムドライブ用駆動軸をパイプ状の軸受で支持し、軸受をマウスの底板にスペーサを介して固定することにしました。

 エンコーダ用ディスクの軸径は4ミリ程度だったので、リムドライブ用駆動軸として使えそうな内径4ミリ程度のパイプ状のものは何かないか100円ショップを探していたら、分解すれば使えそうな伸縮タッチペンがあったので、買ってきました。
 なお、軸受は、内径が伸縮タッチペンの外径よりも僅かに大きいボールペンの軸を適当な長さに切断して作りました。

Photo  また、手元に適当な選局つまみが無かったので、100円ショップで買った「なべ・ケトルの補修・取替用つまみ」で代用しました。

リムドライブの構造は以下の写真のようになりました。

Rim_drive_1

Rim_drive_2

Rim_drive_3


 リムドライブ用の軸受、スペーサ、マウスの底板のそれぞれの間は接着剤で固定することになるのですが、エンコーダ用ディスクの周縁にリムドライブ用ディスクを圧接させた状態で固定する必要があるので、一寸心配でしたが、クランプで固定した状態で半日程度放置することにより、無事圧接状態を維持したままで瞬間接着剤で固定できました。

 機械系の作業は一応ここで終わりです。

 このままでも、左クリックボタンを指で押し続けてドラッグ操作を行えば、回転つまみによる選局が可能なのですが、操作性が悪いし疲れます。
 そこで、左クリックボタンのスイッチに、スナップスイッチをパラに接続して、クリックロックできるようにしました。

Click_lock_1

Click_lock_2

Click_lock_3

  スナップスイッチは、マウスの側部に孔を空けて取り付けました。
 なお、マウスの不要部分は切断して選局つまみと干渉しないようにしました。

 見かけは悪いですが、これで一応動作可能な状態になった筈です。

 とりあえずSDR Touchで使ってみました。

Homebrew_usb_tuning_knob_for_androi

Homebrew_usb_tuning_knob_for_andr_2

Homebrew_usb_tuning_knob_for_andr_3


  操作方法は以下の通り。
 なお、チューナドンドングルとUSBマウスを同時に移用するので、USBハブが必要です。
 タブレットから見るとマウスそのものなので、ドライバやアプリは不要です。
  
(1)クリックロック用スナップスイッチをOFF(OPEN)にする。
(2)タッチパネル、または別のマウス、または選局ノブを操作してポインタ(カーソル)を選局バー(垂直帯)の上に乗せる。
(3)クリックロック用スナップスイッチをON(CLOSE)にする。
(4)この時点で左クリックロック状態になるので、選局つましを回転させるとし選局バーが移動して周波数が変更される。

 なお、時々クリックロックが勝手に解除されることがあるので、その場合には(1)~(3)の操作を繰り返せば回復します。
 

 周波数の微調整の様子が判り易いように、126.3MHzの自動気象観測システム(AWOS)の信号をCWモードで受信してみました。
 なお、SDR TouchのTuning StepはDisabled(default)にしてあります。

【回転つまみによる選局の様子】

 タッチパネルよりは微調整がし易いような感じがします。

 改善すべき点は多々あるので、そのうち検討したいと思います。

 材料は以下の通りでした。
 あまり一般性はないかもしれませんが・・・

 ・ボール式マウスSOTEC STM-930: \108 (ハードオフで購入)
 ・なべ・ケトルの補修・取替用つまみ(選局ノブ用):\108(ワッツで購入)
 ・タッチペン伸縮タッチペン(選局軸用)CW-119PEBK:\108(ワッツで購入)
 ・ボールペン(軸受用):\0(手持ち品利用)
 ・スナップスイッチ(クリックロック用):\0(手持ち品利用)
 ・消しゴム(スペーサ兼押圧用)::\0(手持ち品利用)

【参考外部リンク】
(自作Griffin PowerMateもどき関連。他にも色々あると思います。)

 HOMAMADE SDR FREQUENCY CONTROLLER FROM AN OLD PC MOUSE
 http://www.qsl.net/z33t/sdr_frequency_controller_eng.html
 (SDR用、光学式マウス)

  Dec 3, 2016
  Homemade SDR Frequency Controller from PC mouse
  https://www.youtube.com/watch?v=nbAqRwORsb0
 (SDR用、光学式マウス)

 December 6, 2016
 A Homemade SDR Frequency Controller Made From a PC Mouse
 http://www.rtl-sdr.com/a-homemade-sdr-frequency-controller-made-from-a-pc-mouse/
 (SDR用、光学式マウス)

 Ein "richtiger" VFO-Knopf fur SDR
 http://dxpraxis.de/zub.html
 (SDR用、光学式マウス)

  Apr 30, 2012
 Mando Dial para control de un SDR V2.0
 https://www.youtube.com/watch?v=jIo2-aQUU6o
 (SDR用、光学式マウス)

  Tuning knob for SDR#
  15 May 2016
  https://19max63.wordpress.com/2016/05/15/tuning-knob-for-sdr/
 (SDR用、光学式マウス)

 USB Knob
 26th Mar 2005
 https://forums.bit-tech.net/showthread.php?t=86561
 (汎用、光学式マウス)

 Homebrew USB Knob
 30th Mar 2005
 https://forums.bit-tech.net/showthread.php?t=86820
 (汎用、光学式マウス)

 Powerfake: DIY Griffin PowerMate tutorial
 Apr 3, 2009
 https://www.slashgear.com/powerfake-diy-griffin-powermate-tutorial-0340041/
 (汎用、ボール式マウス)

 THE POWERFAKE
 http://cdn.makezine.com/make/powerfake.pdf
 (汎用、ボール式マウス)

 2013年5月24日
 arduinoでロータリーエンコーダを使ってみる
 http://cranberrytree.blogspot.jp/2013/05/arduino.html
 (汎用、ボール式マウス)

 Simple DIY Volume Control Knob! by Kris S in arduino
 http://www.instructables.com/id/Digispark-Volume-Control/?ALLSTEPS
 (汎用、マウス利用なし)

 ナムコ・ボリュームコントローラ大改造
 2009/06/0408:16
 http://erwin1.blog64.fc2.com/blog-entry-16.html?sp
 (汎用、マウス利用なし)

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