2017年6月 3日 (土)

[hnl4]SDRplayテスト@モアナサーフライダー

  最近購入したSDRplay RSP2は、最大8MHz帯域で1kHz~2GHzの受信が可能です。
 なお、周波数のスケールは10MHzで表示されますが、上下端ではかなり感度が低下します。

 中波と短波の放送のスペクトルを同時に表示できるので、短波放送の利用周波数の分布や、信号強度の変化の様子がよく分かります。
 FM放送のスペクトルも同様に表示できますが、関東エリアでは強い局は数局しかありません。

 米国では、多数のAM局やFM局が放送しているという話を聞いていたので、今回ホノルルに遊びに行ったついでに、どんなものか宿泊したホテル(Moana Surfrider, A Westin Resort & Spa)調べてみました。

 最初に、AM放送局を調べてみました。
 事前情報なしでは効率が悪いので、FCCのサイトでホノルルのAM放送局の様子を確認してみました。

    AM Query Broadcast Station Search
    https://www.fcc.gov/media/radio/am-query

  以下の検索条件で19件がヒットしました。

Search Parameters:   
City:  HONOLULU 
State:  HI 
Lower Frequency  530 
Upper Frequency  1700 

*** 19 Records Retrieved ***
https://transition.fcc.gov/fcc-bin/amq?call=&arn=&state=HI&city=Honolulu&freq=530&fre2=1700&single=1&type=3&facid=&class=&list=1&ThisTab=Results+to+This+Page%2FTab&dist=&dlat2=&mlat2=&slat2=&NS=N&dlon2=&mlon2=&slon2=&EW=W&size=9

 以下、上記URLから抜粋引用
----------------------------------
KSSK  590 kHz  7.5 kW
KPRP  650 kHz 10 kW
KHNR  690 kHz 10 kW
KGU    760 kHz 10 kW
KHVH  830 kHz 10 kW
KHCM  880 kHz  2 kW
KHCM  880 kHz  2 kW
KIKI     990 kHz  5 kW
KLHT 1040 kHz 10 kW
KLHT 1040 kHz 10 kW
KWAI 1080 kHz  5 kW
KPHI 1130 kHz  1 kW
KPHI 1130 kHz  1 kW
KZOO 1210 kHz  1 kW
KNDI 1270 kHz  5 kW
KKEA 1420 kHz  5 kW
KHKA 1500 kHz  5 kW
KHKA 1500 kHz  5 kW
KREA 1540 kHz  5 kW
----------------------------------

 このうち4局は昼と夜で別カウントされているようなので、周波数的には15局となります。

  下記のJETROの資料によればホノルル市郡の人口は約100万人(関東地方の1/10以下)のようなので、人口に対する放送局の数が結構多いような気がします。

  ホノルルスタイル - ジェトロ(2017年3月)   https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/02/2017/af5fad0bc1d612e9/honolulustyle1-outline.pdf

 しかし、空中線電力が日本より小さいので、単純には比較できないかもしれません。
 たとえば日本のTBSラジオの場合は空中線電力が100kWです。
 放送サービスの考え方が違うのかもしれません。
 1kWで10万人カバーすると考えると計算が合う?

 ホテルの部屋で実際に受信してみました。

 場所:モアナ サーフライダー ウェスティン リゾート&スパ
    ヒストリック・バニヤン・ルーム 5F 西側ウィング
    受信機:SDRplay RSP2+Teclast X80 Power(Windowsモード)
    SDRアプリ:SDRuno
    AM用アンテナ:AMラジオ用ループアンテナ(北側窓の内側に取り付け)
    FM用アンテナ:430MHz用λ/4ホイップ(同上)

【SDRplay RSP2+Teclast X80 Power+SDRuno】
1am_radio_loop_ant_and_430mhz4_ant

2sdrplay_rsp2teclast_x80_powersdrun

【ホノルルのAM放送を受信中】
3am_broadcasthonolulu_1

4am_broadcasthonolulu_2

5am_broadcasthonolulu_3

 リストにある590kHzから1540kHz間での14個の周波数の中の1130kHz(KPHI)以外の周波数は全部受信できました。
 なお、周波数の確認はしましたが、IDの確認はしていないので、同一周波数の他局の可能性がありますが、多分大丈夫でしょう。
 1210kHz(KZOO)では、日本のポップスを流していました。

  次に、FM放送を受信してみました。
 FM放送についても、事前にホノルルのFM放送局の様子を確認しました。

  FM Query Broadcast Station Search
  https://www.fcc.gov/media/radio/fm-query

 下記の検索条件で14局ヒットしました。

Search Parameters:   
City:  HONOLULU 
State:  HI 
Service:  FM 
Lower Channel  200 
Upper Channel  300 

*** 14 Records Retrieved ***
https://transition.fcc.gov/fcc-bin/fmq?call=&arn=&state=HI&city=Honolulu&freq=0.0&fre2=107.9&single=1&serv=FM&vac=&facid=&asrn=&class=&list=1&ThisTab=Results+to+This+Page%2FTab&dist=&dlat2=&mlat2=&slat2=&NS=N&dlon2=&mlon2=&slon2=&EW=W&size=9

 以下、上記URLから抜粋引用
----------------------------------
Call           Frequency     ERP
KHPR           88.1 MHz  39 kW
KIPO            89.3 MHz  38.5 kW
KTUH           90.1 MHz   7 kW
KLHT-FM     91.5 MHz 100 kW
KQMQ-FM    93.1 MHz 100 kW
KUBT           93.9 MHz 100 kW
KUMU-FM     94.7 MHz 100 kW
KAIM-FM      95.5 MHz 100 kW
KHCM-FM    97.5 MHz  80 kW
KDNN          98.5 MHz  51 kW
KGU-FM      99.5 MHz 100 kW
KCCN-FM  100.3 MHz 100 kW
KINE-FM   105.1 MHz 100 kW
KPOI-FM   105.9 MHz 100 kW
----------------------------------

 20MHz分の帯域は1度には表示できないので、分割して表示しました。
 また、SR(sample rate)を10MHzにすると音声が断続するので、音声受信時はSRを4MHzにしました。

 FM放送の受信結果は以下の通りです。

【ホノルルのFM放送を受信中】
6fm_broadcasthonolulu_1

7fm_broadcasthonolulu_2

8fm_broadcasthonolulu_3


  写真は、88.1MHz(KHPR)を受信しているところです。
 スペクトルの高さで見ると、それ程レベルは高くないように思われますが、A/Dコンバータは過負荷(オーバーフロー?)になっているようです。あとでLNAの利得を下げました。
 スペクトル波形ではよく判りませんが、ウォーターフォールの画面で縦筋になっている部分はFM放送波です。
  信号レベルの差はありますが、上記14局は全部受信できました。
 上記の局の他に、106.7MHz,107.5MHz,107.9MHzで信号が受信できました。
 リストに含まれていない局も結構受信できているようです。
 ステレオ放送はちゃんとステレオで聞こえました。(現在では当たり前ですが、昔はモノラル再生オンリーのSDRアプリもありました)
 ざっと聞いた範囲では、音楽、ニュース、宗教などの内容が多かったようです。
 局数が多いということは、選択肢が増えるということなので、リスナにとってはうれしいことです。

 ちなみに、関東で受信したFM放送のスペクトルは以下のようになっていました。
 なお、受信条件は以下の通り。

    受信機:SDRplay RSP2+ThinkPad X230
    SDRアプリ:SDRuno
    FM用アンテナ:COMET CA-2X4M(2Fべランダのエアコン室外機に設置)

【関東のFM放送を受信中】
Jp_fm_broadcast

【余談】
 なぜか、Teclast X80 PowerのWindowsモードでは、スクリーンショットが撮れなくなっていたので、画面をデジカメで撮影しました。
 最初は音量ダウン+電源オンで撮影できていたのですが、色々触っていたらおかしくなりました。
 ネット情報によれば、ファームウエアを拾ってきて入れなおせば、修復できるようなので、そのうち試してみたいと思いますす。

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2017年5月 6日 (土)

SDRplay用のタブレットとしてTeclast X80 Powerを買いました

  先日購入したSDRplay RSP2は、約10MHz帯域を同時にモニタできるので、色々便利です。
 現在はSDRplay用のアプリとしてSDRunoをThinkPad X230に入れて使っていますが、X230はノートPCとはいっても、旅行に持って行くには一寸邪魔になります。

 タブレットなら小型なので、手元にあるAndroid端末を利用しようと思ったのですが、現時点ではRSP1に対応しているアプリ(ドライバ)はあるようですが、RSP2用のものは未だ無いようです。

    SDRplay - Android
    http://www.sdrplay.com/android.html

 Windowsが動くタブレットとして手元にPloyer momo8W(Windows 10 + Android 5.1)があったのでこれを使ってみることにしました。
  以下のサイトからSDRUNO - VERSION 1.13 をダウンロード/インストールしました。

    SOFTWARE
    http://www.sdrplay.com/downloads/

 画面が8インチなので一寸見にくいですが、表示は許容範囲内です。

【SDRplay RSP2+Ployer momo8W(Windows 10)+SDRuno】
Momo8w



 ところが、SR(Sampling Rate)を10MHzにすると、受信音が周期的に断続します。
 帯域を狭くすると音は正常になりますが、もう少し広い帯域で受信したいです。

 受信音が断続する理由としては色々あると思いますが、プロセッサの処理能力の問題かもしれません。
 momo8Wのベンチマーク(Antutu/Android)を調べてみると、35000程度のようです。

  Ployer MOMO8W ベンチマーク&ハードウェア情報
  http://www.lives.okinawa/2015_momo8w_benchmarks/

    Android+Windows中華タブレット比較6機種。ベンチマーク、スペック、不具合など
    http://socius101.com/post-11495/

  この35000という数字がどの程度のものかはよく判りませんが、当時の他のタブレットでは50000とか60000とかもあるようなので、高速とはいえないようです。

 素人考えで処理能力が高いWindowsタブレットであればSR 10MHzで再生できるのではないかと妄想して、使えそうな安い機種を探してみました。

 Teclast X80 Powerという機種が目にとまりました。

  メタルボディ採用、質感が向上したWindows 10タブレット「X80 Power」が発売
  8インチ1,920×1,200ドット表示、実売16,980円
  AKIBA PC Hotline!編集部
  2016年6月27日 00:10
  http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1007163.html

 

 以下の記事によれば、ベンチマーク(Antutu/Android)は64000程度のようです。

  Teclast X80 Power ベンチマークテスト
  http://bey.jp/?p=25848#AnTuTu

  【実機レビュー#5】8インチWUXGAでメタルボディ『TECLAST X80 Power』レビュー! ベンチマーク編
  http://butsuyoku-gadget.com/teclast-x80-power-review5/

 数字の意味はよく理解していませんが、単純比較で約2倍です。
 グラフィック処理や3D処理は、多分SDRには関係ないだろうし、Antutuのバージョンによって数値が大幅に異なるようなので、どの程度改善されるかは判りませんが、少しは復調特性が改善されるかもしれないということで、購入することにしました。

【TECLAST X80 Power】
Teclast_x80_power_0

Teclast_x80_power_1



【SDRplay RSP2+TECLAST X80 Power(Windows 10)】
(SDRunoとHDSDRをインストール)
Teclast_x80_power_2

【SDRuno待機中】
Teclast_x80_power_3
SDRplay RSP2の消費電流:90mA

【SDRuno受信中】
Teclast_x80_power_4

Teclast
SDRplay RSP2の消費電流:170mA

  SRを10MHzにしてみると、残念ながらやっぱり受信音が周期的に断続します。
 全く改善されていないのでは一寸悲しいので、Ployer MOMO8WとTECLAST X80 Powerを比べてみました。
 受信周波数はエアバンド(120MHz付近)、復調モードはAM、DECは1です。
 SRを2~10MHzで順次切り替えて、音声の断続回数/分をカウントしました。
 結果は以下の通りです。

 SR(MHz)  Ployer MOMO8W  TECLAST X80 Power
 2           0              0
 3         0             0
 4         0             0
 5        36                        0
 6        83                       49
  7        110                       94
 8        114                      125
 9        117                      135
  10          116                      138

 
  正常に受信できるSRが4MHzから5MHzになりましたが、対費用効果は低かったです。残念・・・

 タブレットが少し薄くなったので、旅行に持っていくのには少し便利になったかもしれません。

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