2014年9月 3日 (水)

SDR TouchがV.2.0になっていました

 Androidタブレット用のSDRアプリ"SDR Touch"が久し振りバージョンアップされていました。

  SDR Touch v.2.0
  http://sdrtouch.com/download.php

  Features added in latest version
  ・Rewritten from scratch
  ・Improved reception sensitivity and quality
  ・Optimized engine
  ・GUI overhaul (Landscape mode, more flexible)
  ・16 bit audio
  ・FIR filtering

    SDR Touch - Live radio via USB
    Martin Marinov - 2014年8月30日
    https://play.google.com/store/apps/details?id=marto.androsdr2&hl=ja

 残念ながら、期待していたメモリスキャンは含まれていませんでした。
 早速バージョンアップしようと思いましたが、facebookを見てみると、一旦アンインストールしてから再インストールした方がいいようなことが書いてあったのでそのようにしましたが、これが一寸失敗でした。

  facebook
  https://www.facebook.com/SdrTouch#

 インストール自体は問題なくできましたが、新規インストールなのでプリセットデータは全部消えました。タブレットはルート化Hundai T7を使用しました。

 後で別のタブレット(U-ZONE Q7)で普通にバージョンアップすると、プリセットデータを保存したままインストールできました。
 最初にこちらを試せばよかったです。最初のインストールに失敗すると泥沼に嵌ることがあるので、安全(と思われる)方法をとりましたが心配のし過ぎだったかもしれません。「羹に懲りて膾を吹く」?

 バージョンアップの内容ですが、画面を一寸見た感じではGUIが少し変わっているようです。
  全体的に文字が小さくなっているので、老人には一寸辛いです。
 
【SDR Touch V.1.7】
Sdr_touchv17

【SDR Touch V.2.0】
Sdr_touchv20

 "Set MHz"が"Jump"になっていましたが、個人的には前の表記の方が判りやすかったような気がします。
 受信モードの"CWU","CWL"がなくなっていました。"USB","LSB"との差(フィルタ帯域?)がよく判らなかったので、これは問題ないと思います。
 新しく追加されたものとしては、受信信号レベルのスケールがあります。信号のレベルに応じてスケールの目盛が伸縮します。

 一寸しか使っていませんが、エアバンドの音声がかなり聞きやすくなった感じがします。
 16 bit audioのおかげでしょうか?

 なお、スキャンは次のバージョンで実現するみたいです。

 受信感度が改善されているようなので、旧バージョンと比べてみました。

【SDR Touch V.2.0 vs V.1.7】

 左がHyundai T7 (V.2.0)、右がSiGO V200.s (V.1.7)です。
 入力レベルを揃えるためにT型コネクタで分岐しました。
 例によって手抜きでインピーダンス整合は無視しています。
 M型、BNC型、MCX型混在の高反射、高損失接続です・・・・・
 以前使っていたBNC/MCX変換コネクタはMCX側のピンが折れたので、新しくBNC/MCX変換ケーブルを買いました。
 折れたピンがソケットの中に残って、取り出すのに苦労しました。

【BNC/MCX変換ケーブル】
Bnc_to_mcx_converter_1

Bnc_to_mcx_converter_2

 タブレットのサイズが違うせいかもしれませんが、Hyundai T7の方がスペクトルが大きく表示されています。表示レベルが高い方が感度がいいとは限らないのでもう少し調べてみます。
 昔の安い通信用受信機のなかには、信号が弱くてもすぐにS9まで振れる(感度が良いように見える)ようなSメータを使っているものがあったとか・・・

  ときどき、"Internal bug in fft spectrum painting! Cannot lock pixels!!" というエラーが出て表示が止まります。
Sdr_touch_internal_bug_in_fft_spect


 今のところハードが原因なのかソフトが原因なのかよく判りません。

【2014.09.04追記】
 XDA DevelopersのフォーラムにSDR TouchのTo Do List (Future features ?)がありました。

  [APP][2.2+] SDR Touch - Live radio on your Android device
  (Last edited by martintzvetomirov; 30th August 2014 at 04:09 PM.)
  http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=2108053

【SDR Touch TO DO】
Sdr_touch_to_do_list

  14項目のうちの10項目は既に実装(部分実装を含む)されています。
 "scanning"は次回のお楽しみのようです。
 このリストにはありませんが、フォントサイズも可変にしてほしいです。
 あと、復調幅を伸縮ボタンで簡単に可変できるとうれしいです。
 帯域を狭くすると了解度が改善されることがありますが、ピンチ操作では受信周波数を変えずに帯域だけ変更するのは結構難しいです。

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2013年10月23日 (水)

SDR Touchがv.1.7になっていました

  久しぶりにSDR Touchのfacebookを覗いてみたら、SDR Touch v1.7がリリースされていました。

SDR Touch
10月20日.
SDR Touch v.1.7 was just released!
https://www.facebook.com/SdrTouch
https://www.facebook.com/SdrTouch?ref=stream&hc_location=timeline

 主なところでは、FMステレオ機能と録音機能が追加されたようです。

 今までは、SDR Touch用に主にHyundai T7(rooted)を使ってきました。
 理由は、充電用の専用端子があるので、USB端子にSDR用のチューナドングルを接続したまま連続使用が可能であるためです。
 しかしながら、最近内蔵スピーカが故障したり、マイクロUSB端子が時々接触不良になったりということで、外部スピーカを接続し、USBコネクタに外力を加えて無理やり使用してきましたが、USB端子が完全に駄目になりました。
 幸いなことに専用の充電端子があるので、普通のタブレットとしては使用できますが、SDR用には使えません。
 マイクロUSB端子は強度的に問題があるのでは・・・・・
 その点中華PadはミニUSBが多いので、接触不良に関しては一寸有利かもしれません。

 手元にはSDR用に使える5インチのタブレットとしてSiGO V200.sがあったので、これにSDR Touch v.1.7を入れることにしました。

【SDR Touch v1.7】
Sdr_touch_v17__1

 画面上ではステレオ関係の表示はありませんが、確かにステレオになっていました。
 また、"Record"のボタンが増えていました。

【録音中】
Sdr_touch_v17__2

【録音データ格納場所】
Sdr_touch_v17__3

Sdr_touch_v17__4

 SiGO V200.sの場合には、wavファイルでInternal Memoryに格納されるようです。

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2013年9月25日 (水)

DVB-Tチューナ使用時のSiGO V200.sのバッテリの減り具合

  中華PadのSiGO V200.sにTV28Tv2DVB-T(R820T)チューナを接続し、SDR Touchを走らせてFM放送を受信した時のバッテリの減り具合を調べてみました。

 最大輝度、最大音量の場合には50分程度しか持ちませんでした。
Sigov200s_847mhz_wfm

 今回は輝度50%、音量50%で試してみました。
 画面はかなり暗くなりますが、周囲が暗ければ一応実用になる程度です。
 音量はスピーカではかなり小さいですが、イヤホンでは丁度良いくらいです。

 バッテリの減り具合は以下の通りでした。

    時刻      バッテリ残容量
  08:00   100%
    09:09      15%
    09:21        4%
    09:24     OFF

Sigo_v200s_sdr_touch_battery_consum

Sigo_v200s_sdr_touch_battery_cons_2

Sigo_v200s_sdr_touch_battery_cons_3

   画面を暗くしてイヤホンで聞けば1時間20分程度は動作しそうです。
 空港での出発待ちのときにエアバンドを受信する程度であれば使えそうです。
  SiGO V200.sの場合にはUSB充電のみであり、SDR使用時はUSB端子がチューナで占有されてしまうので、充電しながら受信するというようなことはできません。
 この点、Curtis LT4304やHyundai T7は専用の充電端子があるので、充電しながら受信することができて便利です。

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2013年9月24日 (火)

SiGO V200.sのバッテリを交換したかったのですが・・・

 5インチの中華タブレットSiGO V200.sを買ったときに、スペアのバッテリも一緒に買いました。
 スペア用のバッテリの容量がどの程度残っているかわからないので、とりあえず本体のバッテリと交換して満充電することにしました。
 SiGO V200.sはバッテリを交換することができるようになっていますが、ネット上の情報を見ると、バッテリの取り出しが非常に困難なようです。

 一寸心配でしたが、バッテリの蓋を取り外して、バッテリ取り出し口を下に向けてケースの下側を膝頭にコツンとぶつけると、バッテリがスルリと抜け出しました。
【バッテリ取り出し】
V200s_battery_1
V200s_battery_2
V200s_battery_3

 これなら楽勝と思って、スペアのバッテリを装着しようとすると、かなり窮屈な感じです。 

【V700専用(左)とV200専用(右)】
V200s_battery_4

V200s_battery_5

 二つのバッテリを比べてみると、最初から入っていたバッテリは「V700専用」と書いてあります。3.7V, 1650mAhのようです。
 一方、スペア用に買ったバッテリには「V200専用」と書いてあります。3.7Vの記載はありますが、容量の記載はありません。
 サイズ的には同じであるように思えるので、窮屈さは寸法の公差によるものでしょうか?

  無理に押し込めば入りそうですが、2度と取り出せない雰囲気がするので、最初のバッテリが劣化した時に交換することにします。

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2013年9月23日 (月)

ルート化済み5インチ中華タブレットSiGO V200.sを衝動買いしました

 Hyundai T7(Rooted)は、SDR用の中華Padとしては中々調子が良かったのですが、先日スピーカが故障してしまいました。
 イヤホン端子は生きているので、イヤホンや外部スピーカを使えば、SDR用の受信機として使えるのですが、内蔵スピーカが利用できないのは不便です。
 また、7インチは持ち運びするのには一寸荷物になります。
 
 以前、5インチ以下の中華タブレットでSDR Touchが動くということで、4.3インチのKlu LT4304を買ったことがあります。

  Curtis Klu LT4304
  Andoroid4.0
  4.3インチ(480×272)
  バッテリー:1500mAh
  OTG Cable
  サイズ:114×74×13mm  重量:132g

  SDR Touchは動作したのですが、製品の当たりが悪かったみたいで、画面左上の空タップの発生と、画面周辺部のタッチのしにくさのためにまともに動作させることが難しかったです。
 ケースを捻ると空タップの症状が一時的になくなることがありますが、すぐに再発します。
 また、画面が480×272なので、かなりが画像が粗い感じがします。
 あと、SDR用のUSBチューナドングルを接続すると、電池の容量はかなり残っているのにもかかわらず15分くらいでエラーが発生していまいます。
 LT4304は、小型でRoot化せずにSDR Touchが動作する点は良かったのですが、当方の場合には、操作性と電池寿命の点で問題がありました。

 ということで5インチ以下でSDR Touchが動きそうな安いAndroid端末を探してみました。
 SDR Touchが動作するための条件として、以下の2点を考慮しました。
 ・Android 4.0以上
 ・USBホスト機能(OTG機能)あり

 MIDのページを見ていたら、一寸食指が動く以下の端末がありました。

  SiGO V200.Smart
  OS  Android 4.1 
  5インチ(800x480)
  miniUSB(ホスト/デバイス/充電)
  バッテリー / 電源  1650mAh(交換可) / USB 
  サイズ / 重量  約111.5×73.5×12.9mm / 180g 

  LT4304よりも少し大きめで画素数も多いようです。
 また、最初からルート化されているうわさもあるようです。
 Android 4.0以上でOTG対応であってもSDR Touchが動かないことがあるので、もしルート化されていれば有利かもしれません。
 いままで、SDR Touchを動かそうとした中華タブレットは以下の通りです。

  ・TECLAST T760 (Android 4.03体験版)→動作せず(Root化要求)
  ・UZONE Q7(Android 4.1.1)→動作確認済み
  ・Curtis Klu LT4304 (Android 4.0.4)→動作確認済み
  ・Poketab6 GA-E60026J (Android 4.0.4)→動作せず(Root化要求)
  ・Hyundai T7 (Android 4.0.4)→動作せず(Root化要求)→Root化して動作確認済み

  いつもの悪い癖が出て、広告で見つけた日の夕方に秋葉原で買ってきました。
 電池が交換可能ということだったので、スペアの電池も買いました。
 
【外箱と中身】
01_sigov200s_box_and_battery

02_sigov200s_contents

【ランチャとアプリ(デフォルト)】
03_sigov200s_start

04_sigov200s_application_1

05_sigov200s_application_2

【バージョン】
06_sigov200s_version

【有線LAN(Ethernet)設定】
07_sigov200s_ethernet_setting_1

08_sigov200s_ethernet_setting_2

【有線LANアダプタ(UE-100TX-G3, YS-LAN772BL)】
09_ethernet_adapterue100txg3_yslan7

【有線LAN通信速度】
10_v200s_yslan772bl_speedchecker_2

11_speedchecker 

 38Mbps程度は出ているようです。上の5件がUE-100TX-G3、下の5件がYS-LAN772Bですが、ほとんど差はありません。
 アダプタによっては6Mbps程度しか出ないものもあります。

【ベンチマーク(AnTuTu】
12_v200s_ethernet_adapter_benchmark

13_sigov200s_antutu1

14_sigov200s_antutu2

15_sigov200s_antutu3

【ベンチマーク(Quadrant Standard)】
16_sigov200s_quadrant_standard

  AnTuTuでは一番下になっています。

【スクリーンショット設定】
17_sigov200sscrennshot_setting

【充電ランプ】(2013.09.23追加)
Sigov200s_charge_lamp

【microSD挿入方向】(2013.09.23追加)
Sigov200s_microsd

【音量ボタン】(2013.09.23追加)
Sigov200s_volume_button

  肝心のSDR Touchですが正常に動作しました。
【433MHz】
18_sigov200s_sdr_touch_433mhz

【84.7MHz WFM】】(2013.09.23追加)
Sigov200s_847mhz_wfm

 USBチューナドングルは、TV28Tv2DVB-T(RTL2832U+R820T)です。
 データシートによれば、R820T自体の消費電流は3.3Vで178 mA未満ということですが、チューナ全体の消費電流がどの程度なのかよくわかりません。かなり熱くなります。

   R820T datasheet
   http://superkuh.com/gnuradio/R820T_datasheet-Non_R-20111130_unlocked.pdf

 動作時間はLT4304の場合よりも長いですが、50分程度で電池切れとなるので、USBチューナドングルを別電源で動作させるなどの手段が必要なようです。、

  なお、噂のとおり、最初からRoot化されていました。
【Root Access】
19_sigov200s_root_access

   SDR Touchが動いたのは、Root化と関係があったのか否かはよくわかりません。

 SDR Touchが動作したのは期待通りでしたが、スクリーンショットのボタンが表示されているのと、有線LANが使用できたのが、予期せぬ収穫でした。
 しばらくはこれで色々遊べそうです。

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